喫茶ボタン(東武練馬)

ボタン

ミニベロで東武練馬へ。
昭和な佇まいを見せる喫茶ボタンへ。

店内

電源は入っていないものの、
店内にはまだテレビゲームのテーブルがある。
そして、お客さんは見事に高齢者たちばかり。

カフェではなく、喫茶店が見直されつつあります。
それはこういう高齢者の多い郊外だったりもします。
カフェはファミレスのように、マニュアル接客ではなく、
店員さんとの会話を含めのコミュニティーとして、
再評価されているのです。

よく病院の待合室が、高齢者の社交場と言われますが、
このお店でも、入ってくるお客さん達が顔なじみ。
ちょっとした近況を会話しながら、それぞれの席についていきます。

ドライカレー

昭和な喫茶店には、昭和な人達がホッとするメニューがあります。
ナポリタンやカレー、ピラフ、そして定食まで。
僕はドライカレーのドリンクセットをチョイス。
サラダや味噌汁、ドリンクがついて880円。単品だと680円。

注文してから野菜を刻む音が小気味イイ!
そして、ジャーっという炒める音、ほのかに漂ってくる香ばしい香り。
シンプルならが、これぞ喫茶メニューというドライカレー。
ボリュームもある。

いろんな意味で満足、満足だったのでした。

そして、もう一つ、気に入った事が。
ここのウエイターさんの接客です。
東京03のメンバーとかにいそうな雰囲気のお兄さん。
おだやかな笑顔と言葉遣いでのサービス。
なんか、ほんわかするんだよね。
マニュアルじゃだせない味があるんですよね。

■喫茶 ボタン
■東京都練馬区北町2丁目39-2
■営業:8:00~24:00
■定休日:不定休
場所はこのへん

ビートチャイルド

腹ごしらえした後は、東武練馬のイオンへ。
ここには、ワーナーマイカルシネマがあったのですが、
今は、名称が変わってイオンシネマに。

この日見たかったのは、
「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」

日本初の野外フェスと言ってもいいBEATCHILDは、
豪雨に見舞われ史上最悪のフェストなりました。
その様子をドキュメントとライブ映像で構成したのが、この映画。

見たい気持ちはあったけど料金が2500円と高いので、躊躇していたのですが
公式サイトの「TV放送、DVD化、ネット配信一切なし」という文字を見て、
公開中に見ておいた方がいいだろうなあ…と、足を運んだのでした。

そして、観ました。
とにかく過酷でした。
敗軍の兵の行進のように泥の中を歩く観客たち。
そこから映画はスタート。

前日のリハーサルは、
素晴らしいフェスになる事を予想させる、快晴。

しかし、当日はフェスのスタートから雨が降り始め、
豪雨というよりは災害レベルに。
本部席の中まで濁流が流れ込んで来る。
今なら責任問題で強制的に中止にさせられだろう。

強い雨の中、たいした雨具も持たず雨に打たれながら
アーティストの出番を待つ観客達。
あきらめたように水を吸った芝生に座り込む者たちも。

アーティスト達も、時間をかけて立てたであろう髪が
一瞬でぺたんこになる。
メイクも一瞬でとれる。

しかも、雨に打たれる観客の士気をあげるために、
どしゃぶりの中、花火を打ち上げる。狂気だ。

雨で次々に楽器が死に、モニターが死ぬ中、
ドラムの音だけで歌い続ける白井貴子にぐっと来た。

テレビの人気歌番組で、局の都合でカラオケに合わせて、
アテぶりしている、牙を抜かれたミュージシャン達に観て欲しい映画。
昨年の紅白歌合戦なんて、生演奏だったの、矢沢永吉と斉藤和義とミッキーマウスだけだったもんな。
ドラムにマイクが立ってないどころか、ギターアンプに電源が入ってないグループもいた。

豪雨に打たれながらも、足もとが水たまりになっても、
そこにつかった足でリズムを取る観客達。

あそこまでして、自分たちの音楽は聴きたいと思ってもらえるのか。
きっと考えさせられるだろう。

皮肉な事に、ラストの佐野元春、サムデイの時に雨があがる。

その光景を観て、富士登山を思い出しました。
9合目までは豪雨。
まるで死の行軍。
しかし、9.5合目にさしかかった時、誰かが叫んだ。
「あ!星が見える」
沸き上がる歓声!
ご来光に一縷の望みをかけた一行は、雨雲を突き抜けて頂上に立ったのでした。

写真や動画で風景は見られるけど、感情までは再現出来ない。
その場にいた人にしかわからない事もある。
あの場にいた人の心に、この伝説のライブは、どう残っているのだろうか。

