六義園・吹上茶屋(駒込)

王子

暗渠めぐりなんて事やって、ひとりブラタモリ気分にひたっていたけど、
ふと、何やってんだ?オレ的な気分にも襲われる。
そしたら、千川上水めぐりの記事が面白かったと言ってくれる人がいて、
少し、安心しました。
だって、実は、まだその先があったから。

千川上水としては、西巣鴨の千川上水公園までだけど、
そこから分配した水が、駒込の六義園に流れているというので、
ここまで来たついでに行ってみる事に。

白山通りをそのまままっすぐ行けば、六義園だったのですが、
なぜか僕の脳内地図は、王子経由になっていました。

都電

飛鳥山の都電で、車掌の格好をした女子2名が外に向かって手を振っていました。
マリエリカというピアノとヴィオラの姉妹デュオが、
ファンの集いらしきのをやって、車両を貸し切っていたみたいです。

行列

途中、和菓子のお店に結構な行列が。
平塚亭つるおかというお店。
後で調べたら、内田康夫の小説、浅見光彦シリーズの
主人公、光彦の母が大好物という設定で、
ファンがよく買いに来るのだそうです。

旧古河邸

僕の脳内地図が、王子経由になっている理由がわかりました。
六義園の場所と、旧古川庭園の場所を間違えていたのです。
間違いついでに、秋のバラフェスティバルを見学していく事にしました。
入場料は150円。

旧古川邸

この庭園はもともと陸奥宗光の別邸だったそうですが、
次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となりました。
洋館と洋風庭園の設計者は、英国人ジョサイア コンドル博士。
鹿鳴館やニコライ堂を設計した人。

館内にはカフェもあったのですが、
館内撮影禁止という事で、お茶するのは見送りました。

日本庭園

バラ園の下の方には、日本庭園も。

六義園

さて、駒込駅を通過して、本来の目的地、六義園へ。
こちらは入園料300円。

テント

園内では和歌山のPRがされていて、何で和歌山?って思ったけど、
この六義園は、紀州、和歌山の風景を模して作られたものだったんですね。
知らなかった。

日本庭園

柳沢吉保が五代将軍・徳川綱吉より下屋敷として与えられたこの場所に、
自ら設計して、紀州の名勝八十八境を作りました。

日本庭園

六義園に満々とたたえられた、この水。
かつては、江古田の前を通り、千川、大山、板橋、西巣鴨と経由して、
ここに流れて混んでいた訳ですね。
江古田と六義園が水でつながっていたなんて、なんだか不思議な感じです。

吹上茶屋

せっかくなので、吹上茶屋で、お茶を頂く事に。

抹茶

抹茶セットは、500円。

風流ですなあ。
こういう風景の中に身を委ねていると、
なんだか心が穏やかになっていきます。
他の皆さんも、風景に目をやり、静かに時を過ごしています。
言葉を発せずただ風景を眺める。
時には静の時間というのも大切ですね。

■六義園 吹上茶屋
■東京都文京区本駒込6-16-3
■営業:9:00~17:00
■定休日:年末年始
■入場料:300円(六義園)
場所はこのへん

パンフレット

紅葉の時期、11月22日からは、ライトアップもされるので、
今度は夜の六義園も訪れてみたいです。

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カモカフェ(西巣鴨)

中山道

暗渠となった千川上水の跡地をめぐる第3弾。
今回は中山道から。
板橋区役所を抜けた所からスタートします。
このあたりのルートは、ネットで調べて、
だいたいを頭に入れてから、検証しに行きました。

路地

中山道を渡った所に平行するように細い路地があり、
そこを千川上水は流れていたようです。

郵便局

その路地の出口から中山道の対岸にある、郵便局の裏手へと続きます。

板橋駅

その道をまっすぐ行くとJRの板橋駅。

マンホール

駅前の植え込みの中に、千川上水のマンホールがありました。

路地

線路を渡って反対側へ。
ちょうど車の止まっている場所の向こうに見えるのが、
さきほどのマンホールのあった植え込み。

マンホール

そして道には、千川上水のマークの入った金属製の蓋があります。
やはりルートは、こちらで合っているようです。

路地

そのまままっすぐ行くと、山の尾根のようになっている部分に出ます。
千川上水は自然の川ではないので、低地ばかりを走るのではなく、
こうした尾根のような部分も通される設計になっていました。

