代々木上原から代々木八幡を抜けて、渋谷方面へ。
その代々木八幡の商店街で気になる路地を見つけました。
右手が商店街のメインストリートなのに対して、
左斜めに滑り込んで行く道。
さらにその先で右にカーブしている。
これだけ都市が区画されている中で、
こういう不自然な設計の道が残っているのはおかしい…。
コレ、暗渠(あんきょ)じゃねーの?
なんだか河のニオイがするなあ。
…という訳で、その道をたどってみました。
道をたどると井の頭通りにぶつかるのですが、その反対側に目をやると、
ビルとビルの間に、ちょうどこの道幅ぐらいのスペースが空いている。
もしかして、この道の続きなんじゃね?
行ってみるとやはりそうでした。
そして、宇田川遊歩道の文字が。
川の名前がつくように、これは宇田川を埋め立てた暗渠です。
さて、そろそろピンと来た人もいると思うのですが、
この先、渋谷のセンター街の一本裏には、宇田川町があります。
スペイン坂を降りたあたりには、宇田川交番が。
そう、あそこに向かって流れている宇田川の上流なのです。
そして、その宇田川遊歩道を辿っていくと、見覚えのある建物が。
そう、北欧系カフェのコズカフェだった所です。
北欧系インテリアを扱うお店が、
アンテナショップとカフェを兼ねた店舗を構えていたのですが、
震災以降のあの自粛ムードなどから、実店舗は閉店してネットショップに移行。
そこに新しく入ったのが、FUGLEN TOKYO(フォグレン トウキョウ) 。
FUGLENとはノルウェー語で「鳥」という意味だそうです。
ノルウェーの首都オスロにあるカフェの、東京進出店。
店内は満席に近かったのでカメラで狙える方向が無かったのが残念。
北欧インテリアと紹介されている事が多いけど、
ミッドセンチュリーっぽい感じ。
北欧家具というと白木のようなシンプルな物を想像しがちですが、
木目を生かして温かみのある、カリモクに似た雰囲気です。
カウンターで注文し、席まで自分で運ぶスタイルなんだけど、
日本語メニューがないので、注文の時、一瞬、焦ったよ。
という訳で無難にカプチーノ。420円。
愛車と共に。
こういうセンスにビビっと来るのか、
外国人の方のお客さんで3分の1ぐらいしめていました。
たまたまかもしれないけど…。
でもこの付近から、代々木公園裏のハンバーガーのアームズ付近のお店は、
外国人率高いもんね。
こちらのお店、夜はカクテルバーになるそうです。
■FUGLEN TOKYO(フォグレン トウキョウ)
■東京都渋谷区富ケ谷1-16-11 1F
■営業:
カフェ
07:30-19:00(月〜金)
10:00-19:00(土)
10:00-18:00(日)
カクテルバー
19:00~24:00(水)
19:00~01:00(木日)
19:00~03:00(金土)
■定休日:不定休
■場所はこのへん
■お店のサイト
さて、宇田川遊歩道をそのまま辿っていくと、
宇田川交番の脇をすり抜け、西武のA館とB館の通りへ。
宇田川は、そのまま公園通りとJRのガードを横切り、渋谷川へ合流。
西武のA館とB館が地下で繋がっていないのは、
この宇田川が地中を流れているからだそうです。
さてさて、こうして自転車ポタリングしている人間の脳内地図は、
皆さんとはちょっと違って、こんな感じになっています。
車や電車じゃ気にならない高低差が、バッチリと記憶されています。
渋谷は246、道玄坂、宮益坂、公園通りなど、
四方の坂を下った谷底にあります。
なので、自転車で走ろうとすると、すぐに坂にぶち当たってしまうのですが、
西武のA館とB館の間から、ハンズ、NHKと抜けて行く通りは、
このように高低差なし。
それは、宇田川が削った低地の所を走っているから。
これを観てわかるように、代々木八幡の所で、
初台方面と、代々木上原方面に渓谷のような谷が続いています。
これが、宇田川の支流があった所でしょうね。
よくこのブログでも暗渠ハンターみたいなマニアックな事をしていますが、
実は自転車で走るときには、こうして坂道対策にも役立つのですよ。
そして暗渠の付近は、車も少ないので、自転車で走りやすい。
僕だけじゃなく、ポタやっている人、そう思っていると思いますよ。