ザ・キャンティーン(テレコムセンター)

日比谷

お台場に行こうと思いました。
まずは、新目白通りから飯田橋を抜けて日比谷へ。
ドラマなんかに良く出てくる、マリオンを背にした新幹線の高架。
この通りを真っ直ぐ進んでいきます。

銀座

銀座に出て、三越と日産の間をさらに真っ直ぐ。

勝ちどき橋

すると、隅田川にかかる勝ちどき橋が。

1905年、明治38年に日露戦争で旅順陥落の祝勝記念として
築地と月島を結ぶ「勝鬨の渡し」が設置されました。
戦いに勝ったときにあげるあの「 かちどき」が名前の由来です。

その後、晴海で開催予定だった東京万博のメイゲートとしてこの橋が作られましたが、
第二次世界大戦での日本の孤立により、万博は中止に。
橋だけが残ったのです。

アメリカの映画などに出てくる、跳ね上げ式の橋で、
以前は、船を通すために1日3回、1回につき20分程度開いていましたが、
昭和45年11月29日を最後に開ける事はなくなりました。

お台場

晴海から豊洲方面に向かう長い橋を渡ると、お台場が見えて来ました。
左端に見えるのが観覧車です。

観覧車

という訳で観覧車に行ってみました。
一人焼肉、一人公園ボートなどは制したことがありますが、
さすがに一人で観覧車はキツイなあと思っていたら、
何と!スケルトンの観覧車に外人さんが一人で乗っているではありませんか!

え?一人観覧車っているんだ…。
乗れるかも?

観覧車

乗っちゃった…。

観覧車

一人観覧車です。

観覧車からの風景

フジテレビやレインボーブリッジ、遠くには東京タワーも見えます。

一人観覧車も制して、鉄のハートがまた一つ強くなりました。
ドラゴンクエストの、勇者のレベルが1あがった時の音楽が、頭の中で鳴り響きました。

日本未来科学館

さて、今回、お台場を選んだ本当の目的はこちらです。
テレコムセンター近くにある、日本科学未来館。

はやぶさ展

こちらで、8月26日~30日まで、
「おかえり、はやぶさ、カプセル公開イベント」やっていたからです。

はやぶさ展

惑星イトカワまでの長い旅をして、数々のトラブルを乗り越えて地球へ戻る事に。
イトカワのサンプルの入ったカプセルを地球に届けるために、
自らの身を犠牲にして、大気圏に突入し、カプセルを放出。
そして、見事、地球に届けたのです。

展示物の撮影は禁止でしたが、ブース外での記念撮影はOKでした。
希望者には係員の方がシャッターを押してくれたりします。

はやぶさのムービー予告編。
本編は何度見ても泣けます。

地球

大気圏突入前、はやぶさが見た地球も、こんな感じだったのでしょうか?
天井には大きな地球が、球体のモニターに映し出されています。

SOHOビル

その日本未来科学館のすぐ近くに、「the SOHO」というビルがあります。
さまざまなジャンルのクリエイター達がオフィスを構えるビルです。

「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」では、
湾岸署が新庁舎に移転するという設定ですが、
その新しい湾岸警察署新庁舎のロケ地として使われたビルでもあります。

バイクラック

流行に敏感な人達が集まるビルらしく、
1階のコンビニには、自転車を止めるためにバイクラックも完備。
こういう場所が増えてくれると助かりますね。
ちなみに隣は自転車屋さんです。

ここに自転車を止め…。

キャンティーン

同じく1階にあるカフェ、ザ・キャンティーンへ。
ここのオフィスを構える人達のための作られたカフェですが、
もちろん一般の方もOK。

店内

シンプルなインテリアですが、無機質ではなく、暖かみもあります。
オフィスビルのカフェといいつつ、意外と家族連れも多いです。

チキンカレー

選んだのは、チキンカレーのセット、900円。
プラス100円でドリンクがつけられます。
ルーはスープカレーに近い、超サラサラ。
それでいてこくもあり、味わい深いです。

オフィスビルの食堂というコンセプトなので、内装はオシャレですが、
食べてほっとする家庭の味というのを、意識しているそうです。
味噌汁やポテトサラダが庶民的なテイストをプラスし、
どこかホッとする味に。
毎日食べてもいいという味ですね。

■THE CANTEEN(ザ・キャンティーン)
■東京都江東区青海2-7-4 theSOHO 1F
■9:00~22:00(月〜金)
■10:00~18:00(土)
■定休日:日・祝
場所はこのへん

