茶亭 羽當(渋谷)

茶亭 羽當

渋谷というとカフェのイメージだけど喫茶の名店というのもあります。
様々なカフェ本、喫茶本に必ずといっていいほど載っているのが
明治通り沿いにある「茶亭 羽當」。

有名店なのに実は行くのが今回が初めて。
自転車だとどうしてもゴミゴミした渋谷は避けがちだったのですが
この明治通りにカペルミュール、ルコックっと、
自転車関連のショップが出来たので、行ってみる事に。

明治通り沿いの2階の部分に看板が出ているのですが、
実はこちらの入り口から入っても、2階に通じる道はなく、
このビルの脇から入るようになっています。

茶亭 羽當

坂の途中にあるのが、「茶亭 羽當」
「羽當」は「はとう」と読みます。
ついでにいうと、食べログには「チャテイ」とフリガナが振ってありますが
「さてい」が正しいようです。

店内

店内はシニアの人達で、満席。
僕も、偶然ひとつだけ空いている席に通してもらったのですが、
これで満席となり、引き返すお客さんも多数。

店内は禁煙ではないけれど、
たしなむという感じのお客さんだったので気にならず、許容範囲。

注文をしてからカウンター方面を眺めていたのですが、
コーヒーを淹れてくれる店員さんは2名。
最初は、両名とも紙のフィルターでドリップしていたのですが、
注文によっては、片方の方がネルで淹れる時も。
どうやら、オールドビーンズの「五番町」と「楡」の時だけネルのようです。

こういう名店でのコーヒーを淹れる所作を見ているのは楽しいです。
注文ごとに豆を挽き、カップやドリッパー、サーバーをお湯で温め、
コーヒー豆を膨らませながら蒸らして、徐々に淹れていく。

満席になるぐらいの繁盛店なのだけど、その一連の所作がスムーズで、
ホテルのバーテンさんのような雰囲気で、
一流のサービスを受けているなという気になってきます。

シフォン

頂いたのは、キリマンジャロ850円と、
シフォンケーキ・メイプル500円。

シフォンもちょうどクリームを塗り終わった完成した所で、1発目の注文。
僕の注文でカットが始まりました。
メイプルってもっと甘いかなと思ったのですが、
ほのかな香りという感じで、甘すぎずちょうどいい。

キリマンジャロを一口。
だいたい雑味の無さを確かめる時にには、
キリマンジャロを注文する事が多いのですが、なかなか良いですね。

シフォンの後味の甘みを楽しみながら、
砂糖を入れず、キリマンジャロを頂きます。

若者の街渋谷にしては、お値段はお高めですが、
余裕のあるシニアの方々の楽園ですから、お値段は相応だと思います。
わかる人には、わかるってヤツですね。

■茶亭 羽當
■東京都渋谷区渋谷1-15-19 二葉ビル 2F
■営業:11:00~23:30
■定休日:無休
場所はこのへん

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カフェ・テオ(渋谷)

テオ

意外なようだけど、これだけカフェめぐりをしていて、
最寄り駅が渋谷というのは初となります。

どうもチェーン店、企業資本の大箱というカフェが好きではなく、
となると、ちょっと外れた代々木八幡、代々木公園付近とか、
そっちのエリアでカフェめぐり…みたになってしまいます。

とはいえ、円山町界隈では、イベントの仕事やライブがあったりするので、
ちょっと入ってパッと食べる所を押さえておかないとつらい。

そこで今回は、カフェテオへ。
ミニシアターとしては長い歴史を持つユーロスペースが入居する
ビルの1階にあるカフェです。

店内

テーブルのガラスの間には、単館系のチラシがディスプレイ。

ランチ

映画館でも食べられるように…という事か、
テイクアウトも出来るサンドイッチ系が多かったですが、
ライスメニューをチョイス。

週替わりのTHE0飯は、鶏肉と揚げ茄子の香味ダレ。
ドリンクがついて750円というのは、渋谷にしては良心的なお値段では?

待ち合わせ時間まで、時間がなかったので、
サクっと食べてお店を後にしました。

■cafe THEO (カフェ・テオ)
■東京都渋谷区円山町1-5 キノハウス
■営業:10:00~21:00
■定休日:無休
場所はこのへん
お店のfacebook

オーチャードホール

さて、待ち合わせをしていたのは、渋谷bumkamuraオーチャードホール。

チラシ

富田勲×初音ミクがコラボした、
無限大の旅路〜イーハトーヴ交響曲
というコンサートに行ってきました。

昨年オペラシティーで行った時も話題になりましたが、
そのコンサートの再演です。

このプロジェクトのドキュメントも観たのですが、
まだまだ進化の途中のプロジェクト。

プログラミングの初音ミクと、生演奏のオーケストラでは、
途中でテンポがズレてしまいます。
それを同期させる方法を試行錯誤。
最終的には、
「初音ミクの音声をキーボード奏者が鍵盤を弾くことで出す」
という、生演奏スタイルに。

ただ、この日、2階から観たときはキーボードが見えなかったのだけど、
あれからまた方法が改良されたのか?
それとも、たまたまキーボードが見えにくい場所にあったのか?
オペレーションチームが、何かを叩き、リズムを取っていたのは間違いないですが。

素直な感想から言うと、まだ改良の余地はあるかな?という感じ。

初音ミクの低音域は、わりとなじみやすかったと思うのですが、
ウィスパー気味に歌わせる高音域は、不自然なほどの機械音で、
しかもスピーカーが悪いからなのか、シャリシャリ感が。
バックが奥深くて音圧のあるオーケストラなので、
この辺が乖離して聞こえました。

とはいえ、これはまだ大いなる第一歩。
これから、どんどん発展していくでしょう。

御歳80になられてから、初音ミクを使った交響曲を書き下ろした、
富田勲さんのチャレンジには、素直に拍手を贈りたいです。

聴いていると、ステージ奥から広がってくるオーケストラの音に対し、
スピーカーの配置なのか、音色の特性なのか、
初音ミクの声だけ飛び出して、客席上で鳴っている感じがしました。

浮いてしまっているとも言えるのですが、
逆にこの特性を生かし、スクリーンの初音ミクを3Dにし、
メガネをかけながら聴くと、初音ミクだけ、映像も音も、
お客の目の前で歌うという演出も出来るのは?と思ったり。

まだまだ、いろんな可能性があるなと思いました。

あと、デジタルの初音ミクがいる事で、
生オケの東京フィルハーモニー交響楽団と、合唱団の音が
素晴らしく良く、奥深く聞こえました。
初音ミクとのコラボ後の曲、「雨にもまけず」は、
湧き上がるような、ドラマチックさを感じ、鳥肌が立ちました。

なんか、いろんな感覚を刺激されたコンサートでした。

渋谷

その日、渋谷はお祭りでした。
渋谷のスクランブル交差点を、御神輿が渡って行きます。
攻殻機動隊とか、近未来アニメにも登場する渋谷の街並み。
そこに御輿という、逆にシュールな絵柄。
本来であれば、御輿の方が日本的風景なのだけど、
この中では、逆に浮いていました。

そんな風景を観ながら、初音ミクとオケの立場が逆転する日も来るのかな?
なんて、思ったのでした。

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