お花見について

もう、あれから1ヶ月がたとうとしていますね。
何事もなかったかように、桜も美しい花を咲かせています。

そんな中で花見は自粛すべきか、
経済をまわす為にやるべきかなんて論議が巻き起こっています。

というか、答えは一つしかないんですか?

この時期すべき事。
被災地のためを思って祈る事。
募金をする事。
物資を送る事。
節電する事。
被災地の産品を買って産業を支える事。
経済をまわす為にお金を使う事。

それぞれが、いろいろある中で、やれる事を全部やったらいいじゃないですか。

今から一ヶ月前にこう書きました…
自分の故郷、岩手県の宮古市が被災した時、一番思ったのは、
一律こうすべしという論調でしか物を語れない人が多いのへの驚き。

それぞれが自分が信じる正義感を振りかざし、
意見の違う人を同調させてようとし、揉めごとを作り出します。
「良かれ」の強制が、次々に新たな問題を生むのです。

被災と一口で言って同じ論調で語るけど、事情は色々違うし、
場所、被災の程度、環境によって、それぞれ事情も感情も、して欲しい事も違うのです。

普段からマスコミ批判する人が多いハズなのに、
自分の目で見たり、調べたりせずに、マスコミが流す情報に踊らされている人も多い。

「ボランティアは今駆けつけると迷惑…」

そんなマスコミの情報を全てだと鵜呑みにしてる人が多いのですが、
・今こられても食料も宿泊も提供出来ないので、今は来ないで欲しいという地区
・ある程度、受け入れ状況は整ったので、猫の手も借りたいという地区
両方あるのです。
それを一律「ボランティアは今駆けつけると迷惑…」という風潮になり、
人手が欲しい所にもいかず、復興が滞る原因となっているのです。

花見の件もそう。
身内を亡くした人が、花見をしている気分じゃないと思うのは当然です。
でも、地元の経済を救う為に地酒を買って花見をして欲しいと訴えた
被災地の酒蔵もあります。
当然、賛否両論、不謹慎、自分だけ儲ける気かなんて意見も出ました。
壊滅した地域の杜氏を雇い雇用を増やす為に、必死で酒を売っている酒蔵もある事
それを知ったうえで、今の時期、酒は悪と批判してるのでしょうか?

岩手の陸前高田市では、日本百景にも選ばれた7万本の松の林が流され、
街は瓦礫の山に。
その街を見下ろす高台に避難した人達は、高台に唯一残された桜の下で、
再起を誓って花見をする事にしました。
後世に語り継がれる花見にしようと。

それを伝えるブログにも、こうコメントがつきました。
「この時期に花見をするなんて不謹慎ですね」

なぜ、花見という単語だけで物事を語るのか…。

花見をするか、しないかなんて個人の判断でいいし、
学校の先生や政治家のセンセーに決めてもらう事でもない。
花見と一口に言うけど、
立ち止まって見上げるだけ、
お茶を飲みながらながめるだけ、
酒を飲みながら被災地に思いをはせる人、
被災地の産品を買い集めて花見をする人、
再起の決意をこめて、被災地の現場で花見をする人、
被災地とは関係なく普段通りの花見をしたい人、
スタイルは色々ある。
全てが夜桜をライトアップして泥酔するまでどんちゃん騒ぎする花見じゃない。

「花見は自粛せよ」っていうけど、それっておかしくない?
自粛とは、自分から進んで、行いや態度を慎むこと。
他人が強制する物ではありません。
そういう意味で言うなら「花見は中止せよ」じゃないのかな?

ともかく、今は、人に何か言われてどうかするのじゃなく、
自分が人の為になると思う事を、自分で考えてしたらいいと思います。
方法は違っても。

今は、祈るべきと思う人、必死で祈りましょう。
今は、経済を回すべきと思う人、どんどん回してください。
どうぞ、今、自分にできる事、復興の為に正しいと信じる事をしてください。
そして、自分の考えと違うからと、批判したり強制しないでください。
復興の方法は一つじゃないし、それぞれ出来る事が違います。

花見は被災地の為にならないと思う人は、自粛してください。
花見は被災地の為になると思う人、どうぞ花見をしてください。

どちらも正しい。どちらも間違っていない。
僕はそう思います。

桜

こんな時だからこそ、上を向いてあるこう。
悲しみの中にも、希望が見つかりますように。

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なんてんカフェ(要町)

なんてんカフェ

池袋の西口からまっすぐと続く要町通り。
その要町の交差点から、一本裏手に入った所にあるのが古民家カフェの「なんてんカフェ」。
一軒家を改装したお店です。

玄関

古い風合いは残しつつも、よく見ると新しさも。

ギャラリー

もともとは古民家の改装が得意な建築事務所だったのですが、
現在、事務所は2階に移動。
自分たちが作った空間をモデルハウス風に体験してもらおうと、1階をカフェに改装しました。

実は、以前、訪れた事のある東長崎の古民家カフェ「樹の房」も、こちらの作品だとか。
お店においてある雑誌などに付箋が貼られていて、そこがこの会社の作品だそうです。

メニュー

こちらは、入り口にある受付のようなカウンターで、注文してから店内に入るスタイル。
セルフではないので、注文するだけでOKです。
会計は、帰りの時です。

四角い透明のケースには、こちらで頂けるお菓子がディスプレイーされているのですが、
これは付近のお菓子屋さんの物。
街の活性化というのも考えたもので、付近で人気のお菓子の紹介もかねています。
ケースには、お菓子屋さんで売られている定価が書かれているのですが、
こちらでお菓子を頂く際は、チャージ300円がかかります。
とはいえ元が100円台なので、普通にカフェで頂くお値段と同じと考えていいと思います。

座敷

外は普通の民家のようでしたが、お座敷は、どこかの高級料亭のような雰囲気。
古民家がこんな雰囲気になるのを見ると、がぜん古民家に住みたくなりますね。

バナナブレッド

頂いたのは、極上ほうじ茶400円と、バナナブレッド180円。
それにフードチャージ300円がかかるので、全部で880円。

バナナブレッドは、要町と椎名町の中間にあるケーキ屋さんラベスのもの。

小麦粉に対して2倍以上のバナナを使っいて、砂糖不使用で焼き上げてあるそうです。
甘みはバナナの甘みだけなので控えめ。
クルミが入っていて、それを噛んだ時に独特の濃厚な風味が広がります。
シナモンの香りもアクセントに。

京都だとか川越や佐原などの小江戸といわれる所は、街全体の景観を考えていますが、
そこまで大げさでないにしろ、各商店街でも、この古民家カフェの取り組みはヒントになるのでは?
…と思いました。

古くからの商店街って、どこか同じ雰囲気を持ったお店が並び、景観を作っているのですが、
立て替える時に、一軒だけ建て売り住宅風になって浮いてしまっているケースも見られます。
古いのが全てって訳じゃないんですけど、こういうリノベーションという手法もあって、
さらに、新築には出来ない高級感を出すことも出来る。
しかも、逆に今風で若い人に人気出そう。
選択は自由ですが…こういう方法もあるって事は、知っておいても損はなんじゃないでしょうか?

■なんてんcafe
■東京都豊島区要町1-10-7
■営業:14:00~19:00
■定休日:水曜
場所はこのへん
お店のサイト

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