2018年を振り返る

2018年を振り返りながら、この1年間のブログを読み返してみました。そんな中で、個人的に印象に残っている事を、1ヶ月ずつ振り返ってみたいと思います。

12ヶ月分もあるので、お時間に余裕がある時、ヒマな時にお読みください。

本

【1月】カフェ・ポーズ(池袋)

2017年の秋から始まった番組は、売れないベテラン芸人さんが、その人脈だけを使って豪華ゲストを呼ぼうというコンセプトの物でした。そして、後輩の売れっ子芸人に売れるコツを聞こうと。

その中で、爆笑問題の田中さんが言っていたのが、「売れない人はスイッチのONとOFFが逆」という物。

そんな番組をやっている時にジュンク堂で出会ったのが「売れないバンドマン」という本。3markets[]という売れないバンドのボーカル、カザマタカフミさんが書いた本なのですが、ジュンク堂裏のカフェ・ポーズで読んでみると、見事にスイッチのONとOFFが逆なのです。努力はしているのですが、売れなくなる為の努力を一生懸命しているのです。売れていくバンドがやっている事と同じ事をするのが凄く嫌いで、アレは嫌い!コレは照れくさい!オレはオレのやり方で!と、需要の無い方へ、逆走していくのです。

ただ、これはどのバンドでも最初はやってしまう事で、スピッツの草野マサムネさんもその一人でした。5枚のシングルを出しても売れず、さすがにヤバいと、ヒットチャートを分析。ロックバンドを聴かないような人でも、楽しんで聴けるような「ポップ」な曲が必要な事に気づき、そこからチャート入りするようになりました。

そういう「売れるとは何か?」「需要があるとは何か?」「その選択は正しいのか?」というのを考えさせられたのが、1月でした。

平野沙希子

【2月】トレボン(江古田)

フジテレビの「7ルール」を見ていたら、フードライターの平野沙希子さんがピックアップされていました。その著書が「生まれた時からアルデンテ」。

これまで「ナポリタン=昭和のいい思い出話」みたいな方程式が受け入れられて来ましたが、平成生まれの平野さんにしてみれば、生まれた時からパスタはアルデンテという文化で、茹で置きで腰の無いナポリタンを美味しいとは思えないという事でした。

なる程と思い、自分の記憶の中の旨いナポリタンの店を遡り、最初に訪れたのがトレボン。そこから、新たなスタイルのアルデンテなナポリタン探しの旅が始まりましたが、なかなか理想に行き着かず、最終的に江古田のレストランBAR「ぽかんと」にお願いして作って貰う事に。アルデンテで作ってもらい通常の鉄板盛りじゃなく、皿盛りにしてもらったら旨かった!という試行錯誤の想い出がありました。

パフェ

【3月】プチモンド(赤羽)

3月は各グルメ雑誌などでフルーツサンド特集が組まれていて、その影響で、TVの食べ歩きでもフルーツサンドが取り上げられてる事が多くなっている時期でした。

その中で、たびたび取り上げられていた赤羽のプチモンドに。僕が行った日も織田信成さんが訪れ直後で大行列でしたが、何とか入店。しかし、フルーツサンドは売り切れで、フルーツポンチに。

そのほか、赤坂の「フルフル」とか、渋谷の「西村」、四谷の「フクナガ」、浅草「ゴトー」など、フルーツサンドのお店に行列が出来ましたね。

ピラフ

【4月】ロゼ(吉祥寺)

アルデンテな最高ナポリタン探しの後、ピラフって何が正解?という疑問が湧き合ったのが4月。冷凍ピラフは、いかにもピラフという味がするのですが、お店で丁寧に作ったピラフで美味しい所を探してみようという旅に。ところが、一発目の吉祥寺ロゼが最高で、その後、それを越えられなかったというオチに。

ロゼは、昭和58年から35年続く吉祥寺の老舗喫茶で、ご主人は、長い間デパートのレストランで働いたのちに、独立したのだそうです。川越シェフが100点をつけたというシーフードピラフのセットは、味付けが、塩、胡椒、パプリカのみですが、確かにこのピラフ探しの旅の中で一番美味しかったです。

パスタ

【5月】ジラソーレ(江古田)

5月といえば、グランツール、世界3大自転車レースのジロ・デ・イタリアが開幕。TVに釘付けの引きこもりの1ヶ月を過ごしました。今年からジロ・デ・イタリアは、DAZNの中継となったのですが、サイクルロードレースの実況アナが軒並みJ-SPORTSと契約している為に、DAZNは未経験者が多く、つたない実況に自転車ファンからは不満が噴出しました。