湾岸警察署

映画で新湾岸署として使われた「the SOHO」の隣には、
本物の東京湾岸警察署があります。
ここが開署される時に、織田裕二さんから祝電が贈られたのだとか。
この付近には、踊る大捜査線のパンフレットを持った
ファンらしき人達の姿を、何名か目撃しました。

船の科学館

お台場と一口で言いますが、船の科学館があるのは、品川区。
ちなみに、手前に見えているのは初代南極砕氷艦の宗谷。

フジテレビ

フジテレビがあるのは、港区。
そして、観覧車のあるパレットタウンや、日本未来科学館、「the SOHO」などがあるのは、
江東区と、やや複雑に分けられています。

水上バス乗り場

食後に、海を見に水上バス乗り場へ。
ここから、レインボーブリッジが一望できます。
ちょうど、松本零士さんがデザインした「ヒミコ」が停泊していました。

謎のヒーロー

そして、暑いのになぜか全身タイツというか、仮面ライダー風コスチュームの
自転車マンらしき人が登場。
ヒーロー物の音楽を流しながらウロウロしているのですが、みんな知らんぷりです。

アーバンランチ

さて、水上バス乗り場に来たのには、もう一つ目的があります。
レインボーブリッジは、下に歩いて渡れる通路がついているのですが、
残念ながら自転車は禁止。
なので、皆、晴海の方を通ってやってくるのですが、
水上バスは、自転車を乗せられる物もあるのです。

※原則として船内に余裕のあるときのみ持ち込み可能(混んでない時)
※隅田川ラインは週末を中心にお断り率が高いです。
※大人乗車券460円+特殊荷物券230円=690円
※浅草・お台場直通ライン(ヒミコ)及び
 ハッピードッグクルーズへのお持込はできません。
※晴海では、乗下船もできません

詳しくは、東京都観光汽船の公式サイト、よくある質問の所をご覧ください。

通常の水上バスの方は、混んでなければという事なんですが、
こちらの芝浦と結ぶ「アーバンランチ」という船は、毎回、自転車OK。

自転車置き場

…といっても、2台まで。
こんな風に自転車を固定するラックまでついているのです。
料金は、500円+200円。
通常の水上バスは、窓口でチケットを買うのですが、
こちらのアーバンランチは、乗り込んでから、中で精算となります。
なので、事前にチケットを買う必要はなしです。

詳しくは、アーバンランチ公式サイトで。

お台場

お台場を後にして、一路芝浦へ。

レインボーブリッジ

芝浦方面行きは、残念ながらレインボーブリッジの下は、通過しません。

水門

その代わり、水門はくぐりますけど。

芝浦

水路を進んで行くと、芝浦のセレブマンション街が見てきます。

停泊地

そのマンションのほど近くに停泊。
自宅のマンションの下からクルーズ出来るってすごいですね。

東京タワー

芝浦から、芝を通って帰路へ。
スカイツリーばかりが話題になっていますが、東京タワーは、やはり美しいです。

地図

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、21/23区。

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チチカフェ(二子玉川)

水道道路

高円寺から世田谷に向かって、斜めに真っ直ぐ走る道があります。
東京都道428号高円寺砧浄水場線。
通称、水道道路。
大正時代から昭和中期にかけ、多摩川の水を砧から野方経由で、大谷口まで送るため
地下に埋められた水道管があり、その上を走るのが、水道道路です。

自転車乗りなら覚えておいた方がいいよとアドバイスされたこの道。
青梅街道と環七の交差点から、すぐ近くのここが入り口です。

正直申してクロスバイクは、まだ初心者。
お尻の痛みがやっとおさまりつつある程度の、ケツの青い自転車乗りです。
いろんなアドバイスがホントに助かります。

水道道路2

ごらんのように、どこまでも真っ直ぐな道が続いています。

井の頭線

永福町のあたりで、井の頭線とクロス。

環八

環八など大きな通りを渡る時、渡れる信号の所まで迂回するので
続きがどこだかわからなくなるのですが、そんな時に、確認するのがこの方法。

看板

この道は、水道管を守るために4トン以上の車は通ることが出来ず、
道の入り口付近には、こんな看板が立てられているので、
路地を覗いて、これがあったら正解です。

ポール

さらに、車の車幅を制限するために、こんなポールも立てられています。
…という訳で、大きな車が通らないので、自転車にとって優しい道。
自転車乗りなら覚えておいた方がいいという意味がわかりました。

ちなみに正面に見えている高架は小田急線で、祖師ヶ谷大蔵付近です。

野川

こちらは多摩川の支流でもある野川。
国分寺あたりからはじまり、二子玉川の鉄橋の下あたりで多摩川に合流します。
橋の名前は「水道橋」。
欄干の外に、青い水道のパイプが走っているのがわかりますでしょうか?
水道管を、川をまたいで渡す為の橋なのです。

