フラミンゴ・アパートメント・オーケストラ

中野ゼロ

なかのZERO 大ホールで行われた、オーケストラによる映画音楽
Flamingo Apartment Orchestra 第2回演奏会を観に行ってきました。
知人がこのオケに乗るというので、ご招待頂きました。

フラミンゴと名が付くように、オケのメンバーが、
ピンクのシャツやドレスを着ていて、ちょっと可愛らしい。
それだけで、楽しさが伝わってくる感じ。

また誰もが知る映画音楽という事で、
純粋なクラシックとは違い、オーケストラという物に親近感を覚えます。
クラシックを聞きに行く前段階として、
オケを身近に感じられて、とても良かったです。

唯一残念だったのが、未就学児の泣き声が多かった事かなあ。

親しみやすい映画音楽という事で、

未就学児童入場可(周りのお客様へのご配慮をお願いいたします)

と、ホームページやフライヤーなどにも書かれていて、
開演前のアナウンスでも、

2階にお子様優先席を設けてありますので、ぜひそちらで鑑賞下さい。
お子様が静かに聞けない場合は、ロビーへの退出をお願いします。
ロビーでも音楽が聴けるようにしてありますので、ご配慮お願いします。

としていたので、鑑賞はいいのだけど、
長い間ぐずったり、泣いたりしてても、配慮してもらえなかったのが残念でした。

オケって、ピアニッシモや休符、静寂、残響なども聞かせどころなんだけど、
必ずと言っていいほど、そこに子供の泣き声が混じる。
1組や2組じゃなく、かなりの数でした。

子供がグズっている訳だから、
退出せずにとどまったのは、子供のためではないでしょう。
なぜ、退出しなかったのだろう?

来るなとは言わないから、配慮は頂きたかった。
静寂を聞かせるために、オケがどのぐらい練習したのかを考えると、
ちょっと泣く度につらい気持ちになっていきました。

難しいね、こういう問題は。

Pocket
LINEで送る

映画「マエストロ」

マエストロ

前から見たかった映画「マエストロ」を観てきました。
映画化される前から原作が好きで読んでいたのですが、
マイナーな作品なので、漫画好きにもあまり知られていない作品。
原作が好きすぎたので、映画は嬉しいのと同時に、
ちょっと観るのが怖かった作品でもあります。

この日のユナイテッドシネマとしまえん7番スクリーンは、112席。
チケットを購入する際に「ちょっと混み合っていまして」と言われたように
9割ぐらいが埋まっていました。

やはり映画という制限時間の中では、原作がかなり端折られていましたが、
逆に考えれば、この映画を観て面白いと思った方には、
ぜひ、原作を読むことをお薦めしたいです。

基本ベース、ダメな楽団を、謎の指揮者が一段高い所へ導くという
オーソドックスなストーリーなんだけど、
原作の方は、一話一話が、楽器のパートの話となっています。

謎の指揮者「天道」は、何故その演奏者がいい音を出せないのか、
一発で見抜きます。
そして、意外な方法で、解決策を示していきます。

例えば音の鳴りが悪いホルンを連れて、バイクの整備工場に行ったり…。

そういうパートごとの話しが、一話ずつあって、
それが積み重なっていきながら、一つのお話となるのです。
このパートごとの話しが好きだったので、映画では多少端折られてて残念。

ただ、漫画と違うのは、映画館の大音量で、素晴らしい音楽が鳴るという事。
コンサートシーンの「運命」と「未完成」は、
指揮者の佐渡裕さんが、ベルリン・ドイツ交響楽団を指揮して録音を行ったものが
大音量で降り注ぎます。
これは、映画館ならではの楽しみ方でしょう。

たとえ、Blu-ray になった所で、
市販のテレビのスピーカーシステムは
値段を下げる為にコストカットされて鳴りが悪いですから、
この大音響は自宅では楽しめないでしょうね。
そういう音を聞く意味で、映画で楽しむ価値があります。

クラシック好きには、こっちの「聞く予告編」の方がいいかもしれませんね。
ヘッドフォンで聴きながら、ご覧下さい。

ヘッドフォンで聴くと、なかなかいいのですが、
それでも、YouTubeにあげてる時点で圧縮音源なので、
割といいヘッドフォンで聴いたけど、映画館には勝てません。
圧縮音源って、どこか詰まっているようで、抜けが足りない。

ああ、もう一度、いい音で聞きたくなるわ。
こういうのこそハイレゾなんでしょうね。

3巻で読み切れちゃうので、ぜひ、原作を読んでみることをオススメします。

P.S
江古田っていうのは、のだめカンタービレのモデルとなった
武蔵野音大がある街で、クラシックの演奏者も沢山住んでいます。
実際に、あのドラマのオーケストラに知り合いが2人出てるしね。

そういう人達が観たら、どう感じるのか、感想を聞いてみたい。

木の楽器は乾燥と湿度の変化との戦いだったりする訳だから
ストラディバリウスを河原で弾くとかありえないとか。
そういう音楽家ならではの、ツッコミも聞いてみたいです。

Pocket
LINEで送る