公式サイトの「TV放送、DVD化、ネット配信一切なし」
「劇場限定、特別ロードショー」を信じたい。
家でぬくぬくしている人に、そう簡単に見せてはいけない気がします。

「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」公式サイトはこちら

Pocket
LINEで送る

モーニング娘。中野サンプラザ

中野サンプラザ

中野サンプラザに、モーニング娘。のコンサートを観に行ってきました。
ハロプロとお仕事させてもらうようになってから、
コンサートを色々と観させてもらっています。
今回はリーダーの道重さんにコメント収録をお願いしていたのもありますが、
全て新しいアレンジに変えたベストアルバム発売後のコンサートだったので、
どのように新しくなっているのか確かめたいというのもありました。

モーニング娘。は「ラブマシーン」の呪縛があるのですが、
国民的ヒット曲ゆえに、未だにモーニング娘。と言えば、
この曲をあげる人、このイメージを持っている人が多いのが現状。

ところが、もう14年の前の曲。
アレンジも古ければ、当時の振り付けももう懐メロでしかない。
しかし、代表曲だからTVに出れば歌わされる事も多い。
でも、やれば、バックのサウンドが古いので、古いイメージでみられる。
この曲は代表曲でありながら、無限のマイナスループも生み出していました。

なので、昔の曲を、今流行りのサウンドにアレンジ。

もちろん、昔を知っている人は不満顔。
でも、メンバーの最年少のコなんてラブマシーン以降に生まれているし、
今のモーニング娘。が好きで聞いている人は、
EDMというダンスミュージックが好きで聞いているので、
ライブではEDMで揃っていた方が、統一感がある。
実際、若いファンは昔のラブマとかにこだわり無いしね。

僕もライブに来てくれる人重要視で、リアレンジあり派です。

で、最近の「モーニング娘。」はどんな感じかというと、こんな感じ。
現10人体制になってからの大箱でのlive動画がまだ見あたらないので
11人体制の時のヤツですけど。

最近の特徴はフォーメーションダンス。
マーチングバンドのように隊列を変えながら、様々な形を作りつつ
歌い、踊る。

今年「モーニング娘。」は出したシングル3作が全部1位で、
復活の年と言われています。
紅白も視野に入ってきたんじゃないかという言われていて、
この日も関係者席には、マスコミ、芸能人、音楽ライターなどがズラリ。
中野サンプラザでは、2日間、4公演あったのですが、
土曜日の昼しか関係者席は空いてないと言われて、この時間に。

とにかく、今、注目度が高いので、見ておかなければと足を運んだのでした。

僕は去年の後半ぐらいから、2013年はハロプロ再浮上の機運があるなと読んで、
ライブに足を運ばさせてもらうようになりました。
で、知れば知るほど、後悔する事があります。

それは高橋愛さんを中心としたプラチナ期を観ていないという事。
多くのダンスの振り付け師が、この時期のモーニング娘。が、
アイドルダンスの最高峰と言います。
CDは一番売れていない時期なのですが、実はライブパフォーマンスは磨き上げられ、
一番、凄かった時期なのです。

僕が当時の楽曲で好きなのが、『Take off is now!』
高橋愛さん、新垣里沙さん、田中れいなさんの3人で歌う曲。
この高橋愛さんが、ビヨンセを思わせるようなパフォーマンスをする訳です。
アイドルの域を超えて、もの凄くカッコイイ。
本当に、この時代のモーニング娘。を観ていないのは痛恨の極みです。

…と思っていたら、今回、この曲をメドレーの中に入れて来て、
おおおおーー!と思いました。
ダンスマシーンと呼ばれる、鞘師里保さんと石田亜佑美さん。
そしてグループ1の歌唱力を持つ、小田さくらさんの3人。

スキルもどんどん上がってきているので、この曲入れてきたんでしょうね。
プラチナ期に追いつけ追い越せで、頑張って欲しいです。
だから再浮上中のハロプロは、見逃したくないのです。

今回の個人的なMVPは、生田絵梨奈さんでした。
武道館やパシフィコのセットを中野サンプラザに組んでいるので、
ステージの中央フロアが若干狭くなっているのですが、
その為、ラインで並ぶと端っこの生田さんにしわ寄せが。
でも、その辺をうまくコントロールしてました。
センターではないけど、見事な端っこ芸を見せて貰いました。
それと道重さんと並ぶMCバラエティー力も魅力です。

それにしても、観るたびにスキルが上がっているモーニング娘。
紅白歌合戦に選ばれて、完璧な再ブレイクを完成させて欲しいです。

Pocket
LINEで送る