オトノハカフェ(江戸川橋)

目白台
雑司ヶ谷から椿山荘方面に向かった目白台は、高台の上にあるからか?それとも日当たりが良いからなのか、紅葉が遅めで銀杏並木が残っていました。

…といっても先週末の事ですが。

カテドラル教会

この通りは良く通るのだけど、何度も目にしているのに、1度も入った事がなかったカテドラル教会に行ってみました。

正式には、東京カテドラル聖マリア大聖堂。
代々木第一体育館や東京都庁を設計した丹下健三作品です。
建築マニアには有名な建物ですね。

教会内

教会内は撮影禁止なので、ネットからお借りした写真でご勘弁。

カテドラル教会内の、厳かさがハンパじゃない。
高い打ちっ放しのコンクリートの天井。例えるならピラミッドの中にいるような神秘のパワー感。
儀式というより、自由に来て、席に座り、祈りを捧げている人達が多く、日本人が神社に行って願い事をしているような感じの、フリー感なのだけど、みんな、きちんと背筋を伸ばし、静かに目を閉じ、瞑想しています。何の音楽も流れていなく、ピンと静かに張り詰めた静寂さで、スニーカーなのに、歩く音がコツコツと響き渡ります。

みんなが静かに目をつむり瞑想している姿と、聖なる空気感で、自堕落な自分の生活が責められているような罪悪感が生まれます。自分の悪い部分を排出しようとするようなデトックス効果のような感じなのだけど、禁煙とおなじ離脱症状というか、胸を押さえつけられるような、息苦しい感じ。

出る時には、すっかり聖なる気持ちになっているので、キリストの降誕祭であるクリスマスにかこつけて女を口説いて、セックスに持ち込もうなんて考えは、地獄に堕ちるのではないか?という気分に。ん?キリスト教に地獄ってあったっけ?まあとにかく、何かしらの天罰が当たるような気分になります。

すごいよココは。まさにパワースポットだ。

宗教に入るとかそういう事ではなく、何か頭が混乱している時には、あの中で目をつぶって、静かに瞑想してみるといいのでは?と、人に勧めたくなる。そんなパワーを感じました。

そっち系の邪念がないならクリスマスのデートスポットとして超オススメ!

オトノハカフェ

教会の向かいにあるのが、オトノハカフェ。こちらもこの前を通るたびにきになっていたのだけど、サイクルジャージである事が多く、入るのをためらっていました。今回念願叶っての訪問。

店内

2階もあるのですがお客さんで一杯だったので、2階から見た一階はこんな感じ。隣りが講談社の野間記念館という美術館になっていて窓からは庭園の借景が楽しめます。

カプチーノ

カプチーノは500円。
大きめサイズなので、今のような寒くて温まりたい時期には嬉しい。

■オトノハカフェ (oto no ha Cafe)
■東京都文京区関口2-11-31
■営業:9:30~17:00
■定休日:月曜
場所はこのへん
オフィシャルサイト

講談社美術館

オトノハカフェでお会計の時に野間記念館の割引券をくれるので、せっかくだから行ってみる事に。

紅葉

はやりこの辺は紅葉が遅れているみたいで、まだ青みを残すモミジも。

塔

カテドラル教会の塔が庭に溶け込んでいます。塔を見るならここからの風景が良いかも。

庭園

館内の休憩スペースからは庭園が望めます。カフェはないですが、自販機あるので、ちょっとしたカフェ気分で。

花鳥図

さてこの日やっていたのは、近代日本の花鳥画展。(先週末で終わりだったので、もう終了していますが)500円が、割引きで300円に。

横山大観ほか荒木十畝や池上秀畝の作品を堪能。

花鳥図って鳥や花をクローズアップして、それ意外の所は余白で表現しているので、清々しい。極端に断捨離された部屋のよう。なのでここで絵にひたっていると、先ほどの教会同様に、自分の邪念邪心が浮き出てくる気分に。

白いと思っていたシャツが真っ白な壁の前で黄ばんで見えるとか、そんな感じの比較対象、教会、花鳥図の2連発で、くすんだ自分に気がつき、ちょっと落ち込みました。でもまあ、気づくだけいいよね。たぶん。

■講談社 野間記念館
■東京都文京区関口2-11-30
■開館:10:00~17:00
■休館日:月火
■入場料:500円
場所はこのへん
オフィシャルサイト

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スターバックスコーヒー・上野恩賜公園店(上野)

後楽園

上野の国立博物館に行く事に。
以前は、護国寺から不忍通へ入り、春日通りで行ってきたのですが、
それだと文京区の台地を上り下りする事になります。
なので、椿山荘で台地を降りたら、裾野を走り、
小石川後楽園の裏側を走り、東京ドーム方面へ。
これだとアップダウンが一つ減ります。

