初心者のドロップハンドルへの誤解

ドロップ 自転車の基礎

下ハン

ロードバイクかクロスバイクか悩み、クロスにする人の理由の一つに、ドロップハンドルは怖いという物があります。前傾姿勢になりすぎて、怖いというイメージの方は、たぶん、上のような姿勢を想像しているのではないでしょうか?

これは、自転車乗りの中で「下ハン」と呼ばれるポジション。ハンドルの下の部分を持つためにこう言われます。

しかし、ドロップハンドルに乗る場合、このポジションを持って乗る時は、特別な時で、それ以外では、別の所を持って乗ります。

初心者が一番思い描いているこのポジションは、実は一番出番の少ない姿勢です。

この部分を持つときは
●レースなどでゴール前のスプリントをする時
●サイクリングロードなど開けた道で、向かい風が強いとき

弱虫ペダルを読んだ人なら記憶にあると思いますが、1年生の合宿の時、ハンデとして鳴子はドロップハンドルを禁じられ、フラットバーのハンドルの使用を命じられてしまいます。

そう、フラットバーは、楽そうに見えて実はハンデがあるのです。

フラットバーは、一つの握り方、一つのポジションしか取れない為、向かい風にも対応しにくく、起き上がった姿勢の為、空気抵抗も多く、スピードを出しにくいです。しかも、同じ握り方をずっとしているので、長距離乗ると、親指の付け根に体重がかかったままになるので、手が痛くなってしまいます。

一文字のフラットハンドルは、楽そうに見えて、実はハンデのあるハンドルなのです。

ブレーキ

ドロップハンドルで、一番多くつかうのが、ハンドルの上、ブレーキレバーの根本に手を添えるポジションです。

フラットよりは、前方に手を伸ばすので、多少は前傾しますが、ハンドルの上部を持つので、だいぶ上体は起きた姿勢。

選手達も、レースの途中で流して走っている時は、このポジションです。

慣れれば、フラットハンドルとほぼ同じ感覚なので、「なんだ、ドロップハンドルって怖くないじゃん」という事になります。

自転車屋さんなどで、試乗させてもらえるなら、このポジションでハンドルを握ってみてください。

あと、初心者の方は、ドロップハンドルは前傾する物…というイメージがある為か、シートのかなり後ろ側に座って、腕をピンと伸ばして乗っている人が多いですが、この写真のように、腕を曲げて乗るぐらいが、ちょうどいいポジションです。

バー

続いて、のんびり走る時に使うのが、ハンドルの上部の真っ直ぐな部分を持って乗るポジション。要するにフラットハンドルと同じ高さで、少し中央寄り。

これなら実質、フラットと同じ前傾姿勢です。

持ち方

このように、ドロップハンドルは、持ち方を3つに変えられるので、手も痛くなりにくいですし、向かい風などにも対応出来ます。

ドロップハンドルは前傾姿勢というイメージは、最初に書いた下ハンの状態を想像しての事だと思いますが、持ち方は、2番目のブレーキの根本といのが、一番多いので、だいぶイメージしていた前傾とは違います。

ぜひ、実際にまたがって、そのポジションを確認してみてください。

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