国立新美術館サロン・ド・テ ロンド(六本木)

新目白通り

六本木の国立新美術館へ行こうと、新目白通りを江戸川橋方面へ。
そこから外苑東通りに入れば、六本木まで一本で行けます。

外苑東

外苑東通りに片道だけだけど、自転車レーンが出来ていました。
12月1日から道交法の改正で自転車は左側通行が徹底されているので、
このように自転車マークが逆にペイントされていると違和感がありますね。

この自転車レーンは車道だった所に段差とフェンスをつけて、
車から分離しています。

六本木

六本木トンネルの手前で歩道に誘導されますが、
自転車は歩道ではなく車道という方針を打ち出しているなら、
このまま車道にスルーで出られるようにして欲しいものです。

トンネル

ところで、車側の人は自転車が邪魔という風に言いたがります。
まあ確かに交通ルールを守らない自転車が多いので、気持ちはわかります。
ただ、交通ルールを守らない車も多い為に、
道に膨らまざるをえない事も、覚えておいてください。

この六本木トンネルの側道、黄色のペイントがある通り、駐停車禁止の場所です。
つまり人が乗っていても停車はダメな場所です。
でも、ご覧の通りのドライバーの仮眠所状態。

ここに限らず、駐停車禁止の場所に駐車している車の多いこと。
自転車は車道ですから、これをパスする為には右側から行くしかありません。
つまり車道に膨らむという事ですね。

駐停車禁止は、もっと徹底して欲しいです。

国立新美術館

さて国立新美術館へ。
駐輪場は六本木の正門から入りましょう。

販売所

駐輪場は、チケット売り場の裏側にあります。
敷地内は警備員さんに降りて押すように言われるので、
他の門から入るより、正門から入った方が押す距離が短くてすみます。

自転車置き場

自転車置き場はこんな感じで、ラックがあるのでロードバイクでも大丈夫。
そして国立新美術館は、各展示場の入り口でチケットをもぎる方式なので
カフェは入場料無しで利用できます。
つまり、この中のカフェは、チャリカフェとして利用しやすいのです。

ゴッホ

今回観たいと思ったのは、こちら!
「ゴッホ、スーラからモンドリアンまで、印象派を越えて点描の画家たち」
企画展終了の直前に観に行く事が出来ました。

モンドリアン

行きたいと思ったのは、自転車乗りの発想で、
モンドリアンについて知りたいと思ったからです。

ツールドフランスで総合優勝を5回もしているベルナール・イノーが所属していた
ラヴィクレールというチームのジャージが、モンドリアン。
その時の使用バイクがLOOKだったので、
以降LOOKは記念モデル的な物にはモンドリアンカラーを採用します。

このスクエアデザインのようなモンドリアンが、
なぜあの情熱的な絵のゴッホと同じ仲間なのか?
それが知りたくなった訳です。
美術知識ゼロなもので。

国立新美術館

国立新美術館は黒川紀章さんの設計。
コレクションを持たない為、ミュージーアムではなくアートセンターと表記されます。
この曲線美は、周囲の森との共生を表現しているらしいです。

館内

館内は逆にSF映画に出てきそうな近未来的雰囲気。

シャニック

今回もヘッドセットを借りて、ガイドを頼りにまわりました。
声のナビゲーターは坂本真綾さんでした。

点描画といえばスーラが有名ですが、
今回気になったのはポール・シニャック。

点描画は、絵の具を混ぜると黒に近くなっていく事から
それをまぜずに、点で色を配置し、
離れてみる事によって色彩を表現しようとしたもの。

視覚混合と言い、
補色をまぜずに並べても、離れればそのように見える。

点で作る光は理論的に研究されて描かれています。
写真などをルーペで見れば細かい点で構成されている事がわかりますが、
そのプリント技術を、人間の手や筆でやろうとしていたのが、この人達。
印刷技術を手でやっていた訳?と思った瞬間に鳥肌がたった。
アートって発明に近いものがあるな。

ゴッホ

ゴッホも点画描写をやってみるけど、それを発展させて描いています。
忠実に色を再現するだけでなく、ダイナミックに色を乗せてます。

ただゴッホというと晩年の狂気的なエピソードがクローズアップされるので
狂気のエネルギーで本能の赴くままに絵を描いていたかの印象なのですが、
実は、色の関係を調べるために、違う色の毛糸を束ねて、
どのような組み合わせでどのように色が見えるか、研究していたそうです。

点描画を取り入れた後は、浮世絵などのジャポニスムに影響されていく。
いろんな物を頭を堅くせずに、取り入れていく
そんなゴッホの姿勢は見習わなければならないと思った。

点画の描写をどうするか?
科学的に細かく色を置いたのがシニャック。
感情的に置いたのがゴッホ。
そのほか、いろんな画家が点を大きくしたり、小さくしたり
規則正しくしたりする。