千川上水めぐりは、このまま真っ直ぐですが、
右手の坂を下りた所に近藤勇の墓があるので、寄り道してみる事に。

近藤勇の墓

板橋駅の、ほぼ真ん前にあります。

お墓

大きな四角の柱には、近藤勇と共に土方歳三の名前が刻まれてます。
この墓を建てたのは、新撰組の同士だった永倉新八。
2人の死を悼みこの地に墓を建立ています。

近藤勇像

お墓の脇には近藤勇像。

絵馬

絵馬には現役JK、女子高生の物も。
平成20年の物だから4年前か。
『新選組!』のドラマは平成16年だから、その影響ではないよね。
ちょうど歴女と呼ばれる、歴史萌えの女のコ達が流行しはじめた頃かな?

路地

さて、千川上水めぐりに戻って、先ほどの尾根の道を。

マンホール

マンホールを確認すると、千川上水の文字がありました!

石碑

そして明治通りにぶつかった所の角に、石碑がありました。
この写真の背中側が明治通りで、マンホールのある通りが千川上水跡。

公園

その明治通りの反対側にあるのが、千川上水公園です。
水をここで溜めて、ゴミなどを沈殿させていた場所。
浄水場的な役割の場所だったようです。
ここからは地中に埋めた木の水道管で、各地に水が配られていました。
浅草方面の飲料水や、農業水に使われたり。

鉄柵

その一つには、六義園もあったようです。

案内板

公園には、千川上水の概要がわかる案内板もありました。

とりあえあずこれで千川上水めぐりは終了。
自分の中で千川通りや、千川駅など
バラバラに存在していた千川の文字が、ひとつに繋がってなんだかすっきりしました。
上流はよくサイクリングで走っていたけど、下流は今回が始めてだしね。

今回の三部作のルートはこんな感じです。

お母さん

近所のカフェに行こうとしたら、
赤ちゃん背負ってマウンテンバイクに乗るママが。
カッコイイ!

中学跡

あの千川上水公園から5分ぐらいの所
白山通り沿いにあるのが、にしすがも創造舎。
2001年に閉校した豊島区立朝日中学校の校舎や体育館をそのまま利用した、
アートファクトリーです。

看板

その一角に、校舎を利用したカフェがあるのです。

校舎

校舎の教室の方では、ワークショップを行ったり、
稽古場として貸出したり。
体育館は劇場としても使われています。

かもカフェ

校舎の一番端っこにあるのが、カモカフェ。
西巣鴨にあるから、巣鴨のカモでしょうね。

校舎内

遠い昔の懐かしい校舎の匂いがします。
こういう校舎って、なんだか胸をキュンとさせる何かがあります。
こうして玄関の所を観ただけでも、中学生が駆け抜けてく姿が透けて見えるもの。
あの靴箱にはラブレターが入れられたんだろうか?とか、
いろいろ想像しちゃいますね。

店内

店内はこんな感じ。
稽古場やワークショップを使っている人は知っていると思うけど、
この付近の地元の方々に、ここにカフェがある事は、
あまり知られていないような気がします。

校門の所で写真を撮っていた時も、
僕が何を撮っている方向をみて、カフェの看板を見つけ
「へー、こんな所にカフェがあるんだ」
と言っていた人がいましたしね。

おにぎりセット

この日のランチは、おにぎり豚汁セット600円と、
ホットドックセット600円の2つでした。

思いの外豚汁が美味しくて、感激しました。
天気も良くサンルームのように日差しが暖かったので、心もほっこり。
なんだかいい感じです。

こうした廃校を利用したプロジェクトって色々あって、
吉本興業が旧区立四谷第五小を東京本部のオフィスにしたのが有名ですが、
三宿の世田谷区池尻中学も、世田谷ものづくり学校となり、
その一角に、ゴースロウ・ゆっくりとカフェがありました。

そういえば、千川上水の上流、
板橋高校の向かいにあった千川小学校も廃校になっているし、
やっぱ少子化ってかなり進んでいるんですね。

■カモカフェ (Camo-Cafe)
■東京都豊島区西巣鴨4-9-1 にしすがも創造舎1F
■営業:12:00~18:00
■定休日:火水
場所はこのへん
お店のサイト
にしすがも創造舎オフィシャルサイト

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