プロペラカフェ(飛田給)

調布飛行場

子供の頃、よく飛行場の絵を書いていました。
飛行機の絵ではありません。飛行場の絵です。
近くに空港があった訳でもないのに。

実家のある岩手県宮古市は、人口5万人以上の市町村の中で、
東京からの移動時間が一番かかると言われている町です。
新幹線で盛岡まで2時間半、そこから高速バスで2時間半の、合計5時間もかかるのです。

あまり知られていませんが、北海道の次に広いのは岩手県で、
その大きさは、ほぼ四国ぐらいあります。
しかも宮古市自体も平成の大合併により、どんどん広くなり、
地町村では全国8位の広さを誇るまでになりました。
どのぐらい広いかというと…。
東京23区の広さが621平方㎞なのに対し、宮古市は1259平方㎞。
23区を2倍しても、まだ宮古市の広さには届かないのです。

それなにの近くに空港がありません。
だから、北海道や九州、沖縄よりも、時間がかかってしまうのです。

飛行場があればいいのに…。
そんな事を子供心に思っていたのでしょう。
今で言うゲームのシムシティーみたいな感じで、
自由帳に地図を描いて、勝手に区画整理したり、
自分の町のどこに飛行場を作ろうかと都市計画をたてる、
空想の遊びをしていたのでした。

子供でも羽田みたいな立派な空港が必要ないのはわかっていました。
それほど田舎だというのは自覚していたのです。
想像していたのは、調布飛行場ぐらいの規模でした。
その頃はまだ、この飛行場の事は知りませんでしたが…。

ターミナル

そんな事を思い出しながら、調布飛行場にやってくると…。

あれ?子供の頃、思い描いていた空港とは、ちょっとイメージが違う…。
空港というよりは、区役所の出張所みたいではないですか。
もしくは田舎のバスターミナルとか。

子供心に、大きくなくてもいいとは思ったけど…
小さな空港でいいと思って頂けど…
想像していたのは、こんなプレハブみたいな空港じゃない!

…と、空港もなかったくせに言っては、利用者に失礼ですよね。
すみません。

調布飛行場利用者のみなさん!あなた達は勝ち組です!
…と、少しフォロー。

飛行場

ここからは、伊豆七島の大島、新島、神津島に飛行機が出ています。
飛んでいるのはドルニエ228、乗客定員は19名。
少なっ!

ちょうど、新島行きのマイクロバス…。
いや間違い!飛行機が飛んでいきました。

味の素スタジアム

滑走路の向こうには、FC東京の本拠地、通称味スタこと味の素スタジアムが見えます。
J2落ちの危機に瀕している、現在のチーム状況を表すかのように、
味スタの上には暗雲が立ちこめていました。

…と書くとサポーターに怒られそうなので、
一陣の光が見えます!あれは希望の光に違いありません!
…とも書いておこう。

プロペラカフェ

さて、今回、調布飛行場に来たのには、もう一つの目的がありました。
空港の整備基地内にある、カフェに来てみたかったのです。
その名も「プロペラカフェ」。
窓際から、滑走路が見えるカフェです。

ちょうどこの日、映画だかドラマだかのロケをしていたようで、
外に撮影スタッフがわんさかいて、外観の写真が撮りにくかったのが残念。
紺色のフェラーリが止まっていたなあ。
誰かフェラーリに乗っている役者っているかな?

カレーセット

頂いたのは、チキンカレーセット、950円。
スープ、サラダ、ドリンクつき。

カフェめぐりをしていて気づいたのですが、
こういう写真を撮るときは、アイスコーヒーよりアイスティーの方が、
綺麗に、美味しそうに見えますね。
フードコーディネイターみたいに、配色を考えてみました。
ホントの事言えば、飲みたいのはアイスコーヒーの方だったのですが…。

複葉機

お客さんがいなくなったスキに、窓際まで行って写真を撮ってみました。
紅の豚に出てきそうな、複葉機が止まっています。

「飛べねぇ豚はただの豚だ。」
という、名台詞がありましたが、
「痩せる気のねえデブも、ただの豚だ。」
…と、自分に戒めの言葉を。

■プロペラカフェ
■東京都調布市西町290-3(調布空港内)
■営業:10:00〜19:00
■定休日:無休
場所はこのへん
お店のサイト

掩体壕

調布飛行場の隣には、武蔵野の森公園があるのですが、
戦時中は、ここは陸軍の飛行場だった名残で、
飛行機を隠す為の掩体壕(えんたいごう)があります。
間違える人はいないと思いますが、念の為に説明しておくと、
見える飛行機は再現の為の絵で、書き割りと呼ばれるものです。

