大浮世絵展・江戸東京博物館

スカイツリー

さて、隅田川を越えて両国へ。両国橋から見えるのはスカイツリー。

東京スカイツリーは2013年の5月までの開業1年で638万人の来場者があったそうです。日本人の人口に換算すると5%ぐらいだけど、外国人観光客も含まれているから、日本人で行ったのはもっと下のの数字でしょう。ここも、まだ行ってそうで行ってない場所。早めに実際に行ってみないとね。

国技館

両国国技館の前は、大相撲のファン達で溢れかえっていました。時間的に、出待ちじゃなく、入り待ちですね。

旧安田庭園

国技館脇にある旧安田庭園は、常陸国笠間藩の下屋敷だった所を、大名庭園に改装。安田財閥の祖である安田善次郎が所有することとなりました。現在の姿は、関東大震災で壊滅した物を、復元したものだそうです。水面に映るスカイツリーが、不思議な風情に。

江戸東京博物館

その国技館の裏手にあるのが、江戸東京博物館。何度も電車でこの前は通っているけど、実際に入るのは初です。

大浮世絵展

今回の目的は、特別展の大浮世絵展。日曜日だったのですが、チケットを求める人で大行列。買うまでにかなり時間がかかりました。なので、1日で常設展などもじっくり見たい方は、早めに行くのがお勧めです。

美術展

今年、都内の美術館制覇をあげたものの、美術素人な自分。そこで、「大人が観たい美術展2014」という本を買ってお勉強。今年注目の展覧会の一つにあげられていたのが、この浮世絵展でした。

浮世絵は、今ではアートとして愛されていますが、江戸時代は美術品ではなく、庶民に情報を伝えるメディアだったそうです。動画はもちろん、写真も新聞もない時代に、絵と版画でいろんな物を伝えていたのです。

年中行事を描いた物は、今で言えばテレビのニュースの特集。役者絵はブロマイド、美人画はグラビア花魁を描いた物は風俗画であると同時に、華やかな衣装を取り上げたファッション誌。名所図は、旅のガイドブック。そして、春画はエロ本。

ならばアートとしてという他に、その当時の庶民の気分で、美人絵はグラビアアイドルを見るような目で、春画は、エロな目線で見てみようと思いました。

鮑取り

そういう視点で見ると、面白いなと思ったのは喜多川歌麿の「鮑取り」江ノ島付近で鮑を取る海女と、それを見物する人たち。

音声ガイドでも言っていたのだけど、春画など直接的なエロ表現に行く前で、少しだけ肌をあらわにさせたセミヌード的な作品。

まだ浮世絵で裸を描く時代まで行っていなかったので、肌をあらわにする理由として、海女さんの仕事風景を描いたという設定を入れてます。あくまでも風景画です!みたいな。

水戸黄門における、由美かおるの入浴シーンみたいな感じですね。あくまでストーリーの一部みたいな感じなんですが、実際の意図は入浴シーンで男性の視聴率あげようという。設定に言い訳挟んでいるパターンです。

こういう実験を挟んでの、春画等に発展していく訳ですね。

よく天気予報や台風中継で、ずぶ濡れの女子高生やOLさんばっかり映すけど、あれも、何かしらの意図が隠されてますよね。たぶん。考えすぎ?(笑)

館内

特別展を見た後は常設展の方へ。これがあの有名な橋か。見おろすと、江戸の文化を紹介するトークショーなんてのもやってました。

松の廊下

所々、模型など写真撮影可のゾーンもあります。こちらは、忠臣蔵でもおなじみの江戸城の松の廊下。

実際に江戸城に行くと、松の廊下跡という石碑も立っていたりするので、これを見た後に実際に足を運んでみて、ここにあの建物が建っていたのか…と感慨にふけるのもいいかも。

常設展には浮世絵のコーナーもあって、絵師、彫師、摺師の3人の職人の行程を経て出来上がっていく様子が版木などを交えながら説明されています。

こういう風に出来るんだとういのがわかりやすいので、ぜひ、浮世絵展と合わせて見ておくことをお勧めします。

東海道五十三次

常設展の方では、2月2日まで、歌川広重の東海道五拾三次を。ガイドブックの役目を果たした名所図絵でもあるんだけど、今で言う旅ブログ的でもありますよね。

江戸時代、東海道五十三次を13日かけて歩いていたそうです。その宿場が今どうなっているのか、自転車で巡ってみたいな…という気分に。もちろん、何日かに分けてね。

■江戸東京博物館
■東京都墨田区横網1-4-1
■開館時間:
9:30〜17:30
9:30〜19:00(土曜日)
■休館日:月曜
場所はこのへん
オフィシャルサイト

秋葉原

帰りに秋葉原を通ったら、街を埋め尽くす萌え少女のイラスト。絵に萌えるという意味では、江戸時代の美人画と同じなのかな。写真のない時代に美人画に萌えた人もいるだろうけど、ある時代に絵の方に萌える人もいる。彼らにとっては、作者は写楽や歌麿みたいな存在なんだろうか?

なかなか2次元の女性には萌える気質はないのだけど、唯一、江口寿史が描く女性には、ドキっとする事があります。たぶん、そういう感覚なんですよね。きっと。

痛車

走る現代の浮世絵カー。江戸時代、浮世絵の描かれた痛籠とか、痛馬とかってあったんでしょうかね?