置く細かい点を単色にして、等間隔に配置し、
陰などの濃淡をつける時に背景におくと
よく漫画で見るスクリーントーンになる。

それらを全部筆でやってたなんて、凄すぎる。

砂丘

もしかして…と思っていると、ついにモンドリアン登場です。
モンドリアンも最初は点画描写に挑戦してみたりしているのです。
これは砂丘を描いた作品。

コンポジション No.Ⅱ

それがピカソなどのキュビズムと出会う事で抽象画の世界へ。
この、コンポジション No.Ⅱという作品、
音声ガイドによると水面に映る木々を分解し再配置したものだと言います。

どんどん後ろに下がってみて5メートルほど離れてみてみたが、わからない。
それより2メートルぐらいの距離で、近眼のめがねをはずして
目を細めてみたりしたら、なんとなく波紋に見えてきました。

男の人にしかわからないかもしれないけど、
AVのモザイクを観るときに目を細めてみてしまう。
そんな感じ。
なんとなく、輪郭が見えるような感じがする。

モンドリアンの作品をAVのモザイクレベルで語るなんて不謹慎な。

点で構成されてた絵の点をさらに抽象化させるとこうなるのですね。

モンドリアン

こうして行き着いたのがあのモンドリアンスタイル。
展覧会の最後をしめくくるのも、この一枚です。

シール

お土産屋さんで売っていたシールを見て腑に落ちたので、購入。
ゴッホの種をまく人を分解すると、下のような点描写になる。
モンドリアンも何かしら分解して、下のような点描写になり、
それを塗りつぶす事で、上のような代表的な作品になったのでは?

美術素人なんで、自分なりの解釈なんですが、間違ってたらすいません。

カフェ

美術鑑賞の後は、例の出っ張っている円錐形のカフェへ。
サロン・ド・テ ロンド。

サンドイッチ

頂いたのは、サンドイッチのセット1000円。
美術を見ると、絵に圧倒されて疲れるね。
そして今回はどうやってモンドリアンにたどり着くのか
謎解きのように見ていったので、ついた瞬間、いろんな物が氷解して脱力感が。

■サロン・ド・テ ロンド
■東京都港区六本木7−22−2国立新美術館2階
■営業
11:00~18:00
11:00~19:00 (金曜日)
■定休日:火曜
場所はこのへん
オフィシャルサイト

自分も一時はLOOK586UDを買おうと思っていたから
モンドリアンには思い入れが。
LOOK乗りの人に捧ぐ。

   

余談。

今回、色や物を分解して表現する新印象派に触れて、
自分の職業、ラジオで音を分解したらどうなるんだろう?って事を考えていました。

で、鳴っている音をスーラとかシニャックみたいに分解するのはトラックなんだろうけど、
モンドリアン的なキュビズムっぽい分解は何なんだろうと妄想してました。

で、ふと思い浮かんだのがyahoo知恵袋。

――質問(1)

曲名を教えてください!ピアノの曲だったと思います。
いきます

ちゃららららんららん ちゃららららんららんらんらん
ちゃららららんららん ちゃららららんららんらんらん
らんらんらんららんらんらんららん

ちゃららんららんらんらんららん
ちゃららんららんらんらん ちゃららららん

⇒ベストアンサーの回答:久石譲のSummerって曲ではないでしょうか。
元ネタ

――質問(2)

曲名を教えてください!
すごく迫力のあるテンポのはやい曲です!

「ダン!ダン!|ダン!ダン! |ダッダダーッダダー|ッダダーッダダー|アーアア|アアアア|アアアアアア|アアアアーア|アンディレレレディレレレディレレレ|ディレレレディレレレディレレレディレレレ|ダン!ドン!ダン!ドン!|ダン!ドン!ダン!ドン!|ダッダダーッダダー|ッダダーッダダー|アーアア|アアアア|アアアアアア|アアアアーア|アンディレレレディレレレディレレレ|ディレレレディレレレディレレレディレレレ・・・」

よろしくお願いします。
m(__)m

⇒ベストアンサーの回答:ベルディのレクイエムから「怒りの日」だと思います。
元ネタ

何でわかんだよ!(笑)

音のモンドリアンってこういう事じゃないの?