地形図

地形図を見るとこんな感じ。
文京区はリアス式海岸のように入り江が入り組んでいます。
東京ドームのあたりで丸の内線が一旦地上に出るのは、
こういう谷底を横断しているからです。
東京ドーム近く、都営三田線の春日の駅あたりから、菊坂に入ると
頂上が東京大学付近。
そこから下ると根津で、ゆるやかに登ると谷中。
そして曲がると上野公園。

自動車の人と違って、自転車乗りの脳内地図は、
こんな風に立体的な地形図になっています。

春日

春日の交差点から菊坂に入っていきます。
さきほどの地形図で見ると、どうも川の跡じゃないかという雰囲気なのですが、
はやりその昔は、菊坂の谷を小川が流れていたらしい。
春日通りとかが台地に対して直角に登るのに対し、
谷底を斜めに登っていくので、坂もゆるやか。

本郷館

ところで、菊坂の途中から覗く、高台の様子を見て、おやっ?と思いました。

本郷館

かつて、ここにはこのように木造の要塞、本郷館が鎮座していたのです。

本郷館

木造三階建てのジブリでも出てきそうなアパートで、
建築マニアにも人気の物件でした。

本郷館

それが取り壊されて、建て替えに。
正直、普通ーーー。
もっと面影を残すような建築にすれば良かったのに。
超平凡なマンションになってしまっていました。

以前、この辺をめぐった時の様子はこちら

言問通り

菊坂を登り切れば東京大学、本郷弥生の交差点。
ここから言問通りが始まります。

根津

まっすぐ進み、坂を下れば根津。
根津が谷底になっているので、少し登れば谷中につきます。

カヤバ珈琲

当初はカヤバ珈琲で玉子サンドでも食べようかと思っていたのですが、
この日は土曜日だったから、お店の前に行列が出来ていて、断念。

スタバ

なので上野公園に行ってみる事に。
普段はスタバとか入らないのですが、ここは特別だったので入ってみる事に。

バイクラック

平屋の山小屋、ロッジ風というのも珍しいのですが、
ここのスタバにはバイクラックがあります。
やっぱり谷根千って、ロードやクロスでポタリングする人多いんでしょうね。

サンドイッチ

頂いたのは、季節のメニュー、クラッシュマロンパイラテ。440円。
フィローネ ホリデーチキン450円。

スタバも大混雑で席の争奪戦。
外の席が良かったけど、空かなかったのでカウンターで。

まあ、でもバイクラックがあるのを知れたのは収穫かな。

■スターバックスコーヒー・上野恩賜公園店
■東京都 台東区 上野公園8-22
■営業:8:00~21:00
■定休日:不定休
場所はこのへん
オフィシャルサイト

京都展

この日も目的地は、東京国立博物館。
平成館で行われている「京都 ― 洛中洛外図と障壁画の美」を観に来たのです。

国立博物館

平成館は、この本館の左手。

平成館

人気のある展覧会のようで、沢山の人で溢れかえっていました。

洛中洛外図

この展覧会は、京都の賑わいを描いた、洛中洛外図屏風や、
御所や二条城の障壁画の実物を展示したり、
龍安寺の石庭を4Kのスーパーハイビジョンで映し出したりしていきます。

屏風絵は、そこに描かれた人々のギラギラしたパワーに驚かされます。
遠くから観ると、ただの京都の町並みに見えるかも知れませんが、
実は、そこに描かれている人達が主役。

修行する僧達の脇で、女性に抱きつく生臭坊主。
商人、遊女、当時の京都の風俗が生々しく描かれています。

オプションで500円ですが、ぜひ音声ガイドを借りることをお薦めします。

佐々木蔵之介さんと野際陽子さんが、すばらしい語りで、
絵の見方やそこに描かれた秘密などを説明してくれます。

そのガイドで知ったのですが、この屏風に描かれた京都は、
応仁の乱で焼け野原から復興した姿を描いたもの。
東日本大震災に重ねて、必ず復興するという希望を重ねた展覧会なのかな?
と思ったり。

二条城

京都、二条城、二の丸御殿 黒書院「一の間 障壁画」も
そのままだと痛みが激しくなるので、
精密な模写によるレプリカとの入れ替えが行われるようになっています。

今回は、その原画が展示されているのです。
この壁が取り外されて、絵画として展示されています。
一の間と二の間の障壁がが展示されていて、
一の間の将軍が鎮座する部屋は一段高くなっているのですが、
それを表すように、展示物も若干尺上げで展示れていたりするのがにくい。

こういう絵って、将軍の威光を見せつけるための部屋の演出なんだけど
近くで見ると、ほんとうに絵に圧倒されます。

ぜひぜひ。多くの屏風や障壁画に圧倒されてみてはいかがでしょう?

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