ウナ・カメラ・リーベラ(中野)

中野南口

映画やドラマを観ていると、良く出てくる風景というのがあります。
中野南口のこの線路際もその1つ。
後ろにそびえる黒いビルのNTTドコモ中野ビルの位置と、
黄色いラインの総武線の車両で、すぐに場所が特定出来ます。

電車の色で何線か判定出来るというのが、プチ鉄っちゃんっぽい。

こうして見るとオシャレタウンのようでもあり…。

線路沿い

さらに駅方面に寄ると、かつて表参道にあった同潤会アパートのような佇まいで、
都会の片隅に残った昭和な雰囲気も出せる。
カメラの切り取り方によって、セットチェンジのように雰囲気が変えられるのも
ロケ地としては、とっても便利なんでしょうね。

ウナ・カメラ・リーベラ

さて、今回はその通りから一本住宅街に入った所にある
「ウナ・カメラ・リーベラ」というお店へ。
マンションの1階を改装した、古民家というよりは古マンションカフェです。

銅像

向かいには、中野区勤労福祉会館があるのだけど、駐輪場には、こんな銅像が。
「母と子の平和」というタイトルなのだそうだけど、
もし台詞をつけるとしたら「あーあ、やっぱウチが一番!」とかどうでしょう?
旅行帰りの母親が見せるポーズに似てる気がします。

店内

お店の方は、まさにマンションの1階をそのまま利用という感じで、
玄関ではなく、庭側の窓から靴を脱いであがります。

こちらは、同じく中野の北口にある「カルマ」と経営母体は同じ。
こちらが違うのは、各曜日別に、スタッフやメニュー構成、素材などが異なる
独特のシステムという事。
早い話、場所貸しで、日替わりでお店が変わるというと、わかりやすいかもね。
ここでカフェの実地勉強をして、それから自分のお店を持つという人も多いみたい。

僕が行ったのは土曜日で「cafe はなれ」というのを営業してる時でした。
お婆ちゃんに教わったような味を残していきたいというのが、
コンセプトのお店でした。

ジンジャーソイミルク

食事後だったので、頂いたのは、はちみつジンジャーソイ400円。

よく女性の体を温めるメニューとして、
ジンジャーソイミルクというのがあるけれど、あちらはホットが定番。
こちらはその、ジンジャー+ソイミルク+砂糖の、砂糖をはちみつに変えて
アイスで飲むというもの。

味は乳酸菌が入っていないマミーみたいな感じ。
ジンジャーの辛みも抑えられているけど、甘過ぎもせず、でも優しい味です。

お店には、いろんなアートのフライヤーが置かれているのですが、
お客さんは、割と若い人が多く、各テーブルでは芝居だとか音楽だとか、
自分たちがやっている物の話しをしています。
時折「まだ食えないけど、いつかは」的なフレーズが飛び交うので、
きっと夢の途中なんでしょう。

でも、貧乏でも可能性にみちか空気が漂っている訳ですよ。
まずは夢を語っている人達が、みんな若いってのが一番なんだけど。

僕もこういう時期あったなあ。
「モテキ」という映画が公開されていますけど、
僕の最大のモテキは、放送作家見習いの極貧生活の頃だったと思います。

まだ東北出身者の、のんびりとした性格がぬけず、
業界の諸先輩方に「のんびりしすぎ」「ボーっとするな」と叱られている時分。
事務所の先輩についてテレビ局まわりをして、雑用、使いっ走りをしてるのだけど
原稿はまだ書かせて貰えなくて、ほとんどノーギャラに近い状態。
まだ、バイトの方がメインでした。

それでも雑用をこなすウチに徐々に顔を覚えて貰い、
調べ物だとか、小っちゃいコーナーを任せて貰うようになっていきました。

当時同じような境遇のADとか、スタイリストやヘアメイクの卵だとか、
番組のアシスタントガール、歌手のバックダンサーとか、
番組収録の合間に、前室と呼ばれる控え室で話しをするようになって、
安居酒屋に飲みに行って、夢を語ってたりしました。

当時は夢を語っていい年だったし、照れずにストレートに語ってたもんなあ。
まあ、まわりの女子達も、同じように夢を追っている人ばっかりだったしね。

きっとこのお店で夢を語っている男女は、あの頃の自分なのかもしれません。
だから何だか懐かしい気分になったのかも。
ここのお店の人達も、いつか自分のお店を持ちたいと夢を持っている人達だもんね。

もし、このお店であの頃のボクに会えたら、こう言ってやりたい。
「この後、ちょっと売れるけどさ。天狗になるな。
 いい気になってると、ちょっとひんしゅく買うぞ!
 そこから立て直すの、結構、大変だったんだぞ」

あの頃のボクは、聞く耳もってくれるんでしょうか?

そういうアドバイス、誰かに貰った気がするのだけど、
もしかして、あれは今の僕からの声だったのででしょうか?

■ウナ・カメラ・リーベラ (una camera livera)
■東京都中野区中野2-12-5 メゾンリラ101
■営業:12:00~20:30
■定休日:月曜
場所はこのへん
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ユーフォーテーブル・カフェ(中野)

ユーフォーテーブル

早稲田通り沿いの、中野と高円寺のちょうど中間ぐらいに
「ユーフォーテーブル」というカフェがあります。
実はこちら、アニメの制作会社「ufotable」がプロデュースするお店。

アニメ会社が経営…と言っても、メイド系のようなヲタク的なお店ではなく、
極々普通のオシャレなカフェです。

店内

この写真で店内奥は、ギャラリーを併設したテーブル席。
アニメで使われた原画などが展示されているのですが、そこは撮影禁止。
この日は、「カーニバル・ファンタズム」の原画などが展示されていたのですが、
勉強不足でどんなアニメだか、ちんぷんかんぷん。

ただスケジュールを見たら、すでに終わってしまっていたのですが、
この展示の前は、「星を追う子ども」の原画展が行われていたようで、
これは見てみたかったです。

以前ロケ地めぐりをした、アニメ「秒速5センチメートル」の新海誠監督の最新作。

新海監督は背景を書き込む事で有名で、
「秒速5センチメートル」の雪のシーンは、それはそれは見事でした。
なので、最新作もちょっと興味があります。

アニメ好きなうちの部下が力説するものだから、
すっかり感化されてしまいました。

グリーンカレー

この日頂いたのは、タイ風グリーンカレー、900円。
トムヤムクン的な酸味の効いたカレーで、エビもたっぷり。
タイ料理を食べる時恒例で、タケノコだと思ってレモングラスをかじるという
毎度おなじみの失敗をしてしまわないように、注意深く食べたら
そんな時に限って入っていませんでした。
間違わなくて良かったにに、なんだが残念な気分にも。

こちらのお店、広いので、そんなに気にはならなかったのですが、
分煙無しの全面喫煙可。
この手のお店にしては、ちょっと珍しいですね。
最近は、店内禁煙のカフェの方が増えてきてますからね。

なので、非喫煙者は、ちょっとご注意を。

■ufotable cafe (ユーフォーテーブル カフェ)
■東京都中野区野方1-38-11
■営業:
平日
12:00-14:00(ランチ)
14:00-17:00(ティータイム)
17:00-23:00(グランドメニュー)
土日
12:00-23:00(グランドメニュー)
■定休日:日曜
場所はこのへん
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