シャノアール江古田店(江古田)

シャノアール

チェーン店はあまりブログでは取り上げないのですが、
江古田駅前のシャノアールは、江古田ならではという光景が見られるので、
ちょっとピックアップしたみたいと思います。

江古田駅南口、駅前のカラオケ館の上にあります。
ちなみにこのカラオケ館は、カラオケ館チェーンの1号店です。
会員証の店番の所に001の番号が刻まれています。

江古田

駅を見下ろす線路際にあるのですが、さて、どこが江古田っぽいのか?

江古田はモラトリアムの街です。

日大芸術学部や武蔵野音大があるから、音楽や芸術を学ぶ学生が多いのですが、
実は、プロも多い街です。
楽器可物件が多いから、プロの音楽家やミュージシャンも多いし、
かつて漫画家の団体、マンガジャパンもあったので漫画家も多い。
加藤健一事務所の稽古場他、劇団の稽古場もいくつかある。
あまり知られていないけど、声優の録音スタジオもあるし、
日芸出身のカメラマンのワークショップもある。
そして、僕らのようなライターも沢山います。
そういう人達が、このお店にいっぱいいるのです。

テーブルにパソコンを出して、文章を書いている人がズラリといます。
それがポメラだったりすると、「お!紙媒体か?」なんて思ったり。
反対側の方では、バンドをやっている人達が、話し合いをしてたり。

大学を卒業するのと同時に、スッパリ夢をあきらめる人達が多い中で、
夢を追い続け、下積みだったり、駆け出しだったり、新進気鋭だったり、
モラトリアムの渦の中にいる人が、他の街より多いのが、この江古田なのです。

だから、渦から這い上がれない人にも、ちょっぴり優しい街でもあります。
いわゆる社会人から見たら、バカがいっぱいる街だけど、
その代わり、面白いヤツもいっぱいいます。

たまごサンド

たまごサンドが280円の、ブレンドコーヒーが300円。
モーニングとかだったら、もっとお得なセットもあります。

平日は、夢を追うモラトリアムな人達が多いシャノアールですが、
休日は、夕方ぐらいまで老人のたまり場になります。
このへんは、コメダなどと同じ雰囲気。

私鉄沿線の小さな街だけど、
かつて商店を構えていた物件を店舗貸ししている大家さんが多く、
学生向けアパートを経営している人も多い。
そういう大家さんと思われる人達が、お茶のみ友達と集まっています。

確定申告の時期だから、漏れ聞こえる話が、
そういう家賃収入と経費や控除の話だったりするんですよ。

そんな混沌とした中で、実は僕もよく原稿を書いています。
仕事をしている人が多いから、居やすいんですよね。

■コーヒーハウス・シャノアール 江古田店
■東京都練馬区旭丘1-77-15 江古田中央ビル2F
■営業:7:00~23:00
■定休日:無休
場所はこのへん
お店のオフィシャルサイト

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ぶな(江古田)

江古田市場通り

最近、衰退していく物とか、斜陽産業に興味があります。
それは僕が働いているラジオ業界もその1つだからです。
だから、そこから脱出しようと転換している所はないのか、
参考になる事はないのか、注目しています。

このブログでも何度か本屋さんの事をとりあげていますが、
このドラッグストアの場所も、かつては本屋さんだった所です。
江古田で一番大きな本屋さんだったのですが、
時代の流れには勝てずに閉店。

そして商店街も、衰退している産業の一つ。

解体

新聞やテレビなどが江古田を取り上げると、
活気のある商店街として紹介されるこの一角も、
今や寂しい限り。

江古田では、どこかがお店を閉めると、
次に入るのは、美容室か接骨院という事が多いです。
あらかじめ顧客を確保したうえで独立するからでしょうか?

