キイトス茶房(神楽坂)

神楽坂

神楽坂と一口に言っても、近くに3つの駅があります。
JRでいうと飯田橋駅。
そこから坂を上ると頂上は、神楽坂上の交差点。
まっすぐ突っ切って早稲田通りを進めば、東西線の神楽坂駅。
大久保通りを左に折れれば、大江戸線の牛込神楽坂駅。

普通はどこの駅が近いかなんて話しをするのでしょうが、
自転車の場合、神楽坂で重要なのは、どこの傾斜が少ないのか。

神楽坂という名前だから、当然坂の街で、
道筋を一本間違えば、坂の角度も違って来ます。
こういう事もあるので、自転車だと地名に敏感になって来るのです。

市ヶ谷を囲む地名は、飯田橋、市ヶ谷、江戸川橋、早稲田、
川や谷、湿地にまつわる地名で、高度は高くない事が想像出来ます。
そこに囲まれた地名が神楽坂だから、ここが山のてっぺんだという事もわかります。

そんな中でどういう進路を取り、どこに陣を張るのか、
戦国武将のような気分になったり、
高低差マニアの「ブラタモリ」みたいな感じになってくる訳ですよ。

にしても、最近、妄想の度合いがどんどん濃くなってますね。
大丈夫でしょうか?

キイトス茶房

今回、訪れのは神楽坂上から大久保通りを進んだ、牛込北町交差点近くにある
「キイトス茶房」。
ビルの2階にあります。

看板

看板の女性が全てを表しているのですが、ここはBOOK CAFEです。
今放送中の月9ドラマ「私が恋愛できない理由」のタイトルバックで
ブックカフェが出てきますが、あちらは新宿3丁目のブルックリン・パーラー
それを見ていたら、新たなBOOK CAFEめぐりに出てみたくなったのです。

神楽坂カレー

頂いたのは神楽坂カレー。
サラダと温泉玉子、ドリンクがセットになって900円。

温泉玉子

キーマのトップに穴を掘って、温泉玉子をこうしてみた。
どうだ!旨そうじゃないですか。

キーマはほどよいスパイシーさなのですが、
そこに温泉玉子を絡めることによって、マイルドになります。
かき混ぜると旨いんだけど、絵的に旨そうに撮れない。
かき混ぜ物って撮るの難しいね。

アイスティー

さて、こちらのお店、一方には大きな本棚があって、
ご主人がセレクトした本がズラリと並んでいます。
その並びを見ていると、お客さんの層は30代以上かなあ。
大人が読んで面白い本が多いです。

そして、周りを見渡すと大人な女性が多い。
大人というのは年齢の事を言っているのではなく、
こういう場での過ごし方を知っている人という意味です。

皆といる時は、皆との時間、
2人でいる時は、2人の時間、
1人でいる時は、1人の時間、
それぞれの楽しみ方を知っているのが大人のような気がします。

今、全ての時間、メールなどで他人に依存しないと過ごせない人が増えすぎてる。
そいうのを見過ぎてるせいか、自分の時間をすごせる女性っていいと思う。

たまたま手に取った嵐山光三郎さんの本に、
マスターがつけたと思われる付箋が貼られていました。
その箇所には「おかゆ」をどう旨く食べるかという事が書かれていました。

ふと隣を見ると、大人な女性がおかゆセットを食べています。
なんか旨そうに見えるなあ。
今度はアレを食べてみたい。

■キイトス茶房
■東京都新宿区箪笥町25野吾ビル2F
■営業:11:00~21:00
■定休日:月・第3土曜
場所はこのへん
お店のサイト

Pocket
LINEで送る

カフェ・ウトク(鶴川)

カフェ・ウトク

町田からの帰り道、鶴川街道で気になるお店を見つけました。
最初は洋服屋さんかな?と思ったのですが、
窓際にアンティークなコーヒーミルが置いてあります。
もしかしてと近寄ってみると、カフェでした。

今回は当たりでしたが、
カフェかな?と近寄ってみて実は外れのパターンというのもあり
多いのは美容室である事、そしてお花屋さんやガーデニングのお店。
または、雑貨屋さん。
これらのお店は、どこか共通する佇まいがありますね。

看板

実はこちらのお店、店内は撮影禁止なので、載せるかどうか迷いましたが、
いい出会いがあったので、お話だけ。

鶴川駅から徒歩22分という離れた場所にありアクセスは不便なのですが、
店内はコンクリート打ちっ放しに、アンティークが配置され、
なかなか良い雰囲気のお店。
手塗りされた棚や、いい具合の風合いに劣化したスチール家具など、
新旧が入り交じっているのに、どこか統一感があります。

僕の他にはお客さんが一人。
素敵に年を重ねたご婦人が、遅めのランチを頂いている所でした。
白髪のおばあちゃんなのだけど、
とても品がいい感じだったので、ご婦人と表現しておきます。

珈琲を飲んでいると、そのご婦人が声をかけてきました。
「あの自転車でどちらからいらしたの?」
窓の外に見える、僕の青いGIOSを見ながらそう尋ねたのです。
「練馬なんですよ。江古田って言って池袋寄りなんですが」
「池袋って言ったら、西口の裏手にあるんだけど自由学園ってご存じかしら?」
「知ってますよ。あそこでもお茶が出来るのでたまに行くんです」
「あの建物って帝国ホテルと同じ設計者なのよね」
「確か!フランク・ロイド・ライト」
「そうそう!」

どうやら、お子さんが自由学園に通っていたらしいです。
それをきっかけに、いろんな話しをしました。

僕の住んでいる江古田は音大があるので音楽家が多いこと。
ご婦人の親戚のお嬢さんは、最近音楽家に嫁いだこと。

僕が最近、高尾山に登ったこと。
高尾山の上には、ご婦人のお気に入りの茶屋があること。

年は離れているのに、なんだか話しが合いました。
それとも、僕の趣味は年を重ねた人に受けるネタなんでしょうか?
まあ、どっちでもいいか。
楽しくお話が出来たのだから。

名残惜しかったのですが、日が落ちる前に帰ることを告げると
「お気をつけて」と、窓越しにも手を振ってくれました。

こちらのお店、あとで調べたら「ウトク」とは漢字で「友得」と書くそうで、
「カフェを通じて人と人をつなげるお手伝いができたら」
という思いをこめて名付けたそうです。

メールアドレスの交換も何もしなかったけど、
このお店にいる間は、友得。
素敵な気分で、町田を後にする事が出来たのでした。

■CAFE UTOKU (カフェ ウトク)
■東京都町田市金井町2070-1
■営業:12:00〜18:00(
■定休日:日曜日・月曜日
地図を表示
お店のサイト

ぶらり町田の旅。
コースはこんな感じ。

Pocket
LINEで送る