震災後初のチャリカフェに出かけて来ました。
街は徐々に平静を取り戻しつつあり、ガソリンスタンドの行列も消え、
人々のパニックも収まりつつあります。
被災地である、うちの実家のある岩手県の宮古市も、
「街に元気を子どもたちに夢を」を合言葉に、
この日から津波の被害の無かった映画館が、営業を再開。
ドラえもんの上映が始まりました。
未だに、「この時期不謹慎だ!レジャーは慎むべき」という人もいますが、
節電はすべきだけど、復興の為には経済を回すべきで、
今、一番重要なのは、節電しながら普通に暮らすことだと思います。
そこで、自転車でのカフェめぐりを再開する事にしました。
訪れたのは笹塚にある10号通り商店街。
「10号」という名前は、
かつて玉川上水新水路(現・水道道路)に架かっていた橋の名前にに由来していて、
新宿方から順に何号という名前が付いていて、
手前の幡ヶ谷には六号通りがあります。
商店街を散策して気づいたのですが、
ママチャリとクロスやロードの割合が、五分五分ぐらいなのに驚きました。
新宿まで駅で3つ、渋谷も下北沢へも自転車で15分程度という土地柄だけに
ママチャリではない自転車の、若者が多いのです。
持ち帰り専門の焼き鳥屋さんに置かれているのがピナレロだったりします。
…と言いつつ、我が江古田にもデローザで通っている
お総菜屋さんがあったりしますけど。
この10号商店街でのお目当ては、こちらのお店「茶日」。
お隣の代田橋で人気のカフェ「チャビィ」の姉妹店です。
最近、あえて木の窓枠にして、古民家風な雰囲気を作り出すカフェ増えていますね。
一見、古民家風ですが、実は家具や内装は、気鋭の職人達の手による物で、
代田橋のチャビィでアート展やワークショップなどを通じてつながった人達によるもの。
シンプルなロングライフデザインが、ぬくもりを与えつつも、
どこか一本筋の通ったような、芯も感じさせてくれます。
ランチはサラダ&ドリンク込みで1000円のセットがいくつがあるのですが、
この日は「豚肉のポトフ」がオススメという事で、それをチョイス。
パンとライスから選べるのですが、パンに。
チャビィでも書いたのですが、こちらの系列のお店は、やはり接客がすばらしい。
素晴らしいというか、気持ちいいというか。
よくありがちな、マニュアルのフレンドリーさではなく、
接客が本当に好きなんだろうなという感じ。
それがいい空気感を作り上げているのです。
こちらは、フレンチで学んだシェフが料理を手がけるのですが、
この豚肉のポトフも、写真だとスパイシーそうですが、
実はシンプルで上品な味わい。
肉や野菜など素材の甘みを感じられる味付け。
豚肉も大ぶりで、角煮ぐらいの厚切りの物がゴロゴロ入っています。
商店街のど真ん中にあるお店という事で、
年配のお客さんも多く訪れます。
「先生」とか「事務局」とか言っていたので、教育関係かと思いますが、
年配グループで唯一のアラサーと思われる女子が、
やはり自転車用ヘルメットを持っていて、
「近場は全部自転車で」という話をしていました。
ガソリンパニックで自転車も売り切れというニュースが流れましたが、
これを期に、近場は自転車でを実践してほしいですね。
乗ればわかりますけど、時には、電車や車より早く移動できる乗り物なんです。
■茶日
■東京都渋谷区笹塚2-10-7
■営業:12:00~翌2:00
■定休日:無休
■場所はこのへん
■お店のサイト
帰りに中野通を通って帰って来たのですが、
公園で子供達が遊んでいたり、新井薬師の池で釣りをしている人が沢山いたり、
日常の風景になりつつあるのを見て、少しホッとしたし、嬉しくもなりました。
そういえば、この震災で桜の事などすっかり忘れていましたが、
桜はどうなってるんだろうと、哲学堂公園に寄って様子を見てきました。
やはりこの寒さで例年より遅れ気味ですが、つぼみはちゃんと膨らんでいました。
必要以上に浮かれる必要なないと思いますが、
気持ちに余裕がある人は、お花見してもいいと思いますよ。
笑顔になれる人から、笑顔になりましょうよ!