伴茶夢(目白)

すいどーばた美術学園

今年は美術館めぐりする!と宣言したくせに、この寒さでもうメゲてますよ。
出かけようと思ったのに、気がつけばもうとっくに昼を過ぎていました。
ここから遠出すると帰りは寒いなあ…と思ったら、どんどん決意がゆらいでいく。
そこで、とりあえず、ウォーミングアップ的に
自転車で15分で行ける目白の切手博物館に行ってみる事に。

裏道を走っていったら出現したのが、すいどーばた美術学院。
美大や芸大への予備校で、多くの人達がここで学んでいます。

有名どころでいうと、
クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんとか、
漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんとか、
タレントであり画家の城戸真亜子さんとか。

今も、未来のクリエイター達が、こちらで学んでいます。

知り合いの大学生とかもそうなんだけど、皆、ちゃんと勉強してるのね。
自分が、学生時代に情熱的に勉強した記憶がなので、本当に尊敬します。
流されるままに、この世界に入るまで、勉強した事がなかったなあ。
転職し、放送業界に入ってからは、一人前になる為に、メチャメチャ勉強したけどね。
好きな物を見つけるのが、かなり遅かったんだなあ。
そう思うと学生時代から見つけている人って、凄いなあと。

徳川記念館

そこから線路を渡った反対側、目白にあるのが、徳川黎明会。
尾張徳川家所蔵の美術品などの管理する団体で、
名古屋にある徳川美術館を運営などをしています。
残念ながらこちらは事務局だけで、展示室などはなし。

中、入ってみたいなあ。

古美術店

目白の路地裏の古美術商には、現在開催中のクリーブランド美術館展のポスターが。
「美術」をテーマに掲げた2014年ですが、
こうして何かをテーマにすると、
街のあちこちで、それに関する物が飛び込んで来るものですね。

伴茶夢

さて、切手博物館に行く前に、遅いお昼。
目白駅前の昭和な喫茶店「伴茶夢」へ。

階段

階段が、なかなか風情あっていい感じ。

ドライカレー

頂いたのはドライカレーwithハンバーグセットは、
ドリンク付きで990円。
温玉ドライカレーと迷ったんだけど、なんかハンバーグ食べたい気分だった。

見た目も昭和な感じでケチャップたっぷりなんだけど、
意外としつこくはなかったです。

昭和な気分になると、懐かしい気分になるのか、
隣のおじ様2人は、「昔は良かった話」ずーっとしてました。

かつて、どこかの大学の空手部の監督だったらしく、
「俺らの頃は縦社会が…。俺らの頃は根性が…。」
ってな話し、ずーっとしてる。

体育会系の人って、昔は良かった話したがるけど、
「水飲んじゃダメ」とか、
今考えると非科学的な事を信じて押しつけてた指導者も多かったと思うぞ。
「昔のアレ何だったんだ?」
と、今になると思う事、いっぱいあるね。

個人的に「昔は良かった」という台詞は負け台詞だと思ってます。
現代で主軸から外れてしまった人、今についていけないが言う台詞。
自分も年齢行っているからこそ、そう思います。
「昔は酷かったねえ」って自虐言えるぐらいじゃないとね。

■伴茶夢 (ばんちゃむ)
■東京都豊島区目白3-14-3 B1F
■営業:8:00~21:00
■定休日:無休
場所はこのへん

切手博物館

目白駅と学習院の間の坂道を下った所にあるのが、切手の博物館。
入館料は200円。ちなみに未使用の切手でも支払えます。
毎月23日の「ふみの日」は無料。
ギャラリーは、そんなに大きくないです。

浮世絵

この日は、切手における「民族衣装展」
日本からは、浮世絵などの切手が展示されていました。
本物の切手と、引き延ばした物が展示されています。

喜多川歌麿の「ポッペンを吹く娘」
この着物は「桜散らし市松模様」という柄だそうで、
昔は高い位の象徴だった桜が、江戸時代に庶民に浸透し、
着物などの人気の柄になって行った事が、記されていました。

なるほど、浮世絵ってそういう視点でも見るのか。
美術ド素人な自分、また一つ勉強になりました。

本当は江戸東京博物館の大浮世絵展を観に行く予定だったのですが、
切手で誤魔化してしました。
でも、本物を見に行く前に、いい肩慣らしになったかも。

ポスト

2階は切手にまつわる本の図書室になるのですが、片隅にこんなポストが。

バレンタイン

こちらでセントヴァレンタイン・リターンメールというセットが売ってて、
それを投函すると、フランスの愛の聖地「セント・ヴァレンタイン」の郵便局で
ハート形の消印を押したポストカードを送り返してくれるらしい。

約1ヶ月で届くそうなので、
今すぐ出せばヴァレンタインデー付近に届くんじゃないの?

