赤門テラス なゆた(椎名町)

赤門テラス

椎名町の駅前に「カフェ寺ス」というコンセプトのお店が出来ました。
金剛院というお寺の中に出来た、「赤門テラスなゆた」というお店。

金剛院

金剛院は、真言宗豊山派に所属する寺院。
真言宗なので、弘法大師の修行像などもあります。

かつては檀家という顧客相手のお寺でしたが、
最近では、檀家も減り、その代わりに新たな結びつきを探るお寺も多いようです。
神谷町の光明寺が境内を活かしたオープンテラスにして、
近所のビジネス万やOLさんなどの休憩スポットとして打ち出した時は、
ワールドビジネスサテライトなど、いろんなニュースで取りあげられました。

最近では、「まちのお寺の学校NAVI」というサイトで、
ヨガ教室をやっているお寺だったり、音楽教室だったり、
お寺プラスアルファというイベントを探す事が出来ます。

一時期座禅って流行った事があるけど、お寺でヨガとかも良さそうですね。

なゆた

お店は赤門の脇にあり、門をくぐる手前に入り口があります。
ガラス張りのテラスという感じです。

店内

お寺だから当然緑も多く、庭園としての借景も美しく、リラックス出来ます。
お寺や神社って、カフェとの相性いいですよね。
今後、こういうコンセプトのお店って増えていきそう。

「なゆた」というのは、仏教用語でサンスクリット語の“nay uta” を音訳したもので
極めて大きな数をあらわす言葉だそうです。
たくさんのありがとうや、おかげさまに気づくことが仏の教えに通じるのだとか。
さらに「なごんで」「ゆったり」「たのしく」というコンセプトも。

ケーキセット

この日は夕方に行ったので、お寺ごはんは売り切れ。
そこでケーキセットに。700円。
なかなか上品な味のチーズケーキで、パイ生地も美味しい。

ネットとかSNSとかに疲れた時、ここにいる間は電源切って、
ぼーっとすると、頭の中でこんがらがっている事も、少しはほどけそうです。

■赤門テラスなゆた
■東京都豊島区長崎1-9-2 金剛院内
■営業:10:00〜19:00
■定休日:火曜
場所はこのへん
お店のサイト
金剛院のサイト

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熊谷守一美術館&カフェ・カヤ

熊谷守一美術館

29周年の展覧会がはじまった要町の熊谷守一美術館へ。
日芸を除けば、うちから一番近い美術館です。

アリ

熊谷守一とえいば、家にこもって身近な物を観察して描いた人。
脳卒中で倒れた事もあり、写生旅行は断念し、
庭の草花や虫や猫などを描き続けました。

そして遅咲きの人。
作品が売れるようになったのは、60歳をすぎてから。
絵の評価が大きくなったのは、70歳すぎてからという超遅咲きの人です。

ネコ

熊谷守一は、線と平面の塗りで、抽象的な絵を描く人。
個人的に昔は抽象画は好きではなかったのですが、
こうして美術館めぐりをしてみると、見方が変わって来ます。

ピカソやモンドリアンなどを初期の作品から見ていって、
どの辺から抽象的表現になって行ったのか課程を見るのが楽しいです。

熊谷守一も、戦前と戦後で、タッチが違います。
戦前は、ゴッホみたいな荒々しいタッチで、百合の花を描いていたり、
点描画みたいに絵の具を置いていたりしたのですが、
戦後になると、塗り絵のような平面べた塗りの絵が増え、
絵も簡素化されてきます。
露天風呂を描いた絵なんか、人がキースへリングみたいでした。

簡素化されていく中で何が削られ、何が残ったんだろう?
つまり何を描きたかったんだろう?なんて考えながら見ると、
あっという間に時間がたっていきました。

ケーキセット

そして、1階にあるのが熊谷守一の娘さんの名前がついたカフェ・カヤ。
榧(かや)さんの作品も飾られています。

頂いたのはアイスショコラ・ケーキセット、750円。
美術館自体が住宅街の中にある隠れ家的存在なので、
こちらのカフェも穴場で、静かな時を過ごす事が出来ます。

■cafe kaya(熊谷守一美術館)
■東京都豊島区千早2-27-6
■営業:10:30~17:30
■休館日:月
■美術館入場料:大人500円
(cafeのみは入場無料)
場所はこのへん
熊谷守一美術館オフィシャルサイト

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