仁田山峠ヒルクライム

交差点

一度獲得したヒルクラスキルが、サボった2年間で0になっていたので、
絶賛リハビリライド中なのですが、
今回は、飯能の名栗から登る仁田山峠に挑戦する事に。

鳥居観音から名栗湖方面に向かう途中に、浅岡屋商店があります。
そこを左折(飯能方面からは右折)して、仁田山峠の入り口へ。

入り口

名栗側から仁田山峠を登った人のブログを読むと、
どの人も、出だしが一番キツいと書いています。
実際に、この写真の先の、道の見えなくなったところから、
10%オーバーの坂が続きす。
自分のガーミンでは、14%と表示されていました。
14%って有間ダムに行く手前の、坂のキツいところぐらいじゃないですか。

ただ、600〜700mで一旦斜度が落ち着くとの情報も手に入れていたので、
ひたすら我慢。

桜並木

仁田山峠は春は桜の名所と言われているのですが、
最初のつづら折りから、5%ぐらいに斜度が収まったところが桜並木。
来年こそサボらず、まだ少し寒い春先からヒルクライムしよう。

つづら折り

最初の1㎞ぐらい、一つのつづら折りで、このぐらい登って来た事になります。

名栗方面

本来なら向こうに見える山に鳥居観音が見えるそうなんですが、
足つきしたくないので、じっくり景色を見ている訳にはいきません。
なので、ポケットからカメラをさっと出して、
片手で当てずっぽう気味にパチリ。
案の定、観音様は写っていませんでした。

この先、左カーブしたあたりに「コア山」という石碑があるのですが、
そこが一番斜度がきつい付近だったので、写真撮れず。

でも「コア山」って何だ?と、のぼりながら気になっていました。
家に帰って来てからいろいろ検索したのですが、
サイクリスト達は、同様の疑問を投げかけるばかり。
答えが書いていない!

でも、そこは物書きの習性で、検索ワードを色々変えながら調べてみると、
こちらのブログの記事で、ついに判明しました!

有間ダム建設の時に、ここから資材を調達して、
それをコア材と呼んでいたために、
地元民がこの辺りをコア山と呼ぶようになったそうです。
コア山は特定のピークを指す名称ではないようで、
資材採掘場の名称のようです。

この文言は石碑の裏面に説明が書かれているそうです。
ドラクエみたいに、正面からだけではなく、裏面にも気をつけないと
お宝は発見できないという事ですね。

ヒルクライムだと、足つきをしたくないから、裏面までは見に行けないもんね。
帰りのダウンヒルの時にでも、チェックしてみるようにします。

一旦斜度15%とかを体験してしまうと、
10%が、7%ぐらいにしか感じないという、斜度感覚の麻痺がやってきます。
これ、ヒルクライムあるある!
あれ?見た目より前に進まない…と苦戦しながら
ガーミンをみれば、斜度は10%。
ふんばりながら、前へ前へ。

仁田山

すると、視界に「仁田山峠」の文字が!
え?峠の標識って、こんな手作り感満載のコレ?
ここってホントに公式峠?と疑いつつも、
峠で写真を撮りたいのを口実に、足をつきます。

やったー!とりあえず、ここまでは足つきなしだぞ!

仁田山

このビニールのパウチみたいなのと、マジックの殴り書きが、仁田山峠の目印。
もうちょっと、なんとかならないのかなあ。

さて、峠を無事クリアしたものの、
ここからは坂を下ったかと思うと、また登り、
どこのが頂上だかわからない、頂上詐欺が連発!

のぼり

しかも明らかに仁田山峠より高いところへ向かっています。

のぼり

はっ?結構斜度があります。
頂上詐欺が続いた後に、さらにドーンと登りが見えて、
かなり登る予感がしつつも、その先が見えないと、
未知のものに対する絶望感に襲われます。

見晴らし

それでも我慢して登っていくと、パッと眺望が開けました。
ヒルクライムでいう、ご褒美写真タイム!
こういう登って来た事を実感できる景色は、本当にご褒美です。

山伏峠とか天目指峠とか、山頂の眺望が無いので、
達成感が「なんだかなあ」という感じですもんね。

見晴らし

地図上では海辺のルートでも、実際は防風林があったりして、
海を眺めながら走れるコースというのは、そうそう無いのですが、
山でもこのように眺望を楽しみながら走れるコースというのは、ほんの一部。

ヒルクライムは、そのほとんどが景色の見えない森の中を走り、
もう終わり?と思っても、次々に現れるつづら折りに心を折られるので、
やっとの思いでたどり着いた頂上で、こういう景色が待ってくれていると、
登りの苦労が吹き飛びますね。

仕事でも何でも、達成とご褒美って、モチベーションの維持につながります。
が、仕事になると、出来て当たり前…になりがちですよね。
そこがなあ。

竹寺

山頂らしき所を超えたあとは、慎重にダウンヒル。
時々、路面に小さな落石があったりするので、乗り上げてのパンク回避。

坂を下りきると二叉になっていて、一方が竹寺への登りに。
2㎞か…。
行ってみるかとも思ったけど、竹寺への道も斜度がキツいらしいので、
今度にとっておきましょう。

子の権現

さらに下ると、飯能最強、いや関東でも屈指の激坂、
子の権現への分岐があります。
斜度30%ちかくあるというボスキャラ。
こっちに挑戦出来るのは、いつのことでしょう?

勢いで行ってみるというのが出来ない小心者です。

とりあえず、仁田山峠は制覇。
遅いながらも自分のペースがわかってきて、
徐々に登る感覚が戻ってきたような気がします。
さて、次はどこを登りましょうか?