古い建物を建て直すと家賃があがるので、
個人経営のお店はなかなか入らず、
次第にチェーン店が増えていったりします。

こうして自転車で都内を巡ってみると、
大山のハッピーロードとか、武蔵小山とか、高円寺とか
活気のある商店街もいくつかあるけれど、
多くはシャッター街化している商店街の方が多いです。
これは江古田に限った事ではありません。
都内でもこれなのだから、僕の故郷の東北ともなると、惨憺たるものです。

衰退していくものをブルートレインに置き換えるとわかりやすいので、
僕は個人的にブルートレイン理論と呼んでいるものがあります。

列車の旅は情緒があるというけれど、そのままでは時代にそぐわなくなり、
不便だし古いので、結果的に乗車する人は減り、廃止に。
その廃止になる時だけ、懐かしさで人が集まる。

お店や老舗デパート、古い劇場、スポーツ競技場、ローカル線、
だいたいこのパターンです。

メディカルプラザ

そんな商店街の中で、ビルをリニューアルする時に、
新たな業態にしてみようという試みもあります。

最近、ショッピングセンターの中に病院を入れる所が増えているといいます。
病院も総合病院ばかりが混み、
個人の開業医の方は、訪れる人が減っているという現象があるそうですが、
ショッピングセンターの中ならある程度の集客が見込めるからだそうです。

こちらの建物は、個人の開業医を集め、
総合病院風にしようというコンセプトで建て替えられたビルです。
古い商店が抜け、歯抜け状態になっていたので、
思い切って病院を集めようと特化した訳です。

発想はいいなと思ったのですが、2年たっても空室のまま。
単なる空きビルになっているのを見ると、それもなかなか難しいのかもしれません。

ぶな

さて江古田市場商店街を抜けて、北口の「ぶな」へ。

本棚

武蔵野音大の関係者の利用が多いせいか、
本棚には音楽関係の本や、武蔵野音大がモデルとなった、
「のだめカンタービレ」などが並んでいます。

アイスカフェオレ

アイスカフェオレは500円。

本

コーヒーを頂きながら読書。

商店街はなぜ滅びるのか。

割と学問的に書かれているので、ちょっと固い本なのですが、
読んでみて意外だったのは、商店街は古くからある物ではないという事。

門前町や宿場町などを除けば、
大正時代から昭和初期に作られた物が多いのだそうです。
行商の人から個別に買っていた物を、
1カ所で買えるという風に作られたのが商店街。
さらにそれを進化させ、一店で全てがまかなえるようにしたのが、
スーパーやコンビニ。
さらに専門店の品揃えを進化させたのが、ネット通販。

残念ながらこの本には商店街が滅びる理由が書かれているけど、
再生する為のヒントは書かれていません。
それは自分で考えろという事なのでしょうか?

先ほど、ブルートレイン理論と言いましたが、
その衰退するブルートレインの中で、
変身し、成功している例も見つけました。

カーテンで仕切られてた寝台ベッドをやめ、
完全個室のホテル風にした、カシオペアは人気列車に。
こちらの展望の部屋は予約が取れないので有名。

今年の10月に登場する、JR九州の「ななつ星in九州」
こちらはオリエント急行並みの豪華寝台列車。
料金は1泊2日で、15万~40万円。
3泊4日で、38万~95万円なのに、すでに予約が埋まり始めています。
運行前から日本だけでなくアジアのセレブに人気の列車に。

うまいなと思ったのは、島根県の出雲へ向かう、
サンライズ出雲という個室寝台列車。
これを女子会列車として売り出したのです。

東京発が夜の10時だから、会社帰りに軽く飲んで、
そのまま寝台列車の個室で2次会。
「縁結びの神様」出雲大社をめぐり、
「美肌の湯」玉造温泉に泊まるという週末プラン。
これが大成功して、週末の女子乗車率の高さは有名になりました。

こうして今を取り入れ、PRポイントを上手く絞って、
斜陽産業から抜け出した例もあります。

成功事例を見ながら、斜陽産業であるラジオは、
今何をしたらいいのか、考える日々です。
商店街は何をしたらいいんですかね?

コーヒーゼリー

コーヒーの最後におまけとして出してくれる、コーヒーゼリー。

そういえば、昔、利用していた商店街のお肉屋さんは、
18時すぎに買いに行くと、コロッケとかポテトサラダとか、
おまけてしてくれたなあ。

■ぶな
■練馬区栄町36-1 地下1階
■営業:11:00~20:00
■定休日:なし
場所はこのへん

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