大沢一号

こんな感じで、蓋の所に絵が描かれています。

飛燕

ここに納められていたのは、飛燕という戦闘機。

丘

公園の一角には小高い丘がありました。
この光景を見たときに、BEATLESの「Fool On The Hill」が脳内で流れ出しました。

滑走路

愛を込めて、あえて飛行機バカと呼びたい、いい大人達が、
少年のような純粋なまなざしで、飛行機を見つめていたからです。

その瞳に映っていたヘリコプター。

味の素スタジアム

調布飛行場に沿ってぐるりと一周すると、先ほどは小さく見えた味の素スタジアムが
その雄々しい姿を現しました。

おお!見てください!この青空!
J1残留決定だな、コレは!

…よいしょっと。

地図

自転車で都内のカフェ制覇の旅。
調布市制覇!

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デコボコ・カフェ(保谷)

たぬの湯

なんか視線を感じる…という事があります。
この時もそうでした。

石神井公園から旧早稲田通りを保谷方面へ自転車を走らせていると、
住宅街の奥から力強いオーラのような物を感じました。
ふと目をやると、立派な銭湯の建物がドーンと、その存在感を示しています。

Uターンしてその前へ。
「たつの湯」という銭湯でした。
破風造りの銭湯は、神社でもお参りしているような、厳かな気分になってきます。
そして、眺めているうちに何だか顔のように見えて来ました。
スターウォーズの帝国軍、ダースベイダーとかストームトルーパーみたい。
顔のように見えたから「視線」と感じたのでしょうか?

 

看板

旧早稲田通りを道なりに行くと、保谷の駅前に到着。
その保谷駅南口の道路沿いに、お目当てのカフェの看板がありました。
お店の名は、Decoboco cafe(デコボコカフェ)。

デコボコカフェ

道路から車の駐車場3台分ぐらい奥まった所に、建物があります。

なぜ、このここに来てみたかったというと、
実は、自転車屋さんが経営するお店だったからです。

アサノサイクル

かつては、現在カフェになっている所で、自転車屋を営んでいたのですが、
三代目になってカフェに商売替えをしようとした所、
自転車の修理は続けて欲しいと、お客さんからの要望があったのだそうです。
お爺ちゃんの代から買ってくれた人達がいるので、自転車の面倒はみようという事で、
カフェの脇のスペースで、自転車のメンテナンスなどをする事に。
カフェ営業していると「自転車パンクしました」と持ってくる人もいるそうです。

現在は自転車を並べて売ったりはしてませんが、注文販売はしているとの事。
とは言っても、昔から保谷に住んでいる人でなければ、
ここが自転車屋さんだとは気づかないでしょうね。

でも、自転車乗りなら、ぜひ覚えておいて欲しいカフェです。

スパイシーキーマカレー

さて、頂いたのはスパイシーキーマカレー、880円。
ドリンク付きでこのお値段だったので、アイスティーにしました。
さらにプラス100円でデザートもつけられるのですが、
ダイエット中だったので、そっちは我慢。

にしても、これで880円は安い。
ライスは黒米入りだし、ワンプレートといえど、サラダもついています。
カレー自体も、こくがあって美味しいし、さらにドリンク付き。
最近、セットにすると1500円近くいくお店が多いだけに、これは嬉しい。
かなり得した気分。
地元の江古田もそうだけど、西武池袋沿線は物価が安いですね。

■decoboco cafe(デコボコカフェ)
■東京都西東京市東町3-11-22
■営業
11:30〜15:00(cafe)
18:00〜23:00(bar)
■定休日:日祝、第3土曜
場所はこのへん
お店のサイト

保谷駅

ところで、保谷といえば鉄ヲタの聖地でもあります。
かつてここには、保谷車両管理所がありました。
車両基地と、鉄道員の養成所などもあった為、敷地が広く見晴らしがいいので
絶好の撮影ポイントとなっています。
こんな風にメーテルが描かれたスリーナイン号が停まっていたり。

歩道橋

歩道橋の上には、ほら、やはり先客がいらっしゃいました。

SL

元車両基地のあった向こう側には、シートをかぶった変わった形の物体が!
西武鉄道5号機関車というSLと、E12という小さな電気機関車だそうです。

クロモリというクラシカルな自転車に乗っているせいか、
こういう古い乗り物には、なぜか親近感を覚えてしまうのでした。

地図

自転車で都内カフェ制覇の旅。
西東京市制覇!

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