仁田山立体ルート

仁田山峠ヒルクライム・立体ルート
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正丸峠ヒルクライム

峠入り口

3週連続のリハビリライドは、いよいよヒルクライムへ。先週の山王峠が、ドラクエで言うところの、「ひのきのぼう」でも倒せる、初級スライムならば、正丸峠は、「はがねのつるぎ」が必要なスライムナイトぐらいかな?

「ロトのつるぎ」が必要なボスキャラまではほど遠いのだけど、「ひのきのぼう」の初級者クラスだと、ちとツライ。まあ、ヒルクライムやり始めたら、よく出て来るクラスの峠って事です。

この正丸峠クラスを制覇出来れば、山伏峠を越えて秩父に出たり、天目指峠を越えて、国道299号の吾野側に出たり、グリーンラインの顔振峠、一本杉峠を越えて、越生方面に向かったり、その逆だったり、行動範囲が広がります。

練馬から輪行というルーラの呪文を使って、飯能に出れば、様々なルートで、ヒルクライム三昧。なので、早めにクリアしておきたい峠です。

正丸峠に向かうには、まずは山伏峠を登ります。もう何年も前から片側通行。ちょっとは山肌工事も進捗してる風ではありますが、まだ工事は終わっておらず、交互通行の信号待ちです。

下から

山伏峠は、基本勾配7〜8%の峠で、キツイ10%以上は、1カ所ぐらいしか出て来ません。それでも正面の赤い屋根の上に見えるガードレールの所まで、まずは、あそこを目指して登っていきます。

ちなみに、これは帰りに撮った写真です。左側から右へと登り、つづら折りを繰り返しながら、あの場所へ。

途中

一番キツイのがこの付近。10%ぐらいだったと思いますが、距離は長くないのでクリア出来ます。ただし、休日は対抗車が多いので、左端を走らねばならず、勾配のきついイン側を走らなければなりませんが。

上から

このマチュピチュみたいな集落まで来ればクリアしたも同然。この後、まだ登りますが、きつい勾配はありません。

ちなみに中程に見える道路が、2つ前の写真を撮った場所です。

山伏峠

ほどなくして、山伏峠に到着!峠と言いつつも、通過点のような切り通しなので、眺望は望めません。このへんは山王峠と同じ。なので、ご褒美の景色を求めて、正丸峠に向かいます。

正丸峠入り口

山伏峠からちょっと下った所に、正丸峠の入り口があります。このまま真っ直ぐ下れば、芦ヶ久保とか、秩父方面。正丸峠は右折です。

ここからは荒れた路面に注意しながら進みます。距離的には、1㎞となっていますが、1.2㎞ぐらいですかね。こちらも傾斜は強くありません。5%前後ですかね。

かつては、走り屋のマンガ「頭文字D」の舞台だったので、走り屋が多かったのですが、ドリフトさせない対策として、道路中央にキャットアイという、反射板付のくさびが打ち込まれているので、だいぶ減ったようです。でも、それでも改造車のエキゾーストノートが聞こえる事があるので、そういう時は、用心しながら路肩側を走ります。

最初は木々に囲まれ、薄暗い緑のトンネルの中を走るのですが、頂上が近づくにつれ、明るくなって来るので、J-POPにありがちな歌詞のように「光さす方へ」目指して向かいます。

奥村茶屋

そいて、パーっと開けたらゴールの、峠の茶屋「奥村茶屋」。やまね食堂でカレーを食べたので、こちらでは飲み物だけ購入でしたが、名物のジンギスカンをやっている人達がいて、それを観たら食べたくなりました。

ヒルクライマーたちは、ヒル飯として、名物の豚の味噌焼の正丸丼を頂きますが、元からの名物はジンギスカンですから。

ちなみに僕は、鉄鍋で直焼じゃなく、野菜を敷いてその上で蒸し焼きする派です。その方が、肉に甘みが出るような気がします。ラムの場合は直焼でもいいのですが、マトンは野菜の上で蒸し焼き推奨です。

正丸峠

さて、峠で同じく休憩していたクライマー達と、自転車談義。1人は健脚なシニアで、今日は寝坊したから正丸峠にしといたとの事で、普段は、輪行で伊豆や箱根、栃木や群馬の峠を登っているそうです。

もう1人はロードを初めて1年という板橋の大学生。最初の方に都民の森に連れて行かれて、何度も足つきしたけれど、それからハマって、今日はボスキャラの1つ、子の権現に行ってから、山伏峠、正丸峠と登り、その後、刈場坂峠から白石峠に渡る予定だとか。すみません、自分は正丸で満足なので、これにて帰りますが。

クライマーというより、スプリンターのようにガタイがいいのですが、ロード歴1年で子の権現クリアとか、素晴らしいです。

ヒルクライムの話しになったら、「しおいんですけど」というブログの、ヒルクライム動画を観ているという話しで盛り上がりました。あれみてると、イメトレになるという話しに。

僕は山を登っている時のモノローグのように時折漏れる心の叫びが好きで、よく飲みながら観ています。

大学生君から、「しおいんですけど」の管理人さんは、完全な貧脚サギだよねという話しに。いやいや、大学生君も、1年で子の権現クリアとか、貧脚じゃないでしょ!と、心の中でツッコミ。

峠から

さて、ご褒美風景。肉眼だと、新宿の高層ビルが見えているのですが、コンデジのズームだと写らないなあ。

いいカメラで撮りたいけど、それだと重くなりヒルクライムに不利。今回はコレで勘弁してください。

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