サウナで「整う」体験

最近、メンタルやられた人が銭湯に救われたとカミングアウトが続き、プチ銭湯ブームが巻き起こっています。代表格は、情熱大陸にも取り上げられた銭湯図解の塩谷歩波さん。

同じような悩みを持つ人の為に、銭湯図解の「おわりにかえて」が無料で公開されました。

で、病んでいる人達が、何故銭湯で救われるのかというと「整う」という状態が訪れるからです。

温かいお湯で体温が上昇すると、副交感神経感が刺激され、血管拡張効果が得られます。

その時に水風呂に入ると、体温が下がり、血管は収縮し一時的交感神経が刺激されます。

血管の拡張と収縮が交互に行われる事で、血流が改善され、脳に酸素が多く運ばれる為に多幸感が訪れ、スッキリするというのが「整う」という状態です。

この交互浴を繰り返す事で、体調が良くなる事は前から感じていて、寒い日や気持ちが落ち込んでいる日は、銭湯に行ってリセットするというのをやってきました。

ところがです!サウナ派に言わせると「整う」とは、もっと凄い状態の事らしいのです。「サウナトランス」とか「合法的なキメトリップ」とか、「チャクラが開く」とか、ピエール瀧もビックリな状態が訪れるらしいのです。

うちの番組のDJの岡田ロビン翔子さんは、元アイドルでありながら銭湯マニアで、サウナーでもあるので聞いてみたら、「水風呂に浸かっていたら、足の先から脳天までズドンと繋がる感じになる」と言います。これは「チャクラが開く」に誓い状態なのか?自分は、それはまだ体験した事がありません。

マンガ「サ道」の巻末に、トップサウナーが選ぶお勧めサウナが載っているのですが、うちの近所だと桜台の久松湯と、椎名町の妙法湯がセレクトされていました。

そこで、椎名町の妙法湯で、そのサウナー達がいう「整う」と体験する事にしました。入浴料は460円なのですが、サウナ込みにすると700円で、バスタオルとミニタオルのセットと、サウナを開ける鍵がついてきます。そして、銭湯だけの時は下駄箱の鍵を預けなくていいのですが、サウナの時はカウンターに下駄箱の鍵を預ける方式です。預けるとサウナセットが渡されます。

サウナの鍵というよりも、フックのような物で、サウナの扉には取っ手がついておらず、縦長の細い穴が開いているので、そこにフックを引っかけて手前にひくと、扉が開いて中に入れます。最初、フックで鍵を開けて扉を押すと勘違いしていたので、なかなか扉が開かず焦りました。

さてトリップのような「整う」を体験する為に、体験をした人達のエピソードを色々調べたのですが、サウナと水風呂の交互浴の他に、休憩が重要である事がわかりました。

高温サウナで交感神経が刺激され、水風呂で一時的に交感神経が刺激された後、休憩で副交感神経が刺激され、解放感が訪れる。そのときにトランスとか、チャクラが開くの「整う」状態が発生する事がわかりました。

そこでまず、体を洗ったあと、ぬる湯で準備運動的なリラックスタイム。

続いて、ハンドタオルで体を拭いた後に、サウナにIN。サウナは温度 108 度らしい。定員6人。誰も居なかったので上段の温度が高い所に座り、まずは7分。

汗をかいたところで、シャワーで汗を流して、水風呂にドブン。水風呂17度。桜台の久松湯は15度で冷たいのですが、これなら首まで浸かれます。1分入浴。

その後、カランの椅子に座り休憩。桜台の久松湯とか、千川のクアパレス藤だと、露天風呂の所で外気浴する人が多いのですが、妙法湯は露天が無いので、カランの椅子で休憩。浴槽の縁に座って休憩している人もいました。

その後、2セット目。サウナ8分。水風呂2分。その後、休憩。

そして3セット目。サウナ10分。水風呂に2分ぐらい浸かっていると、水風呂なのにのぼせた感じになり、額の当たりが熱くなってきました。もしかして、コレか?この後、いくらでも水風呂に浸かっていられそうな雰囲気なのです。今までとは違う感じ。

そこで、水風呂を出て椅子に座ろうとすると、めまいじゃないけど、ふわっとした感じが来ました。そこで座って休憩していると、頭がボワーっとして来ます。「無」というか、「Heaven」だなコレ。

そこで、最後にぬる湯にちょこっと浸かったあと、脱衣所に戻りベンチでボーっとしていると、さらに「Heaven」モードが増強。

これかー、これが整うってヤツかー。

自分的には「整う」を体験した気になっているのですが、もしかしたら、もっと凄いのが来るのかも。しばらく銭湯サウナはまりそうです。

P.S.
この「整う」って感じの解放感。サウナとは違いますが、登山とかサイクリングでも似たような感覚を得る事があります。

そう考えると、自分がサイクリングからの、ヒルクライムで峠を登り達成感を味わった後に、秩父に下って駅前の「祭りの湯」でのんびりした後に、酒飲んでから輪行でレッドアローで帰って来るって、脳内で幸せ物質出まくりだから、やめられないのかも。

なんとなく自分メカニズムが解明出来て来た感じがします。

話は最初に戻りますが、「メンタルやられた人が銭湯に救われたとカミングアウト」。一度銭湯に行ってみる事をオススメします。なんとなくコツがわかると、大きく落ち込む前に銭湯でリセット出来るようになります。家にこもって自粛したりしないように。精神的解放が大事です。

