藤香想 (要町)

気持ちのいい気候でロードバイク日和なんですが、ここの所乗れていません。というのも、毎年恒例の「富里スイカロードレース10㎞」に向けてジョギングを始めたのですが、4㎞前後で腰痛が出てしまうのです。心肺能力的にはもう少し行けそうなのに、腰が痛くて走るのが辛い…。そこで、接骨院で鍼治療中。

そのため、腰に負担のあるロングライドやヒルクライムは、現在お休み中なのです。

なのでミニベロで、のんびりポタリング。近距離で旅気分コースを開発中です。

ご近所で温泉気分鉄板コースといえば、氷川台の旅館のような蕎麦屋「山禅」で庭を眺めながら蕎麦を頂いた後に、桜台の露天風呂のある銭湯「久松湯」でのんびりした後、併設のマッサージ屋さん「ティアレ桜台」でボディマッサージ60分コース。

第2プランは、椎名町を中心とした徒歩コース。蕎麦切りつるみで蕎麦を頂いた後、お寺の庭の緑が見えるカフェ、赤門テラスなゆたで、お茶して、近くの妙法湯へ。湯上がりに「おぐろのまぐろ」で、マグロの三種盛りを頂きながら、センベロ。電車で二駅で帰宅。

今回は要町スタートの第3のコースです。脳内の温泉スイッチが入ると、寂れた商店街も、ひなびた温泉街に見えてくるから不思議です。

商店街をゆっくりミニベロで走っていたら、家の前に椅子を置いて日なたぼっこしていたお婆ちゃんが、自分が通りすぎる瞬間「いってらっしゃい」と声をかけてくれました。全然予想してなったので、ビックリしたけど、なんか田舎とかに来た気分になりました。池袋から一駅の要町なんですけど。

商店街から住宅街へ折れ、この辺、何も無いなあというような所にあるのが昭和な住宅を改装したカフェ「藤香想」。この緑の中にひっそりとある隠れ家的お店です。

自転車置き場は石畳みの奥の隣接したアパートにある自転車置き場。このミニベロを写すのも久しぶりかなあ。ブロンプトンの方のブログだったりすると毎記事、愛車精神が反映された、可愛らしい折りたたみの停車スタイルのカットなどが入っているのですが、友人から3万円で買ったからか、名機と言われるKHSのP20を、すっかりママチャリ扱い。いかんいかん。反省せねば。

昭和28年に建てられた住宅を改装したお店ですが、いわゆる民芸調の古民家というよりは、元々の木の梁などを生かしたリノベーション系です。

木のぬくもりと香りを感じられる店内から見えるのが一面の緑で、これぞ新緑の季節。言わなきゃ要町って感じではなく、森の中のカフェという感じ。

新メニューのココナッツカレーは売り切れだったのですが、脳内温泉気分を味わうなら、こちらの海鮮丼のセット「海」1280円の方がピッタリでしょう。

上質のマグロ赤身と中トロにタコそして鯵、それに別添えの「とろろ汁」をかけて、お醤油をチラリ。もう脳内は伊豆。見える景色が木立だから、伊豆高原って所でしょうか?自分の訪れた地の過去のデータから、AIならぬ妄想知能MIがストーリーを組み立てていきます。

マジでお刺身美味しかった。ごちそうさまでした。

■藤香想
■東京都豊島区要町1-38-11
■営業:11:30~21:00
■定休日:火曜
場所はこのへん
お店のサイト

藤香想の一本裏の通りにあるのが、レトロな銭湯の山の湯。こちらには銭湯絵師の丸山清人さんによる富士山の絵があり、女湯は西伊豆の風景。(こちらのサイト参照)。ほら、脳内が伊豆になっている間にペンキ絵で西伊豆ですよ。

しかもサウナは追加料金無しの無料。

シャンプー、ボディーソープは設置されているので、タオル100円で貸りれば手ぶらでOK。

銭湯は15時30分からなのですが、2時過ぎだったのでまだ営業してなくて残念。違う銭湯が頭にあったので、そこまで計算してませんでした。次からはこの西伊豆コースありだと思います。

さて、当初のお目当ての銭湯を目指して住宅街をウロウロしていると、ガレージの中に油絵を飾ってある場所に出会いました。

かつて要町から東長崎方面にかけて、画家の集まる「池袋モンパルナス」という村的存在があったのですが、それを引き継ぐようなネオ的活動のようです。

東長崎に、一軒だけ当時の建物が残っているのだよなあ。そういえば、この辺には熊谷守一美術館もある。美術館コースも組み入れてもいいかもしれませんね。再構築ありかも。

さて、目指す銭湯のすぐ近くにバラに囲まれた家がありました。勝手に要町バラ園と名付けました。蔦の絡まる家は観たことありますが、薔薇に囲まれた家って、何気に凄くないですか?

