カフェ・レーヘンボーフ(東十条)

 レーヘンボーフ

※このお店は閉店しました

スピリチュアル系のものはあまり信じない方なんですが、
時折「お店に呼ばれたんじゃないかな?」という感覚を覚える事があります。
こちらもその一つ、東十条にある「cafe Regenboog(カフェ・レーヘンボーフ)」。

たぶん居酒屋さんとか焼き鳥屋さんだった物件を改装したお店だと思われます。
左手には何かをテイクアウトしていたような小窓が。

入り口

現在はそこにコーヒーなどのマシンが置かれています。

サンドイッチ

グラハムトーストのサンドイッチ・クロケット(ポテト)は735円。

料理が運ばれてきた時に「写真を撮ってもいいですか?」と聞くのが
お決まりの儀式。
もちろん勝手にパシャパシャ撮って、嫌な雰囲気を作らないというのもありますが、
聞くことによって、そこからコミュニケーションが生まれる事が多いからです。

「もしかしてブログ見ていらしたんですか?」
「いえ、カフェの本です」
という話から雑談が始まり、
「実は、このお店12月15日で終わっちゃうんです。
良かったら店内、いろいろ撮って行ってください。」
という話に。

帰宅してからお店のブログを読んだのですが、
保育園などの問題で、子育てに専念する事にしたのだそうです。

カプチーノ

カプチーノを頂きながら、雑談をしていていたら、
一人でいらっしゃっていた女性のお客さんのお話も聞くことが出来ました。

「実は幼稚園に通っている息子がここの二階が好きでねえ」
というので、
「実は、ここの二階の写真をカフェ本で見て、素敵だなと思って来てみたんです」。
と、答えました。
するとお店の方が
「良かったら二階も見ていってください。」
と…。

二階

そこで、お言葉に甘えて二階にあがらせてもらいました。
想像通りのなごみの空間です。

二階の窓

男のコが好きだった、二階と窓。

二階の窓

男のコは、この二階から向かいのお花屋さんを眺めるのが好きだったそうです。
きっと、心の優しい男のコなんだろうなあ。

花屋

お店の向かいには、そのお花屋さんがありました。

「このお店が無くなったら、どうしたらいいんだろう」
その女性のお客さんにとっては、ツイッターなどでの人との繋がりもあるけど、
リアルで人と人とがつながる大切な場所だったようです。

そんな風に愛されていても、お店を閉めるという決断も良くわかります。
よくよく考えたうえで、
今の自分に一番大切な方を選択をしなければならない時もあるからです。

お客さんと、お店の方の想いが交わる小さなドラマ。
そこに居合わせた事の、奇跡。
「お店が呼んでくれたに違いない」
そんな瞬間に、ふと、そう思ってしまったのでした。

お店が無くなる前に呼んでくれてありがとう。

■cafe Regenboog(カフェ・レーヘンボーフ)
■東京都北区神谷1-26-23
■営業:
11:00〜18:00(月〜金・日)
11:00〜20:30(土曜日)
■定休日:無休
場所はこのへん
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カフェ・イピーニ(府中)

カフェ・イピーニ

※店舗建て替えの為、一時休業中。
 リニューアルオープンは、2013年4月の予定。

日本橋を起点とする道路と言えば、東海道が有名ですが、
実は、徳川家康はここを起点に全部で5つの道路を整備し、
それらは五街道と呼ばれています。
海側に沿って京都へ向かう東海道に、
山の中を通って同じく京都へ向かう中山道。
日光へ向かう、日光街道。
陸奥白川、現在の福島へ向かう、奥州街道。
そして甲斐、現在の山梨へ向かう、甲州街道。

府中は、その1つ、甲州街道の宿場町だった所で、
そのため蔵を持つ古い建物が多い場所でもあります。
こちらのカフェ・イピーニは、材木屋さんだった建物を改装した古民家カフェ。

古民家系カフェを探すなら、宿場町だった所を探すというのも、
一つの手かもしれませんね。

蔵

建物の隣には、蔵があります。

看板

ランチは900円から。
パスタが中心のようです。

店内

料理はイタリアンですが、内装は、バリなどをイメージさせるアジアンテイスト。

天井

天井は吹き抜けになっていて、2階の窓から光が降ってきます。
写真では、回転している奇跡だけがチラっと映っていますが、
天井では、南国風の扇風機が回っています。

パスタ

今回注文したのはAセット。
青唐辛子、舞茸、ミラノサラミのアリオオーリオに、
小さいサラダと、パンがついてきます。

出てきて、おっと思いました。
これ、うちのパスタ皿と一緒だ!

普通は、アリーオ・オリオ・ペペロンチーノで、
ニンニク、オリーブオイル、唐辛子という味付けを表すのだけど、
アーリオ・オリオだけで、唐辛子が無し。
見たところ、小さい子供を連れたお客さんも多ったのだけど、
その配慮でしょうか?

自転車に乗った時、息がニンニク臭くなるかなと思ったのですが、
そこまで強くなく、風味という感じだったので、大丈夫。
薄味好きとしては嬉しいです。

エスプレッソ

食後にはイリーのエスプレッソ。
風味が濃いけれど、ただ苦いだけでなく、クレマのおかげでまろやかさも。

エスプレッソを頂きながら、優雅な気分にひたっていると、
隣りからブクブクという音が聞こえてきました。
エスプレッソの抽出音でもないし、何だろうとその方向を探ると、
親たちの会話に飽きた小さな子供が、コップの中の水をストローで吹いてた。

てな感じで、時間によっては小さい子供連れのお客が多く、
ちょっとしたファミレス状態になっているので、
古民家やアジアンテイストの内装の方を期待していく人は、
夜の方がいいかもしれません。

コルナゴ

レジの前には、コルナゴが!
会計してくれたお兄さんに「コルナゴ乗ってるんですか?」と聞いたら、
「オーナーのなんです」とのお返事。

ビアンキ

外には、これこそ店員さんのでしょうか?
それともこれもオーナーさんのでしょうか?
ビアンキのクロモリがありました。
お客さんじゃないですね。ファミリーと奥様達でしたから。

でも、こういうのがあると、自転車乗りとしては嬉しくなるなあ。

■cafe i pini(カフェ・イピーニ)
■東京都府中市宮町2-30-4
■営業:
11:30~14:00(ランチタイム)
14:00~17:30(カフェタイム)
17:30~22:00(ディナータイム)
■定休日:日祝
場所はこのへん
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