なんか、ラジオのネタっぽいねー。
情報番組スタッフに売ろうかな(笑)

切手ショップ

ミュージアム内には、ポストカードなどのショップがあるのですが、
外に併設されている切手ショップは、入場料無しで入れます。
やはり年配の方が多いのだけど、中に女子大生ぐらいの2人連れがいました。
え?切手好きなの?と思ったけど、2人で!
「鶴カッケー」とか「鳩、超可愛いんですけど」とか盛り上がってる。
鳥好きですか?

切手にはそういう需要もあるんですね。

このショップに置かれていた漫画がちょっと気になりました。
キッテデカ。

切手… それは時代と文化を映す鏡。
電子メールが飛び交う現代でも、
切手や消印が、犯人を追い詰める手がかりになることがある!!

確かに脅迫状とかそっちで追い詰めるんだよね。
黒子のバスケの脅迫状事件も、それだったしね。

■切手の博物館
■東京都豊島区目白1-4-23
■開館:10:30〜17:00
■休館日:月曜日
■入場料:200円
場所はこのへん/a>
オフィシャルサイト

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中洞牧場ミルクカフェ(六本木)

中洞牧場

※こちらのお店は閉店しました。
池袋の東武百貨店にソフトクリームショップがあります。

国立新美術館のすぐ近くに行ってみたかったカフェがありました。
中洞牧場ミルクカフェ。
国立新美術館とミッドタウンの中間の路地裏にひっそりとあるお店です。

こだわりの食材を作り上げる人達が注目を集めていますが…。

絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に成功し
奇跡のリンゴを作った、木村秋則さん。

美味しいカキ養殖をするには山に木を植え、
豊富なミネラルを川から海へ注ぐようにする事。
「森は海の恋人」という理論を実践している畠山重篤さん。

この2人と並んで最近注目されTVでもよく取り上げられているのが
「幸せな牛からおいしい牛乳」といポリシーで
自然放牧によるストレスフリーの牛から、濃厚な牛乳を!
という、中洞正さん。

この「なかほら牧場」のある岩手県下閉伊郡岩泉町は、
うちの田舎、岩手県宮古市の隣りなので、ずっと気になっていました。
そして、そのアンテナショップが六本木にある事を、つい最近知ったのです。

店内

カフェといっても、座席はテーブル席2つのみで、
中洞牧場の乳製品、アイスクリームを購入する事が出来る
アンテナショップ的な存在です。

賞状

店内にはご当地牛乳グランプリで最高金賞を取った賞状が。

牛乳

こちらがその牛乳。
中サイズが売り切れで、小さい一口サイズのみしか残っていませんでした。

それにしても濃厚。
濃厚だけどベットリという感じではなく、
生クリームのような感じで、後味は爽やか。
今度、大瓶でゴクゴク飲んでみたい。

ちなみにamazonでも、通販やってます。
なかなかお出かけ出来ない方は、通販で試してみてください。

ソフトクリーム

通販でアイスも売っているけど、
さすがにこれはここでしか食べられないというのが、ソフトクリーム。380円。
これが地獄のように旨い。いや天国か?

自転車で郊外の牧場まで出かけ、
数々のソフトクリームやジェラートを食べてきましたけど、
その中というか、人生で食べたソフトクリームの中で一番旨い!
(まあ、個人比ですが)

牛乳の所でも言ったけど、濃厚なのになめらかで爽やか。
なんか全てのバランスがパーフェクト!
奇跡のリンゴならぬ、奇跡のソフトクリームですよ。

真冬なのに旨すぎてもう1個食べようかと思ったほど。
こちらは、六本木に行ける人のみとなりますが、
ぜひ、お出かけの際には、寄ってみる事をオススメします。
マジで!

あ…調べたら池袋東武の地下にも、乳製品のショップと、
ソフトクリームショップがある!
そっちも行ってみよう!