それでも、気分を盛り上げるためにランチは、江古田、桜台あたりのイタリアンを軒並み制覇してイタリア漬け。

その甲斐あってか、面白いレースが目白押し。特に19ステージでは、フルームが無茶だと思われた80㎞を、山岳タイムトライアルのように独走して逃げ続けて、ステージ優勝。弱虫ペダルでも描けないような、ものすごいレースを観る事が出来ました。

有間峠

【6月】有間峠ヒルクライムリベンジ

7月にまた有間峠が閉鎖されてしまうと聞いて、じゃあ、今のうちに登っておこうかとリベンジに。4年前の秋に頂上付近まで行ったのですが、日没で断念。この日は気温30度を超える天候なのかヒルクライムスタート。息も足も大丈夫なのに意外な伏兵というか、突然持病の腰痛が襲ってきました!

死にそうになりながら、それでもリベンジ。でも練習不足を実感しましたね。4年前ほど軽快に登れませんでした。よし、今年こそ練習するぞと思っていたら、あの記録的な猛暑が訪れ、今年も練習不足となってしまったのでした。

青藍

【7月】スパイスカレー青藍(高円寺)

7月はツール・ド・フランスと言いたい所ですが、今年は、スパイスカレーブームでしょう。大阪から始まったスパイスカレーブームが東京にも飛び火。マツコの知らない世界で取り上げられた事から、人気店に行列ができはじめました。その一つが、高円寺のスパイスカレー青藍。

ホールスパイスを使い、辛いというよりはスパイスの香りを立てるというカレー。ここからこれまでの北インド&ネパールのナンで食べるカレーから、南インド、スリランカのライスで食べるカレーにブームがシフトしていきました。江古田にも南インドカレーあればなあ。

豊洲ピット

【8月】チャオベッラチンクエッティ解散ライブ

今年は、アイドル激動の年。アイドル戦国時代という一時代を築いたアイドル達が、次々に解散。そしてグループからの卒業を発表するメンバーも。

その中の一つが、うちの番組のDJを担当しいる岡田ロビン翔子さんが所属していたグループ。元々はハロプロの研修生出身でTHEポッシボーというグループを結成。それが改名してチャオベッラチンクエッティに。アイドル12年をやりきりました。

彼女は、もうすでに4年前からラジオDJとしての地位を確率して来ましたが、他の解散したアイドル達のセカンドキャリアがどうなるのか非常に興味があります。これまでのファン向けのトークから、不特定多数を楽しませる喋りが出来るのか、トークを見極めて、しゃべれる人材はラジオ業界で応援して行きたいと思います。

桃パフェ

【9月】カフェ クーポラ メジロ(目白)

今年は記録的な猛暑で、9月に入ってからも暑い日が続き、逆に秋の訪れを感じにくい日々でした。そんな中で季節を感じたのが、フルーツを使ったメニューの移り変わり。9月に入ると、桃を使ったメニューの終了のお知らせが続々届き、慌てて夏の終わりを感じに出かけました。目白のクーポラ。と言いつつ、前年の同じ時期にも全く同じ事をしているのですがね。

この後、9月はフルーツパフェめぐりがスタートしました。葡萄、梨、無花果、柿と徐徐に旬のフルーツが変わっていきましたね。

プアハウス

【10月】さよならプアハウス

10月は江古田の住民にとって、恐れていた出来事が。長らく休業していたプアハウスがついに閉店してしまいました。江古田からトキが消え、やぐらが消え、お志ど里も消え、そしてプアハウス。名物店が次々に姿を消して行きました。プアハウスの名物、一番人気の極辛カレーは、このブログに一番登場したメニューです。

世間的に今年を代表する出来事といえば、安室奈美恵さんの引退と安室ロスでしょうが、江古田の自分たちにとっては、プアハウス閉店と、プアハウスロスです。

ジェラート

【11月】榎本牧場フォルトゥーナ

今年は30度を超える真夏日の最後が、10月7日。そして11月も25度の夏日を超えないまでも、24度、23度を記録する日が続きました。23度と言ったらアイスクリームが美味しく感じる気温という事で、11月にもかかわらずジェラートを食べに行く機会が増えました。江古田にも、ジェラートのお店「パテスリープラネッツ」が出来ましたしね。