Pocket
LINEで送る

ハングリーヘブン(上板橋)

週末にクリス松村さんをお迎えして昭和歌謡を語って頂く特番があったので、きっちり準備。クリスさんは博学でいらっしゃるので、間違った知識で原稿は書けないので。歌謡曲を編曲家から紐解くという番組で、山口百恵さんを担当した萩田光雄先生については、調べに調べまくりました。これが好評で、次回もある予感です。

無事放送も終え、解放感から、銭湯ポタリングをする事にしました。行ってみたいデザイナーズ銭湯が上板橋にあったのです。

小茂根を抜けていくと、ジブリのアニメにでも出て来そうな小さな森の中に神社が。

祠自体はとっても小さいのですが、この椎の木の具合が大きな盆栽のようで、何か不思議な魅力があり、手を合わせて行く事にしました。

その斜め向かいには都立大山高校の桜が。

都心ではもう満開に近い所もあるそうですが、こちらはまだ、開花したばかり。練馬は夏は暑いのですが、春は都心に比べて気温が低いのでしょうか?

小茂根から真っ直ぐ道一本で、城北公園を抜けて上板橋に。

上板橋の北口駅前に蒙古タンメン中本の本店があるのですが、今回はそのお隣が目的地。

ハンバーガーのハングリーヘブンの本店です。かつては同じ上板橋北口でも住宅街の方にあったのですが、駅前に移転。2階にある2店舗とも人気店の為に、階段がチェーンで仕切られ、行列が出来ても混乱しないようになっています。

頂いたのは、チーズチーズチーズ、1300円。これにポテトとコーラをつけて合計1670円。平日ランチだったらポテトはサービスでついてきます。

チーズチーズチーズは、あの竹内涼真君が好物とグルメ番組で語ったもので、モッツァレラ、チェダー、パルミジャーノという3つのチーズがトッピング。グリルドオニオンは挟まっている物の、ほぼ肉とチーズ。肉がガツンと来てチーズがねっとり。これは若者の食べ物だわ。オジサン、間にレタスかトマトが欲しかったです。だったら普通にハングリーヘブンバーガーのチーズを選べば良かったのか。でも竹内涼真ネタは欲しかったのですよ。

バンズは東武練馬の「鈴木ベーカリー」。そういえば、新宿御苑の人気ハンバーガーショップ「CHATTY CHATTY」も鈴木ベーカリーへの特注品だったなあ。峰屋みたいに、鈴木ベーカリーもいろんなハンバーガーショップのバンズ作ってるのかな?

■ハングリー ヘブン 上板橋店 (Hungry Heaven)
■東京都板橋区常盤台4-33-3 アサカビル 2F
■営業:
11:30~17:00(月〜金)
11:00~17:00(土日祝)
17:00~25:00(月〜木)
17:00~26:00(金土祝前日)
場所はこのへん
お店のTwitter

さて、腹ごしらえの後は、銭湯ポタの本日のお目当て!銭湯の「第一金乗湯」へ。

ところで、最近Googleマップが酷くなったというのが話題ですが、「第一金乗湯」への道も左のGoogleマップには描かれていません。緑の線が描かれているのですが、拡大しても道は無く、空き地っぽい雰囲気になっているだけ。

右側がAppleのマップですが、実際はこのように道になっています。Appleのマップも登場したばかりの時は酷いものでしたが、Googleマップも、どのぐらいで修正されるんでしょうかね?

さてこちらがデザイナーズ銭湯として話題の「第一金乗湯」。銭湯デザイナーの今井健太郎作品。通常の今井健太郎作品はビル銭湯が多いのですが、こちらは昔ながらの銭湯をリノベーションしたスタイルなので、ノスタルジックな雰囲気を残しつつ、新しくしているので銭湯初心者とかにオススメです。

リンスインシャンプーやボディーソープ等は洗い場に備え付けがあるので、銭湯料金460円と貸しタオル30円の、490円で手ぶらで入れます。

昔ながらの富士山のペンキ絵も新たに描かれ、男湯が中島盛夫さん、女湯が丸山清人さんと、二大銭湯絵師の作品が共演。残念ながら女湯は観る事が出来ませんが、写真で見た限りでは、丸山清人さんの富士山は浮世絵風。男湯の中島盛夫さんの富士山は正当派銭湯ペンキ絵という感じ。つまり、「第一金乗湯」には、2つの富士山が描かれているのです。

下町のお風呂という感じで、女湯の方からは常連さん達の挨拶合戦が聞こえて来て賑やかです。

男湯の方は、おじいさん達が江戸っ子気取ってバシャバシャとシャワーを浴びるので、しぶきが飛んできます。マナー悪い。お一人、入れ墨ガッツリのそっち系の方がいたのですが、その方が、出際にシャワーでタイルの石けん汚れを流したり、鏡の曇りを流したり、マナーが素晴らしかったです。

脱衣所には、10分100円のマッサージチェアがあったので、100円投入してリラックス。

自転車で20分ぐらいでしたが、ちょっとした旅気分が味わえました。よい週末じゃ!

■「第一金乗湯」
■東京都板橋区若木1-19-6
■営業時間
16:00~24:00 ※日曜は15時から営業
■定休日:不定休
場所はこのへん

Pocket
LINEで送る