硯家 本店(池袋)


ふと「玉うどん」って何だろうと思いました。「釜玉うどん」ではなく、スーパーでビニール袋に入れられて売られているチルドのうどんの事です。これまで何も考えずに食べて来ましたが、改めて調べてみると、ラーメンの麺の事を替え玉と呼ぶように、一人前用に分けたうどんを、玉うどんと呼ぶらしいです。はっきりとした答えは出て来ません。

岩手の実家では家で作るうどんの事を「玉うどん」と呼んでいて、揚げが入っていても「きつねうどん」とは呼ばずに「玉うどん」と呼んでいました。まるっきり腰がなくて、うどんが主食ではない東北の我が家では、風邪をひいた時にしか出て来ず、お粥とならぶ、病人食というイメージ。

なので、うどんは積極的に食べて来なかったのですが、江古田に住むようになってから、千川通り沿いにかつてあった「さぬきや」という手打ちうどん屋さんで、カレーうどんだけは良く食べていました。普通のカレーうどんとは違い、あんかけのようなとろみのあるカレーがかかっている、うどん。深夜までやっていたので、タクシー運転手の方々が夜食として召し上がっていました。

なんで、こんな話を思い出したかというと、池袋で変わったカレーうどんをみつけたからです。


池袋のジュンク堂裏手方面にある、うどん専門店「硯家 本店」の、スパイシー冷やしカレーうどん。

温かい方のスパイシーカレーうどんは、スープカレーのようなサラサラ系なのですが、冷やしの方は、キーマカレーのような挽肉ベースのカレーがのってきます。

つるつるモチモチとした麺に、ざらざらしたキーマ系のカレーがからみ、舌触りがとても良いです。つるんと飲み込むと、鼻から抜けるスパイスの香り。そして舌にも残るスパイシーな刺激。

通常、お蕎麦屋さんや、うどん屋さんのカレーは、お出汁の効いた和風が多いのですが、完全にインドのキーマ寄り。カレーって冷たくても美味しいんだなあ。冷やしカレーうどんがあるのに、冷やしカレーライスが無いのは何故でしょう?

S&Bのサイトには、冷やしカレーのレシピが載っているのですが、お店でお目にかかった事は、まだありません。

■硯家 本店(すずりや)
■東京都豊島区南池袋2-12-10 豊ビル 1F
■営業:
11:30~15:00
17:00~22:00
■定休日:無休
場所はこのへん

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りすや(小竹向原)


夏はいつから辛い物になったのでしょう?その昔、夏は楽しいものでした。それは比較的涼しい東北に住んでいたからでしょうか?いや、東京に来てからも、20代の夏は毎日が祭りのような楽しさだった記憶があります。

すべての元凶はエアコンのような気がします。屋内を快適に過ごす為のエアコンで、27度前後の一定の温度に慣れきってしまい耐性が失われてしまい、外での不快的さが増える、諸刃の剣になっている気がします。

この日も35度を超える猛暑日。エアコンの無い乗り物に乗る自転車乗りは、他の人よりは暑さの耐性があるので、炎天下の中キャップ必須でミニベロに乗って出かけました。

炎天下だからこそ旨い物を食べに、小茂根の「りすや」に。かき氷の専門店です。


通常の夜店のシロップの他に、手造りの果肉たっぷりのシロップもあります。この日は、マンゴー100%のシロップをチョイス。


店の前にお客さんはいなかったのですが、ご主人に「ゴメンなさい、先に注文のあった4つを作ってからになります」と言われ、見渡すとちょっと離れた所の木陰に女子高生のグループが。「出来ました〜」と呼ばれて、かき氷を取りに来て、みんなで食べ始めました。

「ちょっと待って!旨すぎる!」「ヤバイ!超溶けてんだけど、夏!」

リズム感のいい短い言葉で見事に今の夏の光景を表しています。新しい俳句か現代史と言ってもいいんじゃないかと思いながら聞いていました。最後に夏をもって来た事で、なんだかJ-POPのタイトルのように。暑いのに元気な女子高生達。そうだ!やっぱり若い頃は夏は楽しいものなんだな。

濃厚なマンゴーのかき氷を堪能しながら、ポカリスエットやシーブリーズのCMのような青春群像劇を横目で楽しんだのでした。

■りすや
■東京都板橋区小茂根5-10
■営業時間
10:00~18:00(土曜日のみ)
■定休日:日〜金
場所はこのへん

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