ここまでは暖冬ムードだったのですが、12月に入ってから急に冬らしくなって行くのでした。

【12月】『ボヘミアン・ラプソディ』“胸アツ”応援上映に行って来た

12月は、いろんな物を、人より早く体験出来た月でした。ボヘミアンラプソディ自体は、11月の公開初日に観ましたが、声出しOKの「胸アツ上映会」は12月。その後レディー・ガガの「アリー/スター誕生」、そして「シュガーラッシュ・オンライン」。誰よりも早く体験し、ネットの情報ではなく自分の感想で発信する事が出来ました。

その他Pay Payの20%還元、そして1/40全額返還。話題になったものは、ほどんど実体験しています。

こうやって1年を振り返ってみて、熱い寒い、美味しく感じる、旬の味、行ってみる、食べてみる、新しい物が出たらとりあえずやってみる。ネットやTVというバーチャルな体験ではなく、自分で感じる事を大事に出来た1年だったんじゃないかなと思います。来年も実体験、これは自分の強みなので、大事にしたいと思います。

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シュガー・ラッシュ: オンライン

「夢と魔法の国へようこそ!」的なディズニーが、いつからこんな「現実と向き合え!お前はこうだ」的映画を作るようになったのでしょう?「シュガー・ラッシュ: オンライン」を観てそう思いました。

親子で楽しむ映画というより、子離れ出来ない親に警鐘を与えるようなストーリー。そのほか、つくすタイプと自分では思っているけど、いわゆる「重い」と言われる恋愛をしがちな人にダメージを与える映画です。

でも、人との距離感を保てている人が観れば、いろんなパロディー満載で、腹を抱えて笑える映画なのです。

予告編にも出てくるシーンなので、書かせて頂きますが、ディズニーの歴代プリンセスの登場シーンが面白いです。ディズニーが、ディズニーのパロディーをやってくるのです。しかも、プリンセスの声を担当したアナの神田沙也加さんとか、エルサの松たか子さんとか、本物のプリンセスの声が豪華勢揃い。こんな贅沢なパロディーって凄いなと。ディズニープリンセスが、アベンジャーズのように集まり、そして活躍するなんて!

ヴァネロペがプリンセスの部屋に迷い込んだ時、「あなたは本当にプリンセス?」と色々と質問を投げかけられます。その中に「強い男性に幸せにしてもらったって思われてる?」という台詞がありました。それに対して「ヴァネロペ」が「そう!むかつく」というと、「わー本物のプリンセスだ!」と皆で盛り上がるシーンがあります。

そのシーンを見た時に前にTBSの宇垣美里アナがジブリの「かぐや姫の物語」を観て「これは現代の女性の物語だ!」と絶賛した事を思い出しました。

姫の教育係に「女性はこういうふうにしなさい」「こんな言葉使いはダメ」「足を広げてはダメ……。」と決めつけられた「女性」という価値観を押しつけられるシーンを観て「すきにさせてくれよ」と思ったと語っています。かぐや姫は、人が「これが幸せ」と与えようとする物を、幸せと思えずいたら「わがまま」と言われる。人と価値観が違ったら「わがまま」と言われる現代女性のようだと熱弁していました。

そういえば新垣結衣さんも、かつてこんな事言っていたなあ。好きな男性のタイプは?と聞かれ「サプライズをしない人」と答えていました。それはその人が期待するような喜び方をする自信が無いという理由でした。ガッキーもかぐや姫なんだ。現代の女性の一人なんですよ。

実は、価値観に次第にズレが出て来てしまうのは、最近観たレディー・ガガの「アリー/ スター誕生」もそうで、恋人であり自分がプロデュースする女性シンガーが、自分の思った通りにならないとヒステリックになってしまうという、現代の多くの人の姿を投影していました。

今年は時代との価値観のズレに気づかなかった、古い体育会系指導者の正義が崩壊するなど、価値観のズレが大きなテーマの年でしたが、世界中で起こっているからこういう映画が作られたのでしょうね。

Twitterでシュガーラッシュを検索すると「シュガーラッシュ しんどい」と出て来ますが、 現実逃避をしようと夢と魔法の国に逃げ込んだ人達が、突然鏡に映った自分、現実をつきつけられてしまうからだと思います。でも、それを受け入れられれば、人に優しくなれるきっかけとなる作品でもあると思います。

ぜひ、重い恋愛をしている人に観て欲しいと思います。そして自分は他人にこう映っているのかと、立ち止まってみて欲しいです。

僕は、1より2の方が好きでした。見逃してるパロディー探しに、もう一度行きたいです。

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