あの要町バラ園から曲がり角一つ曲がった所にあるのが、今回のお目当て銭湯「クアパレス藤」。実は最近、近場で一番のお気に入りの銭湯かも。

リニューアル系銭湯で、15時30分開店の時間なのに、駐車場も駐輪場も満車。とはいえ、桜台の久松湯ほどの混雑ではありません。

サウナつきの銭湯で、水風呂の次に外気浴が出来る露天風呂横のベンチと、肘付きの椅子2脚。フロントでは水の他に凍らせたペットボトルもあり。ここでゆっくりと「サウナ+水風呂+外気浴」を、3ローテションするのが最近のお気に入り。(こちらのサイト参照

サウナはJ-POPが流れているのですが、結構つらい瀬戸際に、この曲が終わったら出ようと決めた時に流れたのがドリカムの「決戦は金曜日」で、終わるの待っていたらアウトロが1分以上あって死にそうになりました。長すぎるよ吉田美和さん!こだわりのアウトロもサウナで聞くとそんなもんなんですね。すみません。

Pocket
LINEで送る

花時計(日本橋)

日本橋の再開発を観ていると、ネットのキュレーションメディアが抱える問題に似ているなあと思う事があります。つまり、箱は作ったけど入れるコンテンツが無いという問題。

よくキュレーションメディアから、うちのサイトに記事を載せませんか?というお誘いメールを頂くのですが、全部スルーしています。出典を明かしリンクをつけてアクセスをあげるから、コンテンツを無料で提供しろという話です。これはインスタにもよく来ます。

かつてDeNAが無断引用商売して大炎上してから、各キュレーションメディアは許可を取るようになったのですが、自分達で作ろうと方向にはいかず、相変わらずのコンテンツ不足。そこで、ネットをパトロールしては写真映えしそうなコンテンツを見つけて勧誘メールを盛んにしているようです。

一方、日本橋も、ビルを建ててテナントを誘致して「大人のための日本橋」を演出しようとしているのですが、どのビルも飲食店フロアがあって、少し高級食材の店があって、センスを感じさせるブランドがあってという、同じような構成の為、入居させるテナントの取り合いになっているのです。

例えば、入っているパン屋さんを比べてみると、個人店だけど行列の出来る人気のパン屋さんを誘致して、ブランドに育てようという所もあれば、え?もはや巨大チェーン化して、どのショッピングビルにも入っているコレいれちゃったの?というビルもあり、ビルは新しいのに、テナントに目新しさが全く無い。置きに行った感を感じてしまいます。

これい池袋でも買えるじゃん…ってな感じに。

ここまで書いて思ったのですが、たぶんコレ、フジテレビの「週刊フジテレビ批評」の「各局ドラマ辛口放談」を観た直後だから、その出演者口調になって、辛口になってしまっているのだと思いました。

新聞記者や評論家、女子アナなどが、各局のドラマを忖度無しで対談しながら評価するという物で、3ヶ月に1度ぐらいやる特集。いわるゆTV的な「なあなあの辛口」ではなく、「つまんない」とかズバリ言ったり、「科学者=変わり者」という設定だけで古いとか、無くてもいいのに恋愛要素入れて置きに行っているとか、今のテレビ界にないぐらい言い放つので、めっちゃ面白いのです。

土曜の早朝5時30分という時間帯だから出来るのでしょうが、録画して必ず観る番組で、朝イチでこの録画をチェックしていたので、頭がそのモードで批判めいた感じになってしまっているのですね。

これは作家、ライターあるあるだと思いますが、事前に観たり読んだりした物の文体に頭がなる事があって、例えば、好きな文体を読んで、頭をそっちに切り替えてから書いてみる事もあるし、今回のように、引きずられてなってしまう事もあります。

そういえば、小さい子のいる家にお邪魔すると、かなりの確率で親の口調に影響された事を話しているので、子育て中の方はお気をつけて。

すっごい話のまくらが長くなってしまったのですが、そんな日本橋です。再開発ビルにはチェーン店が多いので、別にあえて日本橋じゃなくても良くない?感があり、ここならではの個人店を探すのに、結構、苦労します。

今回見つけたのは、個人店のホットケーキ屋さん「花時計」。女性に人気のお店で、お客さんは僕以外全員女性。と言っても日本橋というのもあるのか、客層はアラフォーからアラフィフぐらいのマダム系なので、若いコだらけのパンケーキ屋さんよりは、アウェイ感はありません。

お昼は、ホットケーキランチのセットがあり、こちらはベーコン1080円。提供が後だったので写っていませんが、ドリンクもつきます。

銅板で一枚一枚焼かれたクラシカルなホットケーキで、ふわふわパンケーキと違って甘さ控えめ。卓上にはシロップもあるのですがこちらをかけても、そんなに甘くならず、大人のホットケーキという感じ。

僕はこれで十分だったのですが、女性達は100円プラスして、3枚重ねにしている人も多数。

滞在している間、つねに満席。やはり違う土地に行ったら、こういう隠れた人気の個人店を探すのが、やはり楽しいですね。と、再開発ビルを巡った後に、そう思いました。

■花時計
■東京都中央区日本橋1-7-12 北ビル B1F
■営業:11:00~16:00
■定休日:日祝
場所はこのへん

Pocket
LINEで送る