よく秩父にサイクリングに出かけていますが、今回は、輪行とレンタサイクルのコツを書きたいと思います。
西武秩父の駅前は、ロードバイク、レンタサイクルとサイクリング客で賑わっています。今、秩父が賑わっている理由の一つに、アニメの聖地巡りというのがあります。
相変わらずの「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の聖地めぐり。
そして秋は、紅葉シーズンのヒルクライムと、見所が沢山あるのです。
そんな秩父でのサイクリングは、主に3つのパターンがあります。
①東京から秩父まで行く事を目標とした、ロングライド。
②秩父まで電車で輪行しての、サイクリング。
③駅前でレンタサイクルしての、サイクリング。
①の秩父までのロングランド
「白石峠をヒルクライムし、定峰峠へ渡って秩父へ降りる」パターンと、「名栗を通り、山伏峠を越えて芦ヶ久保方面へ降りる」パターンがあります。
地図上では、飯能から299号を行くルートが便利そうに見えますが、路肩が狭く、大型ダンプがビュンビュン通り、途中、長い長い正丸トンネルがあるので、自転車の人はここを使いません。
山越えの人は、山伏峠を越えるルートの方が、白石峠ほど坂がきつくないので、初級者にはお勧めです。…と言っても、峠だからかなり登りますけどね。
ロングライド派は、そう多くないと思うので、今回は、②の輪行メインで解説します。
②秩父まで輪行のコツ
ロードバイクを買ったばかりの初心者の人にこそ、輪行をオススメします。秩父は都内を走るよりは、交通量も少なく、いい風景の中を走って、美味しい物をを食べ、日帰り温泉に入って、輪行だから、一杯やって帰る事も可能。
まず、秩父までの輪行。
池袋から直通の快速急行が便利。
こちらは、特急券がいらず、通常の運賃のみで乗車出来ます。長瀞行きと、三峰口行きが連結してあり、横瀬で切り離されます。
三峰口行きは、西武秩父でスイッチバックし、三峰口方面に向かいますが長瀞行きは、西武秩父に止まらず、西武秩父近くの「御花畑」で停車し、そのまま秩父線で長瀞方面に。秩父神社などに行くなら、秩父線の「秩父駅(西武秩父とは別)」下車が便利。なので、秩父でどちら方面を観光するかによって、三峰口行きか、長瀞行きの車両を選びます。
通常、輪行の場合は、先頭の運転席か最後尾の車掌前のスペースに陣取りますが、この4000系の車両は、先頭も最後尾も、BOX席になっていてスペースがありません。なので、オススメは、1号車と、5号車、つまり、三峰口行き、長瀞行きの先頭車両の後方側にある、トイレの向かいにある、車椅子スペースが便利です。
もちろん、車椅子の方がいる場合は優先させてください。
ちなに、以前、その場所に輪行袋を置いた時の写真がこちら。ここなら、縦型のオーストリッチでも、横型のモンベルでも、前輪だけ外すタイプでも、置くことが出来ます。ただし、輪行がかち合う可能性があるので、1号車か5号車のどちらかを確保で。
さて、今回僕が試したのは、特急レッドアロー。レッドアローの場合は、上の写真の縦型のオーストリッチが便利。
縦型はこのように、後部座席と壁の間にスッポリと入ります。モンベルの横型だと2席の幅に収まらないので、無理矢理縦にするハメに。
このように、隣の人がリクライニングをMAXにしても当たらないので、安心して輪行出来ます。
西武線のレッドアローは、全席指定ですが、自動販売機で買うと、好きな席が選べないので、窓口で買うようにします。ちなみに、特急料金は、西武秩父まで+700円。運賃は、780円で、合計1480円
窓口で、「車両の一番後ろの席、背中のスペースに荷物を入れたいので」というと、事情を察知してくれて、空席かどうか調べてくれます。
その前に、窓口の場合は、窓口向かいのテーブルにある申込書に どの列車か、時間と行き先を記入して出さないと受け付けてくれないので、これを忘れずに。
ちなみに、特急のデッキはこんな感じ。
縦型なら、このように壁の幅と同じなので、邪魔にならないように置かせてもらう事も可能です。
