かえる食堂(要町)

桜が咲くためには、ぐっと気温が下がる寒の戻りが必要と言いますが、それにしても寒すぎんだろ!

前日は、2019年一番の暖かさとなった23.9度。そこからわずか1日で15度近く下がり、東京都心の23日の最高気温は、9.0度。

暑さが続くとか寒さが続くのには比較的強いのですが、寒暖差は人一番弱いのです。自分の弱点です。体の調子が一気におかしくなるのです。

そこで、まずは食べ物で体を活性化させるべく、例のごとくスパイシーなカレーを食べに行く事にしました。要町の「かえる食堂」。そしたら珍しく行列が。待っている間も寒い。

頂いたのは、黒胡麻と黒胡椒をたっぷり使っている黒坦々カレーに、手羽元を2本追加で1100円。唐辛子系の辛さと違い、黒胡椒のカレーってじんわり来る感じで、気がつくとうっすら汗をかいています。生姜などの根菜類もたっぷり使っているので体もポカポカ。

よしこれで体活性化のスイッチが入った!

■かえる食堂
■東京都豊島区池袋3-6-1 第2京花荘 1F
■営業:11:30~17:00
■定休日:日月
場所はこのへん
お店のツイッター

カレーで汗をかいた後は、銭湯を目指します。今回はママチャリなんですが、江古田からも楽勝の行動範囲です。椎名町方面に向かう途中、立教通りの西池袋マートが、Nishiike Martとしてリノベーションされ、クラフトビールとアートの拠点として生まれ変わります。4月中旬オープン。この日はお試しでクラフトビールが飲めるとの事だったのですが、自転車だったので泣く泣くパス。

ここを手がけているのは、椎名町の「シーナと一平」の会社のようです。

やって来たのは、椎名町の妙法湯。最近流行りのリニューアル銭湯です。

単にリニューアルするのではなく、デザイナーに依頼し、現代的に美しくした銭湯で、昔ながらの銭湯が軒並み客足をおとす中、リニューアル銭湯は、平日昼間から賑わっていて、週末ともなると大混雑。だってスーパー銭湯並の施設で、東京都の銭湯の料金460円なんですもん。

しかも妙法湯は、各カランの所に、ボディーソープとリンスインシャンプーのポンプボトルを備えているので、カウンターで貸しタオル30円で借りれば合計490円で、手ぶらで行けます。他の銭湯と違い、誰も風呂道具を持って来ていません。

ぬるめのミクロンバイブラ風呂にゆっくりつかり、熱めのジェット風呂と水風呂を交互浴。水風呂に入ったあとに、熱湯に入ると血管の収縮で、皮膚の下がチリチリしているのがわかります。交互浴をすると、末梢血管が開き、筋肉痛を引き起こす疲労物質の乳酸などが体外に排泄されやすくなると言われていますが、そのほか、体がポッカポカになるのですよ。

風呂上がりにはカウンターで生ビールを買えます。サーバーがあるのですよ。

このリニューアル系銭湯、江古田には無いのですが、周りに点在しています。

有名なのは桜台の久松湯。リニューアルしたら客が3倍来たというので、色々なメディアで取り上げられる有名銭湯です。連休とかの最終日なんかは、家族連れがレジャーとして小さな子供を連れてくるので、大混雑で、ロビーで整理券を渡されてロッカーが空くのを待つ事も。ペンキ絵の代わりのプロジェクションマッピング(最近調子悪い)が、トレードマーク。

千川のクアパレス藤。ロビーには大きなアクアリウム。カウンターでは凍らせたミネラルウォーターを売っているので、サウナーや交互風呂派も、水分補給しながら長風呂出来ます。露天風呂もあり。カウンターで生ビールを買うことが出来ます。

有名リニューアル銭湯を数多く手がけている今井健太郎建築設計事務所の作品。

哲学堂の栄湯。こちらも今井健太郎建築設計事務所の作品。ロビーは木のぬくもり満載なんですが、浴槽の間接照明が独特で、スペーシーな感じ。こちらは一週間交替で、男湯と女湯が入れ替わり、サウナと露天風呂のありなしが入れ替わります。

そして、要町の健康ランド末広湯。ビル銭湯にリニューアルしたのが平成2年なので、すでに30年弱でちょっと古め。ただし浴槽の多さでは群を抜いています。露天風呂は岩風呂で打たせ湯もあるし、内風呂も寝湯や薬湯も。日曜には露天風呂に那須の温泉を輸送して入れるそうです。

平成2年なのに、若干昭和感も漂いますが、再リニューアルしたら抜群の広さだけに、一気に人気となるような気がします。

江古田では廃業しちゃったけど、小竹湯がきれいで広かったし、ロビーもあったからこのリニューアル系行けたと思うんだけどなあ。

ともかく、銭湯のイメージと違い、リニューアル系銭湯はどこも大賑わいです。ママチャリで行けるレベルにあるので、皆さんもぜひ!

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銭湯図解

情熱大陸で、高円寺にある「小杉湯」の番頭として働きながら、銭湯のイラストを描き続ける塩谷歩波(えんやほなみ)さんが取り上げられていました。

早稲田大学の大学院で建築を学び、都内の建築設計事務所で働いてていましたが、肉体的にも精神的にも調子を崩して休職。そんな時に知人に勧められたのが銭湯。傷ついた心身を癒してくれた銭湯に恩返しをしたいと考え、建築の図法をで銭湯の俯瞰図を描き、Twitterで投稿し話題に。最終的に一冊の本になりました。

最近、江古田の飲み友と話をしていて、それぞれ精神的に病んでいた時期があり、その時にどんな事をしていたかというカミングアウト大会がありました。

僕が病んでいたのは、このブログを始めるちょっと前でした。

番組制作で責任のあるポジションについたのですが、上からはもっとアグレッシブに改革しろと迫られ、下からは「そんなトップダウンは受け入れられない」と突っぱねられていた頃です。怒鳴ってもしょうが無いので下に任せてみると、上が満足する結果まで達しない。

両方の板挟みになり、ストレスが溜まり、円形脱毛症にもなりました。

家に帰る前に、自分の仕事を知らない人たちと、仕事の話と関係無い話をして、頭をリセットしたいと始めたのが江古田の一人飲みです。

今考えると「パニック障害」の一種かもしれませんが(病院にかからなかったのでわかりません)狭いところが急に苦手になりました。家で仕事をしながらご飯を食べるのが息苦しく、コンビニでパンを買って公園で食べたりしていました。そのとき、家の狭い風呂が苦手で銭湯にも通いました。開放感に癒やされたというのは、たぶん塩谷さんと同じです。

僕の場合は、さらに公園に行くというのもやりました。広い場所に出ると心が解放されるし、海育ちなので、水をみると安心するというのがあって、石神井公園で一人でボートに乗ったりもしました。

こうしてたどり着いたのが、荒川サイクリングロードです。堤防の内側、河原の側は堤防で排ガスなど遮られているのではないかと思うぐらい、気持ちのいい風が吹いていましたし、緑や川のゆったりとした流れの風景を見るうちに、サイクリングにハマり、次第に自分が病んでいたのを忘れていきました。カミングアウト大会すると、結構、みんな同じような事あるんですね。

寒暖差が激しくて体調が優れない時は、今でも銭湯に行くようにしているのですが、定番なのは銭湯図解にも掲載されている桜台の「久松湯」。最近、飲み友に教えられてハマっているのは椎名町の「妙法湯」。どちらもピカピカのリニューアル銭湯ですが、人気で賑わっています。

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