■中洞牧場ミルクカフェ
■東京都港区六本木7-4-14
■営業:13:00〜17:00
■定休日:火曜
場所はこのへん
オフィシャルサイト

ミッドタウン

旨いソフトクリームを食べた後は、六本木ミッドタウンへ。

スロープ

駐輪場は交番の脇のスロープを降りた所にあります。

駐輪場

駐輪場は3時間まで無料で、以降、1時間100円。
ガラッガラです。

サントリー美術館

さて、六本木ミッドタウン内にあるサントリー美術館へ、
「天上の舞 飛天の美」という展覧会を観に来ました。

京都・平等院鳳凰堂の修理改築が完成したのを記念しての
堂内の国宝「雲中供養菩薩像」を特別に公開するというもの。

西洋であれば天使、日本であれば天女など
空を飛ぶ神の使いがいますが、
日本の場合は仏教と共にインドから「飛天」という概念がやってきて、
日本ならではの進化を遂げた様子が展示されています。

来迎図

たとえば見た瞬間に「あ!」と声を上げてしまったのが、
阿弥陀二十五菩薩来迎図。
往生者を迎えるため、阿弥陀如来と二十五菩薩が
飛雲に乗ってやってくる姿を描いたものなのですが、
これ、ジブリの「かぐや姫の物語」の最後と一緒じゃん!
あきらかにこの絵をモチーフに描かれていますよね。

…という事は、かぐや姫は月に帰るんじゃなく、
天に召されたの?
え?何?

雲中供養菩薩像

ここからは、サントリー美術館のブログから拝借した写真。

平等院鳳凰堂の国宝「雲中供養菩薩像」は高い天井付近に配置されているので
通常ならじっくり見る事は不可能なのですが、
今回はこんな感じで、間近で見る事が出来ます。

阿弥陀如来

「雲中供養菩薩像」は精密に復元された模刻像が作られ、
この模刻像の方が、平等院鳳凰堂の方に、
こんな感じで奉納されることになります。

結縁

その中の一体は、手で触る事が出来ます。
「結縁(けちえん)」と言って、仏と縁を結ぶ行為。
こうして、多くの人の手に触れ、願いを込められた像が、
平等院に納められるのです。

だから、このコーナーは行列が出来ています。
さわりながらお願いするんですけど、だいたい1人20秒ぐらい。
だけど中には、めちゃめちゃ長い人がいて、
どんだけお願いするんだよ…なんて。
さすがに長すぎて、係の人にそろそろとたしなめられてる。

まるで、アイドルの握手会みたいだな。
アイドルの握手会も1人5秒とか10秒とかで、
しつこい人は、剝がしと呼ばれる係の人にはがされる。

アイドルはヲタクにとっての天使、
つまり飛天なわけだな。

その他、見ていて思ったのは、
お経が綺麗な文字で書かれていて、
プリンターの明朝体でプリントしたかのように写経されているのにビックリ。
国立新美術館の点描画が、プリンターのドットを、
筆でやろうとしていたのにビックリしたけど、
こっちは、文字か…。

それとは逆に、この当時からいろんな事を略して、○○した事にする
…って思想もあったのね。

高尾山などに行くとお経の書いた歯車みたいなのを
ぐるぐる回して、お経を読んだことにする…というのがあるけど、
曼荼羅図に仏像を書く代わりに、仏像の頭文字の梵字を書いて、
仏像を書いた事にする…てのも結構あった。
女子高生をJKと書くのとは訳が違うけど、
JKの形が梵字っぽくて、なんとなく、これに通じる気がしました。

うちの近所に富士塚という小さな小山があって、
お正月の三箇日だけ登っていい事になっているのだけど、
こちらも、富士山信仰から来ていて、
この富士塚に登った事で、富士山に登った事にして、
同様の御利益を得ようという江戸時代のしきたりの、名残り。

現代は楽してダイエットってのが一番商売になるけど、
その昔は、楽して御利益がお金になったんだろうなあ…。
お寺や神社って、そういう手合いの物、意外と多いですね。

あとは欠けて出土した仏像を、いろんな例を手がかりに
物と姿を想像していく課程などを、音声ガイドで説明してくれるのだけど、
科捜研の女「仏像バラバラ事件」みたいだった。

僕みたいな仏像素人が見ても、いろいろと面白かったです。
1月の13日までなので、興味のある方はお早めに。

イルミネーション

一つ下の階に降りると、ものすごい人だかりが。
イルミネーションのショーを、みようという人達。

仏像をみた後だから、超現代的なLEDに心がときめかない。
なのでスルー。

行列

でも、ものすごい人気で、間近で見たいという人の列、
イルミネーションまで120分待ちだって。
凄いね。

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