バグダッドカフェ

カフェが舞台の映画とういうと、真っ先に思い浮かぶ作品。
テーマソングの「コーリング・ユー」と共に大ヒットした作品で、名作だと思うのですが、
今、観ようとしても、これがなかなかレンタルビデオに置いてません。

というか今の時代ビデオではなく、レンタルDVDなのだけど、
こちらに置き換わる時に、古い映画は、ある程度切り捨てられてしまったのでしょうか?
自分の住んでいる町の周辺5店舗をまわったけど、どこにも置いてありませんでした。
TSUTAYAの池袋店までも行ってみましたが、そこにもなし。

唯一、近所のマニアック作品を扱っているお店にVHSでありました。
久々に本当の意味のレンタルビデオをしました。
ビデオデッキ断捨離しなくて良かった~。

作品はというと…

そこは日々の生活に疲れきったモーテルの女主人や、日夜遊びに明け暮れる娘、
売れない画家、ピアノの弾けないピアニストなど、うだつのあがらない人々が集うカフェ。
そこへやってきたのがドイツ人のジャスミン。
彼女の出現は、徐々に周りを変えていく…。

ゆっくりと時が流れ、台詞もモーテルの女主人がまくし立てる以外は、ほとんどない。
だけど、いろんな比喩で、人々の心がほぐれている様子をじっくりと表現していきます。
とってもとっても好きな映画です。
今で言う断捨離することで、気持ちをリセットする様子ととか、
心を開いていく様子を、絵のモデルのポーズで表現したり、
人の和とブーメランの軌道とか。

でも、これって現代に通用するのかなあ?

カフェめぐりをしていても
「お店が狭いのでバギーカーの入店はご遠慮いたします」とか
「皆さんにくつろいで頂く為に、お子さんがぐずった場合は外であやしていただくように…」
など、最近は、但し書きの貼られたお店が増えています。
書いてないと、周りを気遣えないんだって。

ラーメン屋さんに至っては、
「お一人様、一品のご注文をお願いします」
という注意書きのお店が増えています。

なんとか増し増しという大盛りラーメンを二人で一つ食べて、
安くあげようと言う若いカップルが多いのだそうです。
「一人一品お願いします」というと、
「どこにもそんな事書いてないじゃないか」と逆ギレするんだとか。

団体で来て「弁当持ってきてるので注文はいいです」という学生もいるそうで、
いつから日本人は書いてないと、わからない人種になってしまったのでしょう。
以心伝心とか、完全に死語ですね。

話はそれましたが、直接的でなければ、なんだかわからないという人には、
全くもって、お勧め出来ない作品。
単純明快なアクションや、ハンカチを持ってご覧下さい的ラブストリーをお勧めします。

絵を見るのが好きだったり、アート好きだったり、
比喩表現を読み取るのが好きな人には、たまらなく面白い作品です。
遠赤外線のように、じんわりじんわり来て、優しくなれる映画だと思います。

そこに漂う空気感を読む映画。
KYならぬKT、空気楽しみましょう。

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ランプ(池袋)

すいどーばた美術学院

戦前、池袋の西側が画家達が集まるアトリエ村であった事がわかりましたが、
現在、ここでアートを発信しているのが「すいどーばた美術学院」。
美大を目指す人たちの予備校であり、美術の専門学校。

すいどーばた美術学院

アートを学ぶ人たちって、やはり個性的で、
いわゆるファッション誌の見本コーデをマネする的なものではなく、
自分を主張する格好の人が多いような気がします。
女性でも、まあ、間違いなくCancamみたいな女子はいないですね。

看板

そんな美術学院のすぐ隣りにあるカフェが「lamp」。

ランプ

古民家ってほど古くないですが、民家改装系のカフェ。
店舗デザインから元のお店を想像すると、美容室っぽいイメージなんですが、
どうなんでしょう?
縦型の窓から、いわゆるお釜のような機械を、
オバサンが頭にかぶっている絵が浮かんできます。
まあ、勝手な妄想ですが…。
そういえば、今でもカフェと美容室って店舗デザインが似てるんだよなあ。
新しいカフェ?とのぞき込むと、美容室であったことがしばしば。

店内

入ってすぐ左手には、雑貨のコーナーが。
やはり美術学院の関係者が多いのか、手作りアート系が多いですね。
本棚の雑誌もアートを感じさせる物が中心。

店内奥

店内の奥には、板張りのダイニングスペースがあり、
昭和アンティークなソファーが並んでいます。
ここは、ちょっと古民家カフェっぽいイメージ。

キーマカレー

頂いたのは週替わりカレーの「キーマカレー」700円。
12時~13時の間だけは、ウーロン茶付きで500円になります。

キーマというので、もっとポロポロの物を想像していたのですが、
挽肉スープカレーみたいな感じ。
手作りっぽい優しい味。
お隣の生徒達にとっては、ホッとする我が家的な感じをイメージさせるのでは?

アイスカプチーノ

ドリンクは、食べ物を注文すると200円引き。
アイスカプチーノは400円ですが、200円引きとなるので、カレーと合計で900円。

こちらのお店、割と駅から遠いのに、女性客が多い。
お隣の生徒さんでしょうか?
この日、カウンターには久しぶりに訪れたという、美術学院OGの方が。
たまに寄りたくなる、ほっとする空間なんでしょうね。

壁には様々なアートが飾られているので、それを鑑賞するのも、また楽しい。

池袋で「芸術」というと西口の芸術芸場が有名ですが、
そこから少し離れた路地裏にも、アートが息づいている訳ですよ。
池袋モンパルナスの名残りや、美しい建築物の自由学園・明日館もすぐ近く。
西池袋をアート散策してみませんか?

■lamp(ランプ)
■東京都豊島区西池袋 4-2-13
■営業:12:00~20:00
■定休日:不定休(HP参照)
場所はこのへん
お店のサイト

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