フレッシュ・ワロンヌ

 フレッシュ・ワロンヌ

ベルギーのアルデンヌ地方を舞台にして行われるワンデーレースの総称を
アルデンヌ・クラシックといいます。
その中のひとつ、フレーシュ・ワロンヌが水曜日の夜に開催されました。
仕事から帰って、残り40㎞の地点で、TV中継に合流出来ました。

コースの中に「ユイの壁」と呼ばれる激坂があり、
そこの頂上がゴールになっているので、
最後は登坂能力のある選手達での勝負となります。

今年はBMCのジルベールらの優勝候補が
早めに飛び出したベタンクールに戸惑ってお見合いをしているうちに、
伏兵のカチューシャのモレーノが、アタックをかけて逃げ切り。

昨年の覇者ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)は6位に。
怪童ペーター・サガン(キャノンデールプロサイクリング)は12位、
そして優勝候補のジルベールは15位と、本命が揃って表彰台を逃すという波乱。

こちらは、昨年2012年にホアキン・ロドリゲスが勝った時の動画。

1:15付近からが激坂区間。
ホアキンがスーっと登っているので、激坂に見えないのですが、
最大勾配は、26%。

同じユイの壁を一般の人が挑戦している動画があるのですが、
こちらの方が、急坂な感じが伝わると思います。

のぞき坂

都内で最大勾配25%というと、雑司ヶ谷の「のぞき坂」。
僕もこの坂に挑戦した事があるのですが、
コツを覚えないと、とてもじゃないけれど登ることは出来ません。

まあ、それでもせいぜい300mぐらいでしょ。
ユイの壁は1300m、あと1㎞登らなければならないのですよ。

岡本3丁目の坂

その他、自転車乗りの激坂ハンターの間では、
世田谷の岡本三丁目の坂とかが、有名です。
フレッシュ・ワロンヌのレース後、都内の激坂めぐりした人いるんじゃないかなあ。

フェニックス

そういえば、注文していたリドレー・フェニックス。
仮組みの状態でサイズ合わせしてみました。
フェニックスのロットカラー、納車になったら色々走ってみたいな!

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パリ〜ルーベ

パリルーベ

日本時間の日曜日に開催された「パリ〜ルーベ」で、
ファビアン・カンチェラーラが3度目の優勝を果たしました。

カンチェと略して呼ぶ人もいるけど、
なんか東京ラブストーリーっぽくて僕はイヤだ。
「カ〜ンチェ!レースしよう!」

というか、ただ「カンチェラーラ」といいたいだけかも。
フルで言った方が、なんか気分がアガるんだよね。
ドラクエの呪文みたいで。
ママチャリ漕いでる時も、カンチェラーラと唱えただけで、
なんだかルーラの強いバージョンみたいに、瞬間移動出来る気分になる。

石畳

話は大きく逸れましたが、
パリ〜ルーベ (Paris – Roubaix) とは、自転車のロードレースの一つで
260Kmを走るワンデーレース。
ワンデーレースの中では最も格式あるレースの一つであり、
「クラシックの女王」と呼ばれたりもします。

ただ、そのコースの大半が古い石畳の悪路で、
毎年のように落車して骨折したり、機材トラブルが多発する為、
「北の地獄」とも呼ばれるレースです。

カンチェラーラはここで3度も優勝している訳ですが、
今回は、老獪なレース運びが光りましたね。
ツイッターでも諸葛孔明かよ!ってツッコミも。

優勝候補の本命である彼ですが、
ところが終盤の勝負所に差し掛かっても、
なかなか彼は前には出てきません。

「あれ?今日は調子が悪いの?それともトラブル抱えてる?」

などと、彼をマークしている選手も不思議そう。
13人残った先頭グループの最後尾の方に残り、
いっこうに動く気配がないので、
まずは、中から8人がアタックして逃げ、
第一集団8人の、第二集団5人の2つに別れてしまいます。
カンチェラーラは、第二集団の未だ後方。
各チームも無線で「今日は彼はダメそう」と伝えています。
これはイケるかもと足を早める第一集団。

もう第一集団とも間が空いてきたし、
ツイッターでも「今年はもうダメか」…というつぶやきで、
タイムラインが埋め尽くされてきたその時!
急にスピードをあげて第二集団を置き去りにして、
第一集団に一人だけ合流。

諸葛孔明「死んだふり!分断の計」かよ!

第一集団も、今日はダメそうだと聞いていたのに、
気がついたら後ろに現れていて、大混乱。
慌てて9人の中から逃げる2人。
それを追いかけるカンチェラーラ。
ついて行けない残り。

またも「君らもう足残ってないでしょ!分断の計」!

最後は、残った若手と二人で一騎打ち。
何か盛んに話しかけてプレッシャーを与え、
最後は若手を抑えて勝利。

マンガみたいな、駆け引きとレースでした。
自転車マンガの「弱虫ペダル」ならぬ、
「老獪ペダル」でしたね。

面白すぎて、見てる時に女子大生から飲みのお誘いメール来たけど、
終わるまで待って貰いました。
女子大生より、カンチェラーラを取った私。
まったくどうかしてるぜ。

さて、この北の地獄「パリルーベ」は、ドキュメント映画にもなっています。
どこだったか忘れたけど、自転車カフェでかかっていたなあ。

僕の新車もこの石畳用のリドレー、フェニックスですが、
こんな所を走る自信はないっす。

自転車レースはまわりに話せる人がいないので、
こうしてブログに書いて自己満足するしか、発散のしようがない。
といって、読んでくれる人の大半がわからない話しだろうし、

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