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伴茶夢(目白)

すいどーばた美術学園

今年は美術館めぐりする!と宣言したくせに、この寒さでもうメゲてますよ。
出かけようと思ったのに、気がつけばもうとっくに昼を過ぎていました。
ここから遠出すると帰りは寒いなあ…と思ったら、どんどん決意がゆらいでいく。
そこで、とりあえず、ウォーミングアップ的に
自転車で15分で行ける目白の切手博物館に行ってみる事に。

裏道を走っていったら出現したのが、すいどーばた美術学院。
美大や芸大への予備校で、多くの人達がここで学んでいます。

有名どころでいうと、
クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんとか、
漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんとか、
タレントであり画家の城戸真亜子さんとか。

今も、未来のクリエイター達が、こちらで学んでいます。

知り合いの大学生とかもそうなんだけど、皆、ちゃんと勉強してるのね。
自分が、学生時代に情熱的に勉強した記憶がなので、本当に尊敬します。
流されるままに、この世界に入るまで、勉強した事がなかったなあ。
転職し、放送業界に入ってからは、一人前になる為に、メチャメチャ勉強したけどね。
好きな物を見つけるのが、かなり遅かったんだなあ。
そう思うと学生時代から見つけている人って、凄いなあと。

徳川記念館

そこから線路を渡った反対側、目白にあるのが、徳川黎明会。
尾張徳川家所蔵の美術品などの管理する団体で、
名古屋にある徳川美術館を運営などをしています。
残念ながらこちらは事務局だけで、展示室などはなし。

中、入ってみたいなあ。

古美術店

目白の路地裏の古美術商には、現在開催中のクリーブランド美術館展のポスターが。
「美術」をテーマに掲げた2014年ですが、
こうして何かをテーマにすると、
街のあちこちで、それに関する物が飛び込んで来るものですね。

伴茶夢

さて、切手博物館に行く前に、遅いお昼。
目白駅前の昭和な喫茶店「伴茶夢」へ。

階段

階段が、なかなか風情あっていい感じ。

ドライカレー

頂いたのはドライカレーwithハンバーグセットは、
ドリンク付きで990円。
温玉ドライカレーと迷ったんだけど、なんかハンバーグ食べたい気分だった。

見た目も昭和な感じでケチャップたっぷりなんだけど、
意外としつこくはなかったです。

昭和な気分になると、懐かしい気分になるのか、
隣のおじ様2人は、「昔は良かった話」ずーっとしてました。

かつて、どこかの大学の空手部の監督だったらしく、
「俺らの頃は縦社会が…。俺らの頃は根性が…。」
ってな話し、ずーっとしてる。

体育会系の人って、昔は良かった話したがるけど、
「水飲んじゃダメ」とか、
今考えると非科学的な事を信じて押しつけてた指導者も多かったと思うぞ。
「昔のアレ何だったんだ?」
と、今になると思う事、いっぱいあるね。

個人的に「昔は良かった」という台詞は負け台詞だと思ってます。
現代で主軸から外れてしまった人、今についていけないが言う台詞。
自分も年齢行っているからこそ、そう思います。
「昔は酷かったねえ」って自虐言えるぐらいじゃないとね。

■伴茶夢 (ばんちゃむ)
■東京都豊島区目白3-14-3 B1F
■営業:8:00~21:00
■定休日:無休
場所はこのへん

切手博物館

目白駅と学習院の間の坂道を下った所にあるのが、切手の博物館。
入館料は200円。ちなみに未使用の切手でも支払えます。
毎月23日の「ふみの日」は無料。
ギャラリーは、そんなに大きくないです。

浮世絵

この日は、切手における「民族衣装展」
日本からは、浮世絵などの切手が展示されていました。
本物の切手と、引き延ばした物が展示されています。

喜多川歌麿の「ポッペンを吹く娘」
この着物は「桜散らし市松模様」という柄だそうで、
昔は高い位の象徴だった桜が、江戸時代に庶民に浸透し、
着物などの人気の柄になって行った事が、記されていました。

なるほど、浮世絵ってそういう視点でも見るのか。
美術ド素人な自分、また一つ勉強になりました。

本当は江戸東京博物館の大浮世絵展を観に行く予定だったのですが、
切手で誤魔化してしました。
でも、本物を見に行く前に、いい肩慣らしになったかも。

ポスト

2階は切手にまつわる本の図書室になるのですが、片隅にこんなポストが。

バレンタイン

こちらでセントヴァレンタイン・リターンメールというセットが売ってて、
それを投函すると、フランスの愛の聖地「セント・ヴァレンタイン」の郵便局で
ハート形の消印を押したポストカードを送り返してくれるらしい。

約1ヶ月で届くそうなので、
今すぐ出せばヴァレンタインデー付近に届くんじゃないの?

なんか、ラジオのネタっぽいねー。
情報番組スタッフに売ろうかな(笑)

切手ショップ

ミュージアム内には、ポストカードなどのショップがあるのですが、
外に併設されている切手ショップは、入場料無しで入れます。
やはり年配の方が多いのだけど、中に女子大生ぐらいの2人連れがいました。
え?切手好きなの?と思ったけど、2人で!
「鶴カッケー」とか「鳩、超可愛いんですけど」とか盛り上がってる。
鳥好きですか?

切手にはそういう需要もあるんですね。

このショップに置かれていた漫画がちょっと気になりました。
キッテデカ。

切手… それは時代と文化を映す鏡。
電子メールが飛び交う現代でも、
切手や消印が、犯人を追い詰める手がかりになることがある!!

確かに脅迫状とかそっちで追い詰めるんだよね。
黒子のバスケの脅迫状事件も、それだったしね。

■切手の博物館
■東京都豊島区目白1-4-23
■開館:10:30〜17:00
■休館日:月曜日
■入場料:200円
場所はこのへん/a>
オフィシャルサイト

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