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スターバックスコーヒー・上野恩賜公園店(上野)

後楽園

上野の国立博物館に行く事に。
以前は、護国寺から不忍通へ入り、春日通りで行ってきたのですが、
それだと文京区の台地を上り下りする事になります。
なので、椿山荘で台地を降りたら、裾野を走り、
小石川後楽園の裏側を走り、東京ドーム方面へ。
これだとアップダウンが一つ減ります。

地形図

地形図を見るとこんな感じ。
文京区はリアス式海岸のように入り江が入り組んでいます。
東京ドームのあたりで丸の内線が一旦地上に出るのは、
こういう谷底を横断しているからです。
東京ドーム近く、都営三田線の春日の駅あたりから、菊坂に入ると
頂上が東京大学付近。
そこから下ると根津で、ゆるやかに登ると谷中。
そして曲がると上野公園。

自動車の人と違って、自転車乗りの脳内地図は、
こんな風に立体的な地形図になっています。

春日

春日の交差点から菊坂に入っていきます。
さきほどの地形図で見ると、どうも川の跡じゃないかという雰囲気なのですが、
はやりその昔は、菊坂の谷を小川が流れていたらしい。
春日通りとかが台地に対して直角に登るのに対し、
谷底を斜めに登っていくので、坂もゆるやか。

本郷館

ところで、菊坂の途中から覗く、高台の様子を見て、おやっ?と思いました。

本郷館

かつて、ここにはこのように木造の要塞、本郷館が鎮座していたのです。

本郷館

木造三階建てのジブリでも出てきそうなアパートで、
建築マニアにも人気の物件でした。

本郷館

それが取り壊されて、建て替えに。
正直、普通ーーー。
もっと面影を残すような建築にすれば良かったのに。
超平凡なマンションになってしまっていました。

以前、この辺をめぐった時の様子はこちら

言問通り

菊坂を登り切れば東京大学、本郷弥生の交差点。
ここから言問通りが始まります。

根津

まっすぐ進み、坂を下れば根津。
根津が谷底になっているので、少し登れば谷中につきます。

カヤバ珈琲

当初はカヤバ珈琲で玉子サンドでも食べようかと思っていたのですが、
この日は土曜日だったから、お店の前に行列が出来ていて、断念。

スタバ

なので上野公園に行ってみる事に。
普段はスタバとか入らないのですが、ここは特別だったので入ってみる事に。

バイクラック

平屋の山小屋、ロッジ風というのも珍しいのですが、
ここのスタバにはバイクラックがあります。
やっぱり谷根千って、ロードやクロスでポタリングする人多いんでしょうね。

サンドイッチ

頂いたのは、季節のメニュー、クラッシュマロンパイラテ。440円。
フィローネ ホリデーチキン450円。

スタバも大混雑で席の争奪戦。
外の席が良かったけど、空かなかったのでカウンターで。

まあ、でもバイクラックがあるのを知れたのは収穫かな。

■スターバックスコーヒー・上野恩賜公園店
■東京都 台東区 上野公園8-22
■営業:8:00~21:00
■定休日:不定休
場所はこのへん
オフィシャルサイト

京都展

この日も目的地は、東京国立博物館。
平成館で行われている「京都 ― 洛中洛外図と障壁画の美」を観に来たのです。

国立博物館

平成館は、この本館の左手。

平成館

人気のある展覧会のようで、沢山の人で溢れかえっていました。

洛中洛外図

この展覧会は、京都の賑わいを描いた、洛中洛外図屏風や、
御所や二条城の障壁画の実物を展示したり、
龍安寺の石庭を4Kのスーパーハイビジョンで映し出したりしていきます。

屏風絵は、そこに描かれた人々のギラギラしたパワーに驚かされます。
遠くから観ると、ただの京都の町並みに見えるかも知れませんが、
実は、そこに描かれている人達が主役。

修行する僧達の脇で、女性に抱きつく生臭坊主。
商人、遊女、当時の京都の風俗が生々しく描かれています。

オプションで500円ですが、ぜひ音声ガイドを借りることをお薦めします。

佐々木蔵之介さんと野際陽子さんが、すばらしい語りで、
絵の見方やそこに描かれた秘密などを説明してくれます。

そのガイドで知ったのですが、この屏風に描かれた京都は、
応仁の乱で焼け野原から復興した姿を描いたもの。
東日本大震災に重ねて、必ず復興するという希望を重ねた展覧会なのかな?
と思ったり。

二条城

京都、二条城、二の丸御殿 黒書院「一の間 障壁画」も
そのままだと痛みが激しくなるので、
精密な模写によるレプリカとの入れ替えが行われるようになっています。

今回は、その原画が展示されているのです。
この壁が取り外されて、絵画として展示されています。
一の間と二の間の障壁がが展示されていて、
一の間の将軍が鎮座する部屋は一段高くなっているのですが、
それを表すように、展示物も若干尺上げで展示れていたりするのがにくい。

こういう絵って、将軍の威光を見せつけるための部屋の演出なんだけど
近くで見ると、ほんとうに絵に圧倒されます。

ぜひぜひ。多くの屏風や障壁画に圧倒されてみてはいかがでしょう?

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