縦型のオーストリッチは、エンド金具などをつけるので、面倒と敬遠する人もいますが、このように特急輪行では、便利さが上です。
さて、池袋発着じゃない方。横浜の元町中華街から、東横線、副都心線経由で、小竹向原から、西武池袋線に入る、快速急行「飯能行き」が、1時間に一本の割合で出ています。なので、飯能まで直通で行っての、西武秩父行きへの乗り換えがオススメ。
こちらは、普通の西武線、副都心線、東横線の車両なので、運転席前か、最後尾の車掌前スペースがオススメ。
ちなみに、縦型オーストリッチと、横型モンベルを置いた時は、こんな感じになります。
編成によっては、車椅子スペースのある物もあるのですが、それだと、こんな感じで前輪だけ外すタイプも大丈夫。
という訳で、それぞれの便利さで、輪行のパターンを選んでください。
ちなみに、西武秩父駅前で、輪行初心者と思われる方々で、前輪だけ外す、この手の輪行袋を使っている人を多く見かけましたが、2013年4月から、 JR各社の輪行袋の車内持ち込みのルールが厳格化され
「3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内」「長さ2メートルを超える物品は車内に持ち込むことができない。」
「解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車を、折りたたんで専用の袋に収納したもの」
とされ、サドルが出ている物は、収納された状態では無いという規定に。なので、駅員さんに見つかると乗車拒否される事があります。
ちなみに、プロンプトンなどの折り畳み自転車での、 カバーをかけた転がし輪行も禁止になっています。
なので、JRを乗り継いだりする場合は、両輪外す輪行の方が安全です。覚えてしまえば、簡単に出来るようになるので、どうせならマスターしましょう。
③秩父で自転車借りて、レンタサイクル
さて、③のレンタサイクル派の方ですが、西武秩父駅前の「秩父観光情報館」でレンタルしています。
秩父広域観光レンタサイクル「サイクるっとちちぶ」というシステムで、西武秩父の他、芦ヶ久保、長瀞、皆野の駅前、小鹿野と、両神にも、サイクルステーションがあります。
ショートレンタ(2時間以内) 300円
ハーフデイレンタ(4時間以内) 500円
ワンデイレンタ(8時間以内) 1000円
乗捨料金 500円
超過料金(1時間) 500円
乗り捨てというのは、違うステーションに返す場合の超過料金です。貸出の際は写真付き身分証明書(免許証など)が必要です。
指定席を取る時のコツを教えますね。
普通、車両の最後尾を指定し、座席の後ろのスペースに自転車を入れると思うのですが、西武秩父線は特殊で、飯能でスイッチバックするので、そこからの事を考えて、スタート地点の西武秩父からは、後ろ向きで走ります。つまり、本来の最後尾、号車によって席数が違いますが、12とか16とかを取ると、本来、最後尾のハズが、最先端!に自分の前に自転車を置き、膝で抱えるように座る必要に迫られます。輪行組で何人か、このパターンの人いましたね。実は、通は、1を指定します。
するとご覧の通り、座席の後ろに自転車を入れられます。この電車、飯能までは自転車側の方に進んで行くのです。飯能から池袋までは、スイッチバックして、左側に進んでいきます。なので、西武秩父駅から乗る場合は、「1」を取るのが正解です。
ちなみに、輪行袋で規定内で一番簡単と言われているのが、premier(プレミア) かんたん輪行袋 いれるだけ ロード用。ハンドルとシートを地面につけて、自転車を逆さに、クイックレバーで、両輪を外したら、タイヤの収納袋に。フレームをひっくり返したまま、輪行袋に入れ、フレームの両サイドに、タイヤ収納袋を入れ、ジッパーをあげれば、収納完了。
モンベルの横と似ているけど、タイヤをベルトで固定する必要がありません。
ボトルケースに入るほどコンパクトじゃないけれど、リュックとかしょって、ポタリングする人だったら簡単でいいと思います。
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