ちなみに、東京ドーム近くの水道橋は、神田上水を渡す為の橋だそうです。

車で走ってたらこんな事も知ろうとしなかったのでしょうが、
人力で必死になって来ただけあって、元をと取ろうと色々観察、
そして家に帰ってから気になる事を調べたり。
これが自転車旅のいい所なんでしょうね。

多摩堤通り

荒玉水道道路から多摩堤通りへ。
その名が示すとおり、多摩川沿いの道路。
こうなると、二子玉川も射程圏内です。

野川

先ほどの野川に再び合流し、川沿いの遊歩道を走ります。
この日は灼熱の真夏日。
正面に見える二子玉川の高層ビル群が、砂漠のオアシスのように浮かんで見えます。

あともう少し…。あともう少し…。
ラクダに乗った旅人達も、きっと同じような気持ちになったんでしょうねえ。

チチカフェ

そしてたどり着いたのが、二子玉川。
駅は「ふたこたまがわ」だけど、地名の由来となった対岸の二子は「ふたご」。
ここにあった渡し船は「ふたごのわたし」と呼ばれていたそうです。

細川たかしさんの歌で有名な、江戸川の「矢切の渡し」も、
地名は「やきり」なのだけど、バス停などは「やぎり」で、歌も「やぎり」と歌っています。

地元の江古田も駅は「えこだ」だけど地名は「えごた」。
色々とややこしいですね。

高層ビルの麓に位置するのが「チチカフェ」です。
高級住宅地の中にある、テラスのあるカフェなのですが、
もう汗だくだったので、テラスが空いてて良かったー。
だらだらの汗で室内に入っていくのは、しのびなかったもので。

※この時訪れた後に、サイクリストが増えたせいか、バイクラックも設置されました。

和風ドライカレー

頂いたのは和風ドライカレー。1000円。
隠し味に味噌を使ったカレーで、こちらの人気メニュー。
和風というだけあって、味噌がスパイスの尖った部分を消してくれ、
マイルドというか、優しい味に。
半熟の目玉焼きを崩しながら食べれば、さらにマイルドに。

ルーの中にはクルミが散りばめられているのですが、
ナッツ系でありながら、和風の香りがします。
東北とかの山里にいくとクルミの料理などもあったりするのですが、
そんな田舎の風景を思い出させてくれる味です。

アイスコーヒー

ランチメニューには、200円プラスでアイスコーヒーなど、
ソフトドリンクをつける事も出来ました。

ところで、正面に並ぶ白い物は、工事用の目隠し。
本来なら、あそこに河原の風景が見えるハズなのです。

工事中なのを知らずに、練馬から自転車で来た事を告げると、
他の河原が見えるカフェも親切に教えてくれました。
そんなつもりではなかったのですが…。
本来であれば、河原に吹いているであろう風を感じながら、しばし休憩。
川が見えなくても十分に気持ちいいのだから、
見えたらもっと素敵なんでしょうねえ。

■CHICHICAFE(チチカフェ)
■東京都世田谷区多摩川1-2-8
■営業:11:00~22:00(L.O)
■定休日:不定休
場所はこのへん
お店のサイト

堤防

そういえば、昔テレビ番組で見た事を思い出しました。
この二子玉川に堤防を作る事になった時、反対したのは川沿いに立つ料亭。
その河原を借景としてお店を作っているので、景色も売り物の一つ。
だから、例え洪水で沈んでもいいから堤防を作る事には反対したと。
なので、お店の背の方に堤防があるのでした。

そういう経緯があるのにまた内側にも堤防を作ろうとしているので、反対運動が起き中断。
そのために、景色も見えないし、堤防も見えないという
躊躇半端な状態が続いているとの事です。

河原

お店の人に教わって、自転車で河原へ降りられる場所へ。
お店の前から、こういう風景が見られなくなるというのは、
やはり大きな損失ですね。

帰りは246から環七を経由して帰宅。
正直こういう幹線道路を使った方が、時間がかからないのですが、
自転車で走っていても一つも面白くありません。
効率を追求して作った道沿いは、同じようなお店が並び、同じような風景が続きます。

かつてはコンビニのようなPOSシステムが効率的と重宝されましたが、
結果、金太郎飴的な商品が並び、個性が埋没し、
人力で個性の違いを出す時代になってきました。

自転車で旅をしながら、効率重視の街作りというのも、
そろそろ時代遅れになって来ているのでは?と、ふと思いました。

今回のルート。

